健康・病気のワンポイント

赤ちゃんの授乳後の吐き戻しの原因は?病気?すぐできる9つの対処法

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授乳後に赤ちゃんが吐いてしまった!
急なことに、新米ママとしてはびっくりしてしまいますよね。

月齢が低いうちは、吐き戻してしまうことは珍しくありません。
生まれたばかりの赤ちゃんにミルクや母乳を授乳していると、吐き戻しを起こすことがしばしばあるんです。

とはいえ、毎回出されると「体重増えてくれる?」「衣服が汚れる…」「窒息とかが怖い」と心配ですよね。
実は、赤ちゃんの吐き戻しは、事前に対処しておけばその回数をかなり減らすことができます。
また、吐いてしまっても焦らず対応すれば楽に処理することができるでしょう。

赤ちゃんが吐き戻す原因、危険な嘔吐についてまず知っていきましょう。
そしてすぐできる、9つの吐き戻し対策・対処法もご紹介します!

吐き戻しってどういう現象なの?

赤ちゃんの吐き戻しとはどういうものなのでしょうか?
まずはその現象について見ていきましょう。

授乳後に軽く吐いてしまう

吐き戻しとは、母乳やミルクを飲んですぐに吐き出してしまう現象をいいます。
個人差が大きく、たびたび戻す子もいればたまに吐く程度の子もいます。

吐き戻しそのものは珍しいことではありませんので、心配しすぎる必要はありません。

新生児に多く見られ、成長とともに減る

吐き戻しは新生児に多く見られる現象です。
赤ちゃんは体が未発達であり、授乳もそれほど上手ではありません。
特に生まれたばかりのころは、うまく母乳・ミルクを吸えないことも少なくないです。

月齢が進み成長するとともに吐き戻しの頻度も減っていきます。

吐き戻しの色は透明?

嘔吐物の色は乳白色または無色透明となります。
吐き戻しで口からでるものは、母乳・ミルク、胃液やよだれであるためです。
乳白色や無色透明であれば、健康上はそれほど心配する必要はありません。

ただ、黄色や黄緑色の吐瀉物の場合は腸閉塞を始めとした、病気の可能性があります。
赤ちゃんが吐き戻したものの色をチェックしてみてください。

赤ちゃんが吐き戻しをする原因は?

授乳後に母乳やミルクを出してしまう現象が吐き戻しです。
新生児のうちはよくあることなので心配する必要はありません。
では、赤ちゃんが吐き戻しをする原因はなんなのでしょうか?

吐き戻しやすい胃の形

赤ちゃんの胃の形は大人と違って縦型なっています。
とっくりのような形状で、入り口も開いている状態です。
イメージとしてはちょっと口の狭いコップみたいな感じですね。

そのため、たくさん母乳・ミルクを飲むとこぼれやすくなるのです。
その形状から、吐き戻しをとてもしやすくなっています。

胃が未発達である

赤ちゃんの胃は縦に長いとっくり型で口が開いています。
さらに筋力が未発達なのでその口をうまく閉じることができません。

ちょっとした刺激や体勢によって吐き戻しをしやすくなっているのです。

空気をたくさん飲んでしまう

赤ちゃんはまだ体がうまく動かせません。
特に新生児のうちは授乳も上手ではなく、たくさんの空気を飲み込んでしまいます。

ただでさえ小さい胃の中に空気が入れば、吐き戻しだってしやすくなるものです。
授乳体勢などに気を使い、空気をなるべく飲み過ぎないようにしたいですね。

ゲップが不十分だった

授乳後のゲップがうまくいかないと吐き戻しをすることがあります。
先述の通り、赤ちゃんは授乳中に空気をたくさん飲み込んでしまいます。
それを適度に抜いてあげないと吐きやすくなるんですね。

強く叩いてしまうとゲップと一緒に吐き戻しをすることがあります。
また、十分なゲップができないと時間を置いて吐き出してしまうこともあるようです。

母乳・ミルクの飲み過ぎ

たくさん飲んでしまって吐き戻すことがあります。
赤ちゃんは満腹中枢が未発達で「お腹いっぱい」というのがよくわかっていません。
なので、胃の容量が満タンなのに飲み続けてしまう…ということがあるんですね。

