赤ちゃんが授乳中に乳首や胸をギュッと握ってきて痛い思いをした経験はありませんか?
赤ちゃんの小さな手からは考えられないほど力が強く、お母さんも思わず顔をしかめてしまうほど。
育児の悩み投稿サイトでもこの問題に「どうしたらいい?」というお悩みをよく見かけます。
赤ちゃんはなぜ授乳中に胸をギュッと握るのでしょうか。
赤ちゃんの手の秘密
赤ちゃんの手のひらにはたくさんの神経が通っています。
そのため大変敏感で、物に触れたり、握ったりすることで手触りや形、大きさなどが脳への刺激になっているのです。
何でも触ったり、握ったりしてしまうことはお母さんにとっては困ることもありますが、赤ちゃんの成長過程には欠かせないことなのです。
ギュッと握ってくる意味は?
①赤ちゃんは触れたものを握る
生まれ持った原始反射の一つ、把握反射の影響で赤ちゃんは授乳中に触れた乳首をギュッと握ってしまうこともあります。
②欲しい物を探している
哺乳類の赤ちゃんはみな、生まれてすぐにお母さんのおっぱいを探り当てます。
授乳中に乳首を握ることも、欲しい物を探し掴む行動の一つとも考えられます。
③おっぱいを押しだす
おっぱいを押すと母乳が出やすくなります。
たくさん母乳を飲みたい赤ちゃんが、ギュッと握るように押すことにより母乳が飲みやすくなることを本能で知っているのかもしれません。
④肌に触れることで安心する
授乳中、お母さんの肌に直接触れることで赤ちゃんは安心できます。
ただ、力加減を知らないため胸をギュッと握られるとお母さんは痛い思いをしてしまいます。
対処法は?
①握ってくる度に痛いということを教えてあげよう
赤ちゃんだから分からない、という思い込みはいけません。
赤ちゃんは毎日どんどん成長する中で様々なことを感じ取っています。
握ってきてお母さんが痛い思いをする度に、根気強く「痛いからやめてね」と手を離しながら優しく教えてあげましょう。
手を離せたら誉めてあげることを繰り返すうちに、赤ちゃんもお母さんが痛がっていることを理解していきます。
「イタタ!!」という大きなリアクションはかえって赤ちゃんを喜ばせてしまうかもしれません。
②オモチャを握らせましょう
授乳の度に胸や乳首をギュッとすることが癖になっている様ならば、授乳の際はオモチャを握らせるようにしましょう。
手足をバタバタすることもありますので、固いおもちゃは避けて柔らかいニギニギなどを持たせます。
③お母さんと手を繋ぎましょう
授乳中空いている方の手で、赤ちゃんに手を握らせてあげましょう。
または、お母さんが赤ちゃんの手を優しく握ってあげてもいいでしょう。
お母さんとのスキンシップで安心し、落ち着いておっぱいを飲める赤ちゃんもいます。
おわりに
一日に数回ある授乳の度に痛い思いをするようではお母さんも困ってしまいます。
しかし母乳育児にしかできないスキンシップもありますので、対処法を考えながら気長に付き合ってあげましょう。