赤ちゃんは遊びを通して、たくさんの刺激を受け成長していきます。
月齢の低い小さな赤ちゃんの遊びは、握り遊びが多いことでしょう。
生後2カ月頃から赤ちゃんの握る力は強くなりはじめ、軽い物やにぎにぎを持って握り遊びをする姿が見られるようになります。
そんな握り遊びがもたらす赤ちゃんの成長におけるメリットを紹介します。
①必要な握力を身につける!
赤ちゃんは生まれつき身につけている原始反射の一つ、把握反射というものが備わっています。
考えての行動ではなく、反射で手のひらにものが触れると指を閉じてギュッと握ろうとします。
その力の強さにびっくりされる方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんは実は意外に力強いものですが、反射によるものではなく、自分の意思で物を握る握力も鍛えていかなければなりません。
それが握り遊びの役割なのです。
遊びを通して次第に握る力が増していき、成長過程における手づかみ食べやつかまり立ち、衣服の着脱などに役立っていきます。
②指先が器用になる!
生後4カ月頃から次第に手足の動きが活発になると同時に、繊細な動きを身につけていきます。
ガラガラや歯固めなど赤ちゃんが握りやすいおもちゃを手に取り、自分で器用に操作できるようになります。
グーかパーしかできなかった赤ちゃんが握り遊びを通し、指を自由に動かし器用に物を握る姿も見られます。
手先の器用さのためにも、握り遊びは欠かせないのです。
③視覚に刺激を与える!
握り遊びは視覚の刺激にも影響を与えます。
生まれたばかりで上手に物を握ることができない時期の赤ちゃんの視覚に刺激を与えようと思うと、周囲の人がオモチャや絵本を見せたりする必要があります。
このように与えられる刺激が多かった頃と違い、握り遊びが上手になると自分で興味があるものを目の前に持ってくることができます。
赤ちゃんの興味を引くような明るい色合いのおもちゃを渡してあげるといいでしょう。
色だけでなく、形も赤ちゃんの視覚の刺激に影響を与えます。
④親子の絆を深める!
握り遊びは赤ちゃんの一人遊びだけではありません。
ガーゼやハンカチの引っ張りっこなど、握り遊びを通して赤ちゃんとコミュニケーションをとることができます。
お母さんとの遊びは赤ちゃんには何よりも楽しく、また、忙しい育児の合間に赤ちゃんと意思疎通が図れることは育児の喜びにもつながります。
ベビハピ!的まとめ
五感を刺激することで脳や体の発達が促されるので、握り遊びは赤ちゃんにとって様々なメリットがあります。
赤ちゃんの心と体の健やかな成長のため、握り遊びを楽しめるような環境を考えてみましょう。