特に新生児のうちは満腹感がわからず飲み続け、吐き戻すことが少なくありません。
授乳量の調整をしてあげるようにしましょう。

こんな吐き戻しには注意しましょう

吐き戻しをしても、赤ちゃんがご機嫌で体重も増えている場合はそれほど問題ではありません。
原因で見てもわかるように、月齢が低いうちはちょっとしたことで戻してしまうものなのです。

ただ、心配した方が良いケースもあります。
こんな吐き戻しには、ちょっと注意しましょう。

病気によるもの

吐き戻しはある意味で自然な現象ですから心配の必要はありません。
それとは違って、体調不良による「嘔吐」の場合は注意しましょう。

胃腸の病気、風邪や便秘、急性胃腸炎などが起こっていることもあります。

嘔吐で注意したい症状・状態

以下の様な症状・状態が出ている場合は病院に行くことも視野にいれましょう。

  • 噴水のような嘔吐がある
  • 体重が増えずに機嫌も悪い
  • 嘔吐回数がかなり増してきている
  • 急な発熱や下痢の症状がある
  • 吐瀉物の色が黄色や緑色に近い
  • 排尿の量・回数が大幅に減っている
  • 嘔吐してさらに血便が出ている
  • 嘔吐回数が増え、明らかにぐったりしている

このような症状・状態の場合は大きな病気が隠れていることがあります。
赤ちゃんは言葉を話すことができませんから、その様子から親が判断しなくてはいけません。

通常の吐き戻しとは違い、明らかに異常がある場合にはすみやかに病院に行きましょう。
医師の判断をあおぎ、赤ちゃんの健康を守ってあげてくださいね。

赤ちゃんの吐き戻しでやっておきたい8つの対処法

赤ちゃんが授乳後に吐き戻してしまうのは珍しいことではありません。
焦ってしまうのではなく、事前・事後に適切な対処をしてあげましょう。
吐き戻しの対策・対処法をご紹介します!

吐き戻し対処法1:授乳の角度を調整する

赤ちゃんにとっては哺乳瓶の角度は結構大事です。
うまく飲ませてあげれば、吐き戻しの回数を大幅に減らすことができます。

コツとしては赤ちゃんの口に対して、哺乳瓶・乳首が90度になるようにするのが理想と言われています。
母乳だと角度もつけやすいですが、哺乳瓶の場合はちょっとしたことでずれやすいものです。
赤ちゃんのお口の授乳角度を気にしてあげましょう。

哺乳便の角度をつけて飲ませると手が疲れる…ということは良くあります。
そんな時は、自然な角度で飲ませやすい「Betta(ベッタ)」などを利用してみましょう。
ママの手も疲れませんし、赤ちゃんも飲みやすいのでオススメです。
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吐き戻し対処法2:哺乳瓶や乳首の状態をチェックする

空気を大量に飲み込んでしまうことが、吐き戻しの原因の一つとなっています。
なので、哺乳瓶自体を空気が飲み込みにくいものを選ぶなどの工夫をしてみましょう。
母乳の場合は、乳首の大きさや固さが大丈夫かをチェックするのも良いでしょう。

特に哺乳瓶の乳首は、成長にあったものを選ぶことが大切です。
サイズが合っていれば、赤ちゃんも自分に合わせたペースでミルクを飲むことができます。
それに必要以上に一気に飲んでしまうことによる吐き戻しを防ぐことができます。
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吐き戻し対処法3:ゲップをしっかりしてあげる

吐き戻し対策では、なんといってもゲップをさせてあげることが基本です。
授乳後はもちろんですが、授乳中でも様子を見ながら背中をトントンしてあげましょう。

ただし、気を付けたいのがゲップをさせなきゃと焦ってしまうこと。
必要以上に背中をトントンしてしまうと、逆にむせてしまって吐き戻すことがあります。
また、か弱い赤ちゃんの体に負担がかかるので、あまり強く叩くのはオススメできません。

