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うちの子もしかしたら…4種類の発達障がいの症状と特徴について

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子どもにはそれぞれ個性があり、子育ても一様には行きません。
ですから、ある程度の苦労は当たり前です。

しかし、「うちの子…他の子と違う?」「育てにくい…」と思い悩むくらいだとちょっと心配。
ディフィカルトチルドレンという言葉がありますが、実際に育てにくい子というのはいるのです。

なぜ育てにくいのか、まずはその理由を探ってみましょう。
発達障がいの種類や症状についてご紹介していきます。

育てにくい…これって発達障がい?

こう言うと語弊があるかもしれませんが、お子さんによってはパパやママが「育てにくい…」と感じる場合があります。

たとえば、すぐにカッとなってしまって友達とけんかしてしまう子。
じっとしていられなかったり、親や先生の指示が聞けなかい子。
睡眠リズムが乱れやすくて夜泣きが酷い子。
偏食がひどくて栄養が偏り、体が弱くなっている子。
夜泣きが酷く、抱っこを必要以上に嫌がる赤ちゃん。

可愛い我が子と思う反面、育児の大変さや辛さを痛感してしまいますね。

ディフィカルトチルドレン

「いずれ慣れるだろう…」確かにそれは間違いではありません。
しかし、いつまでたっても手がかかり「子育てがしにくい」という子もいるのです。
実はそういった子供たちは「ディフィカルトチルドレン」と言われています。
この中には発達障がいの傾向をもつ子ども達が含まれています。

発達障がいのある子どもの割合は?

発達障がいの傾向のある子どもは小学生では10人に1人の割合でいると言われています。
そうした子ども達は、叱られたり注意されることが多く、色々なことに自信を失くしてしまいがちです。
子ども自身が辛くなる前に、ママやパパ、または周囲の大人が、「発達障がい」の傾向に気づいてあげたいものですね。
発達障がいであっても、子どもにあった関わり方を配慮することで、能力を最大限発揮することができるようになります。
そして、その子なり個性を活かした社会生活を築くことができるようになるのです。

子どもが明るい未来へと進むためには、ママ・パパが「発達障がいとは何か」を知る必要があります。

発達障がいの怖さ

発達障がいは「グレーゾーンの子ども達」と言われています。
知的に明確な遅れがないのですが、「どこがが違う」「しつけが悪いの?」など、子育てに違和感を感じてしまいやすい状態の子たちです。
育てにくいけど、知能や運動能力の遅れがないため、気づかれにくい疾患となっています。
どこも悪くないのに、子育てが上手くいかない「私が悪いのかな?」…。
そう感じて追いつめられてしまう親御さんも少なくないようです。
また、育てにくさから、虐待に発展してしまうケースもあります。

発達障がいの種類は?

ママやパパが育児に対して不安を抱えれば、子どもにも伝わります。
先述のように、最悪の場合は虐待にまで発展するケースもあるので危険です。
まずは、発達障がいを知り、気づくことが必要です。

発達障がいは下記の4つの種類に分けることが出来ます。
① 学習障害(LD)
② 注意欠陥・多動性障害(AD/HD)
③ 高機能自閉症(=言葉の遅れがあるIQ70以上の自閉症)
④ アスペルガー症候群(=言葉の遅れのないIQ70以上の自閉症)
※③④を総称して広汎性発達障がいといいます。

発達障がいの特徴

発達障がいの種類が大きく分けて4つあることがわかりました。
それでは、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
1つずつ、具体的に発達障がいの特徴を見ていきましょう。

学習障がい(Learning Disorders=LD)

学習障がいは、コミュニケーション能力には問題がありません。
しかし、文字の読み書きや算数が極端にできないのが特徴的な症状です。

その特徴から、学習障がいは勉強が本格的に始まる小学校以降に気づかれることがほとんど。
一生懸命にやっているのにできない…大人から怠けていると思われる…。
学習障がいの子どもはそういった悩みを抱えてしまい、授業をうけることが嫌になってしまい不登校になってしまうこともあります。
幼児期の特徴としては不器用でボールや縄跳び、鉄棒など用具を使う活動が苦手なこどもが多いようです。

注意欠陥・多動性障がい(AD/HD)

近年、よく耳にするようになったのが「注意欠陥・多動性障がい(AD/HD)」です。
AD/HDは不注意や落ち着きがない多動性と、急に動きだしてしまう衝動性が特徴の疾患です。

2歳児の子どもの多くは多動で衝動的ですから、それほど気にすることはありません。
社会性が育つ5歳児になっても、同様の行動をしていると、集団の中で適応しにくくなってきます。
子どもそれぞれに個性があり、集団行動が得意な子もいれば、やや孤立しやすい子というのは居ます。
そういう意味で、AD/HDは個性と障がいの狭間で見分けがつきにくいかもしれません。

突発的に動いてしまったり、力加減が難しいという特徴を持つため、友達ともトラブルで悩む親御さんも多いことでしょう。
小学生になると授業中、急に立ち歩いてしまったり、集中できないので、学力の低下を招きます。

広汎性発達障がい

広汎性発達障がいは、自閉症スペクトラムとも言われます。
自閉症には重度・中度・軽度とあります。
先述した発達障がいの特徴③と④の広汎性発達障がいである場合は、IQ70以上で知的に著しい遅れがないものを指します。

広汎性発達の中でも言葉の発達に遅れがあるものを高機能自閉症。
遅れがないものをアスペルガー症候群と区分けされます。

自閉症は脳の障がいのよる社会性・言語・コミュニケーションの障がいを示します。
程度の違いはありますが、感覚の偏りをもっている場合が多いようです。
大きな音や手触りに過度に反応してしまったり、逆に全く気づかない・気にしないこともあります。
モノに対するこだわりが非常に強く、特定のものに対して強い執着を示すことがあります。
幼児期には人よりもものに対して興味・関心を寄せているため、視線が合いにくいことがあります。
また、何かに集中してしまって、集団の中から外れてしまったりします。

ベビハピ!的まとめ

育児には多かれ少なかれ、難しさや大変さがあります。
子どもには個性があり、必ずしも育児書通りにはいかず、親が全てをコントロールできるわけではないからです。
ですから、ある程度の寛容さをママ・パパが持ってあげることが大切といえるでしょう。

ですが、中にはディフィカルトチルドレンといったような子もいます。
「もしかして発達障がいかも…?」と思ったら、まずは専門家に意見を伺ってみましょう。
いきなり「発達障がいだ!」と決めつけるのはいけませんし、かといって限界ギリギリまで我慢する必要はありません。
まずは、親御さんが発達障がいとはどういうものなのかを理解することが大切です。

今回の記事が参考になりましたら幸いです。

ABOUT ME
こうすけかあちゃん
千葉県在住。中学生の女の子と、小学生の男の子の2児の母です。 現在、こどものからだつくりをテーマにしたNPO法人を運営しています。色々なお子さんたちと出会った経験が生かせればと思っています。
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