初夏から秋口にかけて厄介なのが夏風邪です。
ヘルパンギーナや手足口病は6月~9月くらいまで流行すると言われています。
両方とも「夏風邪」と、ひとくくりにされていますが、実は症状に違いがあります。
ヘルパンギーナと手足口病の見分け方、それぞれの対処法やお世話の仕方をご紹介します!
ヘルパンギーナと手足口病の見分け方
夏風邪の代表的な疾患といえば、ヘルパンギーナと手足口病です。
似ている特徴
どちらも口の中に口内炎や水泡ができるといった、比較的よく似た特徴を持っています。
原因となるウイルスがエンテロウイルスで接触感染・飛沫感染で広がる点も同じです。
見分け方1:発熱の違い
見分け方としては発熱の違いが挙げられます。
ヘルパンギーナは突然の発熱で38~40℃と高熱になることが多くなります。
手足口病は発熱することもありますが、38℃以下の微熱にとどまることが多いです。
見分け方2:水疱の違い
また、見た目でわかる違いとしては、水疱です。
ヘルパンギーナの場合には口内にしかできません。
一方、手足口病は口の中からはじまり、手足口を中心としながら、肘や膝、おしりと全身に広がっていきます。
ヘルパンギーナと手足口病の治療について
夏風邪のこれらの疾患は、特効薬がありません。
なのでどちらも症状に対する対処療法が中心で、症状が治まるのをまちます。
どちらも1週間~10日程度でほとんどが治癒します。
それまでは水分・栄養補給に気を配り、体調管理をしてあげましょう。
治ったと思っても気を抜かない
治癒後もウイルスは2週間~4週間排出されます。
感染を広げないためには手洗いをしっかりすることが必要です。
どちらも予後は良好で重症化することは稀です。
ただ、場合によっては髄膜炎、心筋炎、急性脳炎などを合併することもあります。
症状が急激に悪化した場合は、医療機関を受診しましょう。
ヘルパンギーナの特徴
ヘルパンギーナの症状には以下の様な特徴があります。
夏風邪を見分ける際の参考にしてみてください。
- 突然高熱を発症し、38~40℃の高熱が4日ほど続く。
- 口の中に複数の口内炎や水泡がでて、痛みを伴う。
- のどの炎症により、食事や水分を飲み込むときに強い痛みを感じる。
この3つがヘルパンギーナの代表的な症状です。
ヘルパンギーナの治療・注意点
治療や注意点について見ていきましょう。
水分補給をしっかりしましょう
ヘルパンギーナは夏風邪の代表的なものです。
症状の特徴から、食事や水分補給が難しくなります。
夏場は汗をかきやすいので、赤ちゃん・子供が脱水にならないように注意をしなければいけません。
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発熱にも注意する
ほとんどの場合は4日程度
また、高熱が続くので、脳炎など合併症にならないために、解熱剤を使用することもあります。
ほとんどが4日程度で熱はおさまります。
ただし、状態が急激に悪化したり、意識がもうろうとすることもあります。
赤ちゃん・子供の様子がおかしければ、すぐに医療機関を受診しましょう。
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感染力について
ヘルパンギーナの感染力は発熱時が一番強くなります。
とはいえ、熱が収まった後も、ウイルスは1か月ほど便から排出されます。
感染を広げないためには、しっかりとした手洗いやうがいが大切。
赤ちゃんの場合はおむつの処理に注意が必要です。
手足口病の特徴
手足口病の症状には以下の様な特徴があります。
ヘルパンギーナとの違いを確認してください。
- 発熱(2日~3日)38℃以下の微熱が多い。
- 咽頭痛で食事を嫌がることが多い。
- 発熱後1~2日経ったころから、口からはじまり、手足を中心に全身に水泡や発疹がでる。
この3つが手足口病の代表的な症状となります。
発疹の出る部位はどこ?
手足口病は口内だけでなく、体の様々な場所に発疹が出ます。
- 手のひら
- 足裏
- 膝の裏
- 足のつけね
- おしり
- 口の周り
- 口内炎
などに出やすいようです。
ヘルパンギーナは口内のみの水疱となります。
手足口病との見極めにおいてはこの点に注目しましょう。
手足口病の治療・注意点
やはり食事がとりにくくなるため、ヘルパンギーナと同様に、脱水に注意しなければいけません。
特徴的である全身の発疹はかゆみを伴うことがあります。
赤ちゃんや子供にとってはとても不快な症状で、寝つきにくかったりと体力を回復する妨げになります。
室内の温度・湿度を快適な状態に調整して、なるべく快適にすごさせてあげましょう。
手足口病には特効薬がなく、対処療法が何よりも大切です。
栄養と静養をしっかりとらせてあげることを意識しましょう。
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感染力について
感染力もヘルパンギーナと同様です。
発熱がおさまった後も、排泄物からのウイルス排出が1か月程度つづきます。
必ず手洗いをこころがけましょう。
ベビハピ!的まとめ
ヘルパンギーナや手足口病といった夏風邪は治りにくいものです。
特効薬がなく、夏場ということもあって体力低下をしやすいことがその理由です。
まずはヘルパンギーナと手足口病、それぞれの違いを理解ましょう。
そして、それぞれに合わせた対処療法を行っていってくださいね。