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妊婦は飛行機にいつまで乗れる?必要な持ち物やリスク&対策6選

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最近は妊婦さんもアクティブに行動することが増えてきています。
外出・お散歩はもちろん、お泊り旅行をする「マタ旅」なんてものもあるようです。

せっかく旅をするならば飛行機で遠出!
里帰り出産で飛行機を利用したい!
マタママさんによって目的は色々ありますよね。

しかし、妊婦の飛行機搭乗には注意すべき点もいくつかあります。
妊娠中は飛行機にいつからいつまで乗れる?必要な持ち物は?リスクと対策は?航空会社の対応も知りたい!

マタ旅を安全・安心にするための、妊娠中の飛行機利用に関する情報をお届けします♪

妊娠中はいつからいつまで飛行機に乗れる?

旅行には様々な移動手段がありますが、飛行機の利用を考える方もいるでしょう。
果たして妊娠期間中、いつからいつまで登場することができるのでしょうか?

妊娠超初期は体調次第で

0~3週の妊娠超初期は本人も妊娠しているかどうかはハッキリしないもの。
また、この時期は胎児への影響はそれほど深刻に考える必要はないとされています。
ですので、気付かずに飛行機に乗ってしまったとしても問題ありません。
また、もしわかっていたとしても搭乗そのものは大丈夫でしょう。

ただ、妊娠超初期の諸症状がでている可能性もあります。
体調が振るわない時は避けたほうが良いかもしれませんね。
そもそも、気分が悪いのに無理して旅行しても楽しくないです!

妊娠初期2~3ヶ月はなるべく避けるべき

6~11週の妊娠初期のころはなるべく安静にしておきたいものです。
この時期はつわりを始めとした妊娠初期の諸症状があります。
人によっては気分が悪く、旅行どころではないのではないでしょうか。

また、この時期は早期流産の危険性もあります。
流産の98%が妊娠12週までに起こると言われていますから、細心の注意を払いたいもの。
母体・胎児への影響を考えれば妊娠初期の飛行機の搭乗だけでなく、マタ旅そのものも控えたほうが良いでしょう。

4ヶ月~7ヶ月はOKとされている

安定期と言われている妊娠4ヶ月から7ヶ月までは飛行機に乗っても大丈夫とされています。
つわりなどの症状も減っていますし、早期流産の危険もなくなってきているからです。
旅をエンジョイしてきてください。

ただ、妊婦というのはちょっとしたことで体調を崩しやすいもの。
気分の悪さ、出血や腹痛がある…そんな時はちょっと考えましょう。
健康であれば問題ありませんが不安がある場合はマタ旅をキャンセルすることも視野に入れておいてくださいね。

8ヶ月~臨月はどうなの?

お腹が大きくなる8ヶ月以降はどうでしょうか?
妊娠後期になってくると腰痛・むくみなどが出てきて、長距離移動そのものが辛くなってきます。
足元が見えにくくなりバランスも崩しやすいので飛行機の中で転ぶ…なんて危険もないわけではありません。

また、9ヶ月目くらいからはトイレも近くなってきますので移動中もたびたび席を立つようになります。
やはり長距離移動は向きませんし、突然の揺れがある飛行機はあまりオススメできません。

妊婦が飛行機乗る際に持っておくべきもの8点

妊婦は病気ではないとはいえ、体調不良になりやすいものです。
いざという時のために飛行機搭乗時に持っておくべきものをご紹介します。

  • 母子手帳…妊婦さんはどこに行くにも必携です。
  • 保険証…母子手帳同様に持っておかなくてはいけません。
  • 緊急連絡先…両親や夫、また病院の連絡先のメモがあると便利です。
  • 旅行先で通える病院…旅先で何かあった時のためにこちらもメモしておきましょう。
  • 妊婦でも飲めるお薬…吐き気や頭痛、下痢や便秘といった妊婦特有の症状に対応できます。
  • エチケット袋…妊婦は乗り物酔いになりやすいので、持っておくと便利です。
  • 消毒薬・うがい薬…密閉された飛行機内、また旅行先での菌・ウイルス予防に。
  • 羽織える布…季節に関わらず、体を冷やさないために妊婦必携のアイテムです。

他にも着替えを多めに持ったり、血圧計や虫除けグッズなどもあれば便利かもしれません。
とりあえずは最低限、ご紹介したものくらいは荷物に詰め込むようにしましょう。

臨月の飛行機は医師の診断書が必要

里帰り出産のために飛行機に乗りたいという妊婦さんもいるでしょう。
タイミング的に搭乗が臨月になってしまうこともあるはずです。
臨月の飛行機移動については医師の診断書や同意書などが必要になります。

たとえば国内の航空会社の規定では以下の場合は診断書の記入・提出を呼びかけています。

  • JAL(日本航空) …出産予定日から28日以内の妊婦の方
  • ANA(全日空) …出産予定日を含め28日以内のお客様は同意書の提出が必要です

臨月に入ったら予定日前でも陣痛がくる可能性があります。
飛行機という空の密室で緊急事態になった場合、なかなか対応することができません。
そのため搭乗には診断書の記入・提出が必要になるんですね。

診断書については各航空会社のHPからダウンロードできます。
所定の様式以外でも大丈夫な場合もあるのでまずは確認しましょう。

妊婦の飛行機で考えられる6つのリスクとその対策

 

電磁波が胎児に影響する?

