「揺さぶられっ子症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
赤ちゃんが激しく揺らされることで頭部に内出血をしたり外傷ができてしまうことを言います。
小さな赤ちゃんがいる家庭はぜひとも知っておくべき症状です。
どのような症状があるのか、予防や対策はどうすればいいのか、普通にあやすのもダメなの?
揺さぶられっ子症候群の様々な疑問についてご説明していきます!
揺さぶられっ子症候群って何??
生後6か月以内の新生児や乳児を過度に揺することで、内出血や外傷などが発生することをいいます。
首すわりと揺さぶられっ子症候群
平均して4~5ヶ月くらいで首すわりが完成すると言われています。
つまり、揺さぶられっ子症候群は首すわりの前後くらいまでは注意しておきたいということになります。
まだまだ安定しない赤ちゃんを激しく動かすなどはやめたほうが良いでしょう。
虐待の指針にもなる?
激しく揺すられることで頭蓋内出血や脳挫傷などを引き起こす可能性があります。
その結果として視力障害や言語障害、運動障害などといった障害が残ることも。
また、赤ちゃんを乱暴に扱う、暴力をふるうなどでも同様の症状が出ます。
実際に揺さぶられっ子症候群は虐待の一つの指針として捉えられているようです。
なぜ気をつけるべきなのか?
新生児から生後6カ月以内の赤ちゃんが特に揺さぶられっ子症候群に気をつけなければならいない時期。
理由としては脳が未発達のため表面の血管構築が弱いことが挙げられます。
また、揺さぶられることで脳組織の移動が大きく動きやすいので、脳挫傷などが起きやすいのです。
揺さぶられっ子症候群の症状は?代表的な症状6つ
激しく揺さぶられたような心当たりがあり、次のような症状が見られたらできるだけ早く医師の診断が必要です。
- 痙攣がある
- ミルクや母乳が飲めない、または嘔吐が激しい
- 表情が乏しく笑わない
- ぐったりしたように眠り続ける
- 呼吸に乱れがある
- 顔色が悪い
早期に発見し治療を施せば大事に至らずに済むこともあるでしょう。
ですが、適切な処置が早く行われなければ、障害が残る可能性も否定できません。
最悪の場合死に至ることもあります。
揺さぶった、揺さぶられた心当たりがあり、赤ちゃんの様子がおかしい…。
そう感じたらすぐに病院にかかるようにしましょう。
揺さぶられっ子症候群の予防・対策
対策・予防のために、まずはどの程度、揺さぶると危険なのか把握しておきましょう。
虐待行為は絶対にNG
赤ちゃんを投げたり、殴ったり、という虐待と行為は当然NGです。
激しく頭部が揺さぶられますので、揺さぶられっ子症候群において大変危険な行為となります。
そもそも、まだ何もできない我が子に虐待をするなんてもってのほかです。
パパの激しいあやし方は危険!?
激しく赤ちゃんの頭部を揺らすような抱き方やあやし方は、絶対に行ってはいけません。
育児慣れしていないパパが、つい力任せに…なんてことがないように、先に伝えておきましょう。
育児疲れで…
また、ママが育児疲れによって…というケースもあります。
赤ちゃんの機嫌が悪く何をしてもダメ、抱き続けてイライラして激しく揺らしてしまった…ということもあるようです。
気持ちはわかりますが、激しくしたところで泣き止んでもらえるものでもありません。
気持ちが鬱屈してしまっている時は、周囲に頼ったりリフレッシュしたりできるといいですね。
できるだけ穏やかな気持ちで赤ちゃんと向き合うことも予防の一つと言えるでしょう。
高い高いでも揺さぶられっ子症候群になる?
「たかいたかいなどのあやし行為でも揺さぶられっ子症候群になりますか?」という質問をよく耳にします。
たかいたかいや、膝の上でぴょんぴょんさせる様な行為は危険なのでしょうか?
実際にこの程度のあやしでは揺さぶられっ子症候群になる可能性はほとんどありません。
逆に揺さぶられっ子症候群を恐れて、親子のコミュニケーションが乏しくなることの方が危険です。
愛情持って接することができれば、自然と赤ちゃんの様子を観察しながらあやせるものです。
なので、あまり気にしすぎず赤ちゃんと一緒に遊ぶようにしてあげてくださいね。
ベビハピ!的まとめ
揺さぶられっ子症候群は、日常生活の中でも注意が必要です。
正しく理解し、予防に努めましょう。
ご紹介した対策や予防、もしもの時の症状の特徴などぜひご参考ください。