焦らずじっくり、良いゲップが出るように工夫してみましょう。

吐き戻し対処法4:授乳後のうんちに注意

新生児の場合、授乳中や授乳後にうんちをすることもしばしば…。
食べたらすぐでる、そういったことは珍しいことではありません。

排泄時、赤ちゃんがいきむことで、ミルクを吐き戻してしまう場合が実はあります。
なので、授乳後にうんちを頻繁にする赤ちゃんならば、しばらく縦抱きするなどしてあげましょう。
縦にすることで胃からミルクがこぼれにくくなりますので、いきんでも吐き戻ししにくくなります。

吐き戻し対処法5:授乳後は頭の位置を高くする

赤ちゃんの胃は縦にとっくりのような形をしています。
そのため、平らなところに寝かせると吐き戻しをしやすくなるのです。

寝かせる際にはタオルや枕を使って、頭の位置を高くすると良いでしょう。
体に傾斜がつくことで、胃から母乳・ミルクが流れてしまうのを防げます。

吐き戻し対処法6:ねんねは右側を下にする

頭を高くするのも良いですが、横向きにするのも良いでしょう。
平らな場所に寝かせた状態で吐き戻しをすると、窒息などの原因にも繋がります。
横を向かせておけば、吐瀉物で喉が詰まるリスクを軽減することができるでしょう。

また、胃から腸へ繋がる道は体の右側にあります。
右下を向けることで、スムーズな消化を促すことができるでしょう。
ねんねの際には右横向きにする、と覚えておくと良さそうです。
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吐き戻し対処法7:ピローを活用してみる

授乳後、ゲップをさせて寝かせる際には頭を高くする、横向きにするのが良さそうです。
また、ねんねさせる時にはピローを活用すると良いでしょう。
頭の面がやや高く、傾斜のついたピローならばタオルなどを用意する必要がありません。
素材も柔らかいものが多いので、赤ちゃんを優しく包み込んでくれます。

色々なアイテムがありますので価格やデザイン、使いやすさや口コミなどをチェックしてみましょう。
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吐き戻し対処法8:すぐに寝かせないようにする

授乳後にすぐに寝かせるのは実は良くありません。
胃がとっくり型ですから、体を横にするとミルクがこぼれやすいからです。
なので少し落ち着くまでは寝かせないほうが良いことが多いんですね。

母乳やミルクを飲んだ後は、しっかりとゲップをさせてあげてください。
また、ある程度落ち着くまでは縦抱きにして、優しくあやしてあげましょう。

吐き戻し対処法9:衣服を汚さない準備をする

色々と注意していても、吐き戻しをゼロにするのは難しいものです。
特に新生児のうちは、たくさんの空気を飲み込んでゲップと一緒にちょっとだけ吐く…なんてことは珍しくないのです。

「赤ちゃんは吐き戻しをするもの」とまずは思っておきましょう。
そして自分の衣服が汚れないように、事前に対処しておくと良いでしょう。

赤ちゃんの顔がある方のママの肩にハンドタオルなどをかけます。
そこに赤ちゃんのお口を向けておけば、吐き戻しをしても衣服が汚れずに済みますね。
特に外出時はしっかりと準備することをオススメします!

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ベビハピ!的まとめ

今回は吐き戻しの原因や対策・対処法についてご説明しました。
赤ちゃんの吐き戻しは基本的に胃の形がちゃんと形成されてくる数カ月の間だけです。
最初のうちは大変ですが、赤ちゃんもママも徐々に慣れてきて対応できるようになります。
また、気がついたらいつのまにか吐き戻ししなくなってしまうものなんですね。

ご紹介した対策を参考にまずは「今だけ」と前向きに、気楽に赤ちゃんのお世話してあげましょうね。

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ベビハピ編集部
『赤ちゃんがハッピーなら、世界は笑顔で満たされる♡』をコンセプトに、お子さんとママ・パパにとって有益な情報をお届けいたします! 昨今話題の「AI」機能を搭載し、より多くの記事を執筆できるように頑張ります。
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