夏の暑い時期、子供は汗をたくさんかきますし、体力も落ちやすくなっています。
水分補給など気をつけたいですよね。
実は6月~8月の夏の時期、子供がかかりやすい発疹があります。
ヘルパンギーナ、水疱瘡、そして手足口病です。
それぞれ症状が似ているので間違いやすいですが、特徴によって見分けることができます。
夏風邪に似ている症状をしっかり見分けて適切な対処をしましょう!
様々な発疹の特徴と違い、手足口病の注意点や治療・対処についてご紹介します。
こどもの発疹いろいろ
手足口病は、6月の梅雨時期から夏場にかけて流行る代表的な疾患です。
手足口病の特徴的な症状といえば、口から手足を中心に広がる水泡ですね。
この時期で水泡がでる疾患といえば、他にもヘルパンギーナや水疱瘡などがあります。
これらの初期症状の出方の特徴と違いを理解して、正しく対処・治療につなげましょう。
① ヘルパンギーナ
突然の高熱(38~40℃)に始まり、口の中に複数の水泡が出現します。
激しい咽頭痛を伴いますので、食事や水分補給に影響がでます。
水泡は口の中に留まります。
② 水疱瘡
はじめは風邪症状に似た発熱やだるさがあります。
そのうち、おなかや顔に赤くて平らなぶつぶつが現れます。
数時間から1日くらい経つと、発疹が水泡状になり、全身にひろがり、強いかゆみをともないます。
水泡が1週間~10日ほどでかさぶたになり、治ります。
かさぶたが完全に剥がれるには、3週間ほどかかります。
③ 手足口病
微熱がでることもありますが、出ないこともあります。
口の中の発疹や水泡から始まり、手のひら、足の裏に出ます。
月齢や年齢によっては膝裏、肘裏、おしりと全身にぶつぶつ広がります。
熱の出方と、水泡や発疹の出る部位が他の症状と違う特徴があります。
その特徴によって、手足口病を見抜くことができます。
手足口病の初期症状
手足口病の初期症状は、大体2~3日くらいです。
発熱は38℃以下で手足に発疹
微熱程度の発熱と口の中の口内炎や水泡が現れて、その後手足を中心に発疹がひろがります。
発熱(38℃以下の微熱)は2~3日でることもありますが、出ないこともあります。
食欲や機嫌が悪くなる
口の中に口内炎ができて、のどの痛みもでるので、食欲が急激に落ちます。
言葉を話せない赤ちゃんは”飲まない、食べない、機嫌悪し”な状況に陥ることがとても多いようです。
機嫌が悪くて食欲がおちたなあと感じて、口の中をのぞいたら、口内炎や水泡が確認できた!
そう思ったら、手足口病を疑ってもよいでしょう。
ヘルパンギーナ、水疱瘡との見分け方
もしも38度以上の高熱が出た場合はヘルパンギーナを疑います。
また、発疹がお腹や顔にでた場合は、水疱瘡を疑います。
手足口病の治療法とホームケア
手足口病には、病気自体に効く薬はありません。
回復を早めるために、栄養・睡眠をしっかりとることが一番大切です。
水分補給にしっかり気をつけて!
のどや口内炎が痛んで、時には水分もとれなくなる場合があります。
手足口病は6月から流行します。
ですから暑い時期で汗をかき、水分補給が十分にできずに脱水症状になることには注意しなければいけません。
のどごしのよい、ゼリーやアイスクリームなどを月齢・年齢に合わせて食べさせてあげましょう。
食事がとれるようになったら、口の中を刺激しないような柔らかいおかゆやうどん、にゅうめんなど、食べやすいものにしてあげてください。
どれくらいで治る?
手足口病は1週間ほどで落ち着くと思います。
また、初期症状の時期は発疹にかゆみを伴うことがあります。
室内の温度を快適にして寝やすい環境を整えてあげましょう。
ベビハピ!的まとめ
赤ちゃん、子供の発疹・高熱は珍しいことではありません。
中には原因がよくわからない…なんてことも。
ですが、6月から8月にかけての暑い時期、熱がでて食欲がなく発疹がでたら…手足口病を疑いましょう。
他にもヘルパンギーナや水疱瘡など子供がかかりやすい病気があります。
機嫌が悪いな、苦しそうだなと感じたら迷わず病院に行ってみましょう!