
綺麗な赤ちゃんの肌が腫れたり膿んだりしたら…心配ですよね。
特に、BCG接種後の経過について不安を感じているママさんは少なくないようです。
BCGは結核を予防するワクチンを接種するもの。
赤ちゃんを病気から守るためには必ずやらなくてはいけない予防接種です。
赤く腫れる・膿がでるのは大丈夫?経過を見極めるポイントは?
BCGで不安になりがちなポイントを解説します!
BCGはなぜ9本なの?はんこ注射って?
BCGといえば「はんこ注射」「スタンプ注射」とも言われています。
特徴的な9つの注射痕からそういう風に呼ばれるんですね。
実は「はんこ」状になるのは日本独自の方法です。
9本の針を使用する意味としては、副作用や炎症を起きにくくするためです。
また、1本の時よりも痛みが少ないので、子供にかかる負担が減るというメリットもあります。
BCG接種後に赤く腫れるのは普通?
副作用や炎症を起きにくくするために、はんこ型となっているBCG。
とはいえ、BCGを接種した後には赤く腫れたり、膿がでたりします。
それは予防接種の効果がでている証拠であり、正常な反応です。
ですから、あまり心配したり、慌てないようにしたいものです。
ただ、初めてのお子さんの場合、「本当に大丈夫?」と不安になることもありますよね。
本当に正常な経過で、心配ない反応なのか気になることでしょう。
BCGではどのような反応が起きるのか、また接種後の対応はどうすればいいのか。
そういったことを、親が理解しておく必要があります。
①接種後の赤く腫れるタイミング
注射をしたその日は特に何も変わったことは起こりません。
接種痕が残っているくらいで、普通の注射と変わらないといえます。
その後、通常であれば10日後くらいに徐々に変化が始まってきます。
さらに3、4週間経つと腫れたり、膿が出たりするピークとなります。
それより早い段階で変化が起きた場合はコッホ現象かもしれません。
詳しくは後述しますが、医療機関に相談を行うようにしましょう。
②接種した日のお風呂はどうする
BCG接種後の夜から入浴が可能です。
昔は「注射をしたらお風呂を控える」「シャワーだけ」なんて言われていましたよね。
しかし、現在ではそうした考え方はされていないようです。
ただ、集団接種の場合や病院の待合室で大勢の人と接触があった場合は注意しましょう。
他の病気のウイルスをもらう可能性もあるので、赤ちゃんを観察してみることも大切です。
③膿んだ後はかさぶたに注意
3、4週間目に腫れたり膿んだりした後に、患部にかさぶたができます。
これは正常な反応であり、全く心配する必要はありません。
その後3か月目くらいにはかさぶたもはがれ、綺麗な肌に戻ります。
ここで大切なのが、無理にかさぶたを取ったり、お風呂に入った時にゴシゴシ洗うことが無いようにすることです。
剥がれる前にかさぶたを取ってしまうと、そこからばい菌が入って炎症が強くなることがあります。
さらに、他の感染症を引き起こしてしまうこともあるので気を付けてください。
④コッホ現象との見極め方
通常の反応であれば、接種後3、4週間で腫れたり膿んだりします。
ですが、赤ちゃんによっては接種して10日以内に激しく反応が現れることがあります。
これを「コッホ現象」と呼び、何らかの感染経路で赤ちゃんが既に結核に感染していることをあらわします。
BCGの接種により結核を悪化させる、ということはありません。
ですから、その点については心配しすぎないようにしましょう。
ただ、家族などに結核感染者がいる可能性があります。
コッホ現象が出た時は、赤ちゃんはもちろん、家族全員で病院を受信してチェックをした方が良いでしょう。
また、集団接種であった場合は、他の赤ちゃんやその家族が結核という可能性も。
念のため、自治体に連絡を入れておいたほうが無難です。
⑤副反応として
どんなお薬でも副作用が出るのは仕方のないことです。
では、BCGではどのような反応がでることがあるのでしょうか?
接種後1~3か月頃に脇の下のリンパ節が腫れる
接種痕がプツプツと腫れる・膿が出る
主にはこうした副作用があります。
大抵は自然に治まってくるものですから心配はありません。
副作用とはいえ、これは自然な反応なのでご安心を。
ただ、直径が2-3センチを超えて腫れるような場合には医師の診察を受けることをお勧めします。
はんこ注射は副作用が少なくなるようにできています。
「うちの子に過剰な反応が出たらやだな…」などとは思わず、安心して予防接種に向かいましょう。
ベビハピ!的まとめ
BCGの予防接種後に赤ちゃんの腕が赤く腫れる、膿がでる…ママとしては心配ですよね。
子供が痛みを訴えていたり、掻き壊したりといったことがなければとりあえずは大丈夫です。
コッホ現象がでたり、過剰な副作用が出た場合のみ、医療機関を受診してください。
BCGを理解して、しっかりと観察・見極めをしておいてくださいね。