出産予定日が近くなり、お腹の痛みを感じて「いよいよ陣痛?」とドキドキしていたのに、痛みが遠のいてしまうことがあります。
また、強くなったり、弱くなったりと不規則な痛みに振り回され「これって陣痛なの?」と迷うことも。
これらは前駆陣痛と呼ばれるものです。
前駆陣痛って何?その症状や間隔、いつから始まるものなのかを勉強しておきましょう。
前駆陣痛ってどんな症状?
前駆陣痛と陣痛、両者は同じ「陣痛」という言葉がついていますが、大きく違うところがあります。
前駆陣痛は一般的に言われている陣痛と異なり、出産にはつながらないということです。
医学的には「偽陣痛」とも言われていて、どちらかといえば本陣痛の予行練習のようなものと言えます。
痛み方にも違いがある?
出産が近付くと子宮が収縮し始めます。
これが規則的な収縮による痛みになると陣痛といわれるものになります。
逆に不規則で痛みの強さも不安定なものが前駆陣痛になります。
気になる症状は?
前駆陣痛の症状としては、お腹が痛くなったり、張ったり、腰痛が起きたり…と個人差があります。
たとえばお腹の痛みでは、生理痛に近かったり、下痢の時の様な腹痛であったりします。
その痛み方も強弱が不安定になる、それが前駆陣痛の症状の特徴です。
前駆陣痛の間隔や痛みは陣痛とは違う?
陣痛は間隔が長くあく弱い痛みから始まり、次第にその間隔が狭まるとともに痛みが増していきます。
それに対して前駆陣痛の間隔は、長く痛みに苦しめられたかと思えば、痛みが完全に引いてしまうなど不規則なものです。
陣痛と大きく違う症状は以下の2点。
- 「間隔や痛みが不規則」
- 「時間を追うごとに痛みが増すものではない」
ということになります。
また、破水やおしるしといったものは前駆陣痛では起きません。
もしそのような症状が出た場合はお産のサインですからすぐに病院に連絡をしましょう。
前駆陣痛はいつから始まるの?
前駆陣痛はおしるしや破水が起きたり、陣痛のようにそのまま出産につながるものではありません。
そのため、いつから前駆陣痛が始まるのかは人それぞれです。
臨月やその前に起きることがある
ほとんどの人は臨月に入ってから感じられますが、それより前にその症状を感じる人もいます。
また、すべての人に起きる症状ではないという点も覚えておきましょう。
前駆陣痛が全くなく、本陣痛が始まった…というママさんもけっこういます。
陣痛の兆候になる?
前駆陣痛と見られる症状があったからと言って、すぐに陣痛がくるとは言えません。
前駆陣痛から陣痛に入るまでの期間には個人差があります。
痛みの強さや間隔を確認し、落ち着いて対応しましょう。
痛みが起きたら落ち着いて様子を見る
前駆陣痛と思っていたら次第に間隔が狭まり痛みが増してきた。
というようなことがあれば陣痛の可能性もあります。
まずは痛みの感覚、時間とともに痛みが増すかどうか、しっかりと様子を見ましょう。
ベビハピ!的まとめ
前駆陣痛はいよいよ近くなった出産に向けての体の準備による痛みや症状と捉えましょう。
お産までまだ時間がある場合が多いので、慌てて病院へ駆け込む必要はありません。
焦らずに身の回りの荷物の準備や、赤ちゃんを迎え入れる用意をしてリラックスして待ちましょう。
ただし強い痛みとともにお腹の張りが長時間引かなかったり、赤ちゃんの胎動を感じなくなってしまった場合は注意が必要。
前駆陣痛ではなく他のトラブルが考えられますので、すぐにかかりつけの産婦人科で診察を受けてください。