飛行機は雲の上を飛ぶため、放射線量が地上よりも多いと言われています。
そのため電磁波による影響が母体にあるのでは?と唱える人もいるようです。
ただ、実際に何らかの悪影響があったという報告はありませんので心配しすぎる必要はないでしょう。
窓際の席を避けて通路側に座る、くらいの対策で良さそうです。

エコノミー症候群

妊娠前に比べると妊婦さんはエコノミー症候群になりやすいです。
8ヶ月前後となればお腹も大きくなり、座っていると股関節あたりが圧迫されやすくなります。
そのため下半身の末端に血液が流れにくくなりエコノミー症候群になりやすいのだとか。

また、妊娠中は血流が悪くなりやすいものです。
長時間座っていることが多い飛行機では足もむくみやすくなります。
1時間おきくらいに立って軽く歩いてみたり、座っている時も足を動かすなどしましょう。

空気感染する病気

飛行機というのは空飛ぶ密閉空間です。
たくさんの搭乗者と一緒に長い時間、一緒にいなくてはいけませんね。
もしも誰かが風邪やインフルエンザ、その他の感染症を持っていたら…。
妊婦さんの飛行機旅行では空気感染に注意が必要となります。
機内ではマスクをかぶるようにし、適度に手洗いうがいなどをするようにしましょう。

急なつわり

妊娠初期はつわりがつらい時期ですよね。
そんな時に飛行機で旅行をすれば…揺れや気圧の変化で余計に気分が悪くなることも。
普段は大丈夫でも、妊娠中は乗り物酔いになりやすくなります。
妊婦の飛行機ではつわり対策も重要になります。

エチケット袋を用意したり、つわりに効くとされるツボなどをチェックしておきましょう。
また、お薬については妊娠中は安易に飲めません。
万全を期すならば医師から許可を貰ったもののみになりますので注意しましょう。

トイレが面倒

お腹が大きいと立ったり座ったりが非常に面倒です。
しかし、妊娠中期~妊娠後期は子宮が膀胱を圧迫するようになり、トイレが近くなります。
ヘタをすれば30分おきにお手洗いに行く…なんてことも。

我慢をするのは当然良くないことです。
対策としては、移動しやすい通路側の席を予約するということでしょうか。

炭酸飲料は避ける

地上に比べて上空は気圧の変化が激しいものです。
その影響からお腹にガスが溜まりやすくなることがあります。

特に妊婦はお腹が大きくなっていてるので腸を圧迫しやすくなります。
そこに炭酸を入れてしまうと余計にガスが溜まってしまい、気分の悪さや腹痛を及ぼすことも。
妊婦さんは飛行機内で炭酸を飲むのは避ける、量を減らすなどの対策が必要です。

航空会社が行っている妊婦さんへの対応は?

妊娠とは病気ではありませんから飛行機を利用することはできます。
ただ妊娠初期でつわりがキツイ場合は避けるべきでしょう。
また、臨月になると上記でご説明の通り診断書が必要になります。
妊娠前に比べるとやや大変なのが妊婦の飛行機利用なんですね。

航空会社が行う妊婦へのサポート

妊婦が飛行機に乗る際には事前に旅行会社を通す、または直接航空会社に伝えておくと良いでしょう。
というのも、搭乗の時に様々なサポートを受けることができるからです。
例えば日本の国内線では以下の様なサービスが行われています。

  • JALの「ママおでかけサポート」
  1. 座席指定ができる(一部を除き便出発時刻の15分前まで)
  2. 事前改札サービス(優先的に機内に案内してくれる)
  3. 冊子「ママ&ベビーおでかけサポートガイド」の配布
  4. マタニティマーク・タグの配布
  5. その他、様々な妊婦へのサポート

 

  • ANAの「ファミリーらくのりサービス」
  1. 事前改札サービス(優先的に機内に案内 ※運行状況による)
  2. 電動カートサービス(旅客ターミナル内でカートに乗せてくれる)
  3. 機内安心サービス(荷物の収納など搭乗中の様々なケア)
  4. サポートタクシー(日本交通と提携する妊婦用送迎サービス)
  5. マタニティマーク・タグの配布
  6. その他、様々な妊婦へのサポート

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▲ANAのマタニティーマーク・タグ

このように、妊婦の搭乗に対して様々なケアをしてくれます。
事前に連絡しておくと非常に便利で快適、そして安全に飛行機での旅行を楽しむことができるでしょう。
マタ旅、里帰りなどで飛行機を利用する際には忘れずに伝えておきましょう。

ベビハピ!的まとめ

妊娠中は調子が良いと思っていても突然体調が変わります。
旅行による疲れや環境の変化などでさらにその傾向が強くなるでしょう。
特に飛行機は地上とは気圧が違うため、母体にちょっとした影響が出ることも。

妊娠初期はなるべく飛行機は控え、妊娠中期辺りで旅行を楽しむようにしましょう。
妊娠後期・臨月で里帰り出産をする場合には事前に申告が必要なのでお忘れなく。

妊娠中の飛行機搭乗は人生でもそう経験することができません。
旅行が決まったならばしっかりと準備をして、リラックスをして楽しみましょう!

ご紹介した内容が、妊婦さんの飛行機移動の参考になれば幸いです。

ABOUT ME
麹町 敏郎
ネットを中心にフリーのライターとして活動している37歳。2014年10月1日に第一子が生まれたのをきっかけに、育児サイトを作りたいと思い「ベビハピ!」を立ち上げました。親近感ある記事をお届けできればと思っています!
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