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ADHDって何?遺伝が原因?注意欠陥・多動性症候群4つの特徴

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ADHDは育て方は関係なく、遺伝やその他の原因で起こる可能性のある発達障がいです。

元気いっぱいに遊ぶ子供の姿は見ていて清々しいものです。
多少のワガママやイヤイヤをして自己主張するのは成長の証。
ちょっとくらい忘れ物があったり、落ち着きがないくらいは子供なら仕方のないことです。

しかし、それが日常生活に明らかな支障をきたすようであれば注意が必要です。
ADHDは30人に1人の割合で見られる、珍しくない病気です。
誤解や過度の不安をせず、子どもと一緒に対処するために、ADHDについて詳しく知っておきましょう。

注意欠陥・多動性症候群の原因、遺伝とのかかわり合い、さらに4つの特徴をご紹介します。

ADHDってなに?

ADHD(Attension Deficit Hyperactivity Disorder)は、発達障がいのひとつで、注意欠陥・多動性症候群と言われています。
年齢に不相応な注意力の未熟さや衝動性・多動性を特徴とした行動障がいになります。
集中力が散漫になりがちのため、社会的行動や学業に支障をきたしている状態を指します。
ADHDは、現在の研究では「脳機能障がい」という考えが一般的です。

ADHDの方は注意や行動をコントロールする実行機能の働きに障がいが起きていると言われています。
前頭前野と呼ばれる部分、大脳の前側の働きに偏りがあったり、脳の神経物質であるドパミンやノルアドレナリンの働きが十分でないと言われています。

ADHDの原因は?

ADHDの子どもは、静かなところでも騒いでしまったり、衝動的に大金を使ってしまったりします。
じっとしていられないなどの目に付きやすい行動が多くなることが特徴的です。
周りの人から「しつけがなってない」や「どうして親は注意しないの?」などと思われることもあるでしょう。
そのため、育て方が悪かったのだろうか、と自分たちを責めてしまう親も少なくありません。
ですが、ADHDの子どもの場合は、ママ・パパの育て方とは一切関係ありません。
発達障がいであり、親の教育云々では片付けられない問題なのです。

はっきりとした原因は不明

ADHDになってしまう原因は、はっきりとは解明されていません。
ですが、やはり遺伝の可能性は否定できないと考えられています。
両親が双方ともADHDの場合、子どもの20%に障がいがでると言われています。
また、兄弟がADHDの場合、その他の兄弟が注意欠陥・他動性症候群である可能性は25~35%です。

ADHDの4つの特徴

では、実際にADHDにはどのような特徴があるのでしょうか?
具体的なものを4つご紹介いたします。

①不注意さが目立つ

ADHDの特徴に「注意力の散漫さ」「集中力のなさ」があります。
気が散りやすく集中力が続きにくい、またはボッーとしていて話を聞いていないように思われます。
また、注意欠陥の場合、忘れ物が多くなりがちで、すぐに物を失くしてしまいます。
具体例を挙げると、授業中によく筆箱や消しゴムを落としてしまう、教科書でどこをやっているかがわからなくなる、ということも。
その結果、学習が遅れがちになってしまい、学力的にもマイナスとなるケースもあるようです。

②多動性の特徴

多動性というのはその言葉通り、たくさん動いてしまうということです。
落ち着きがなく、授業中の立ち歩きが目立ち、座っていてもどこかを動かしていることがあります。
具体例を挙げると、過剰な貧乏ゆすりであったり、鉛筆を噛んでしまったりということです。
行動だけでなく、話し出すと止まらなくなり、一方的に話してしまったり、止めることができません。
ただ、こういった行動自体は子供ではそれほど珍しいことでもありません。
他と比べて、過度の多動性が見られるかどうかがポイントとなります。

③衝動性について

欲求が抑えられず、ささいなことで手を出してしまう…そういう特徴もあります。
衝動的な行動に出てしまうことで、友達とのトラブルが目立つこともあるでしょう。
例えば、大声を急に出してしまったり、意味もなく物を投げたり、乱暴な行動を取る…という姿が目立ちます。
トラブルが多いため、乱暴な子や反抗的な子とみられやすく、注意されることがとても多く見えます。

④手先などの不器用さ

運動そのものは苦手ではなく、体も良く動いていても不器用な場合があります。
例えば、ボール遊びや縄跳びなど用具を使った行動が苦手すぎるという場合は注意が必要です。
他にも、鉛筆やはさみなどが上手く使えない、字を書くと大きさがバラバラになり、はみ出してしまったりすることも。
このような場合、学業に支障が出てしまう可能性があります。

ADHD的行動は珍しいことではない?

① ~④の特徴のうち2つ以上当てはまると、ADHDの疑いがあります。

状況をしっかりと確認し、医師や児童相談所などに相談してみるようにしてみましょう。

子供は多かれ少なかれ4つの特徴に近い行動をすることは珍しくありません。
過剰に心配しすぎることは、かえって子供にプレッシャーを与えてしまったり育児や親子関係に支障がでることもあります。
まずはしっかりと見守り、園や学校でどのような生活を送っているのかの報告を確認しましょう。
自己判断をして落ち込んだり怒ったりするのではなく、最後はちゃんと専門家の判断を仰ぐことを忘れないでください。

ベビハピ!的まとめ

ADHDは親のしつけや教育が間違っているということでは、決してありません。
また、注意欠陥・多動性症候群はそれほど珍しい病気ではありませんので、親御さんが気に病みすぎる必要はないです。
逆に、心配しすぎて過保護になったり、厳しくしすぎる方がかえって良くありません。

医師や児童相談所の相談員など、専門家と二人三脚でじっくりと治療・対処をしていきましょう。

ABOUT ME
こうすけかあちゃん
千葉県在住。中学生の女の子と、小学生の男の子の2児の母です。 現在、こどものからだつくりをテーマにしたNPO法人を運営しています。色々なお子さんたちと出会った経験が生かせればと思っています。
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