母乳や授乳に関すること

赤ちゃんの月齢別の授乳量と1日の回数、足りているかの目安を知りたい!

授乳は赤ちゃんの成長に大切なこと。
だからこそ初めての育児では「足りている?」「1日何回?」授乳量の疑問が出てくるものです。

新生児、3ヶ月、離乳食開始…成長とともにどれくらい授乳すればいいのでしょうか?

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月齢ごとの授乳量の目安を知りたい!
授乳が足りているか、チェックする方法を知りたい!

そんなママのために、今回は授乳に関する様々な目安・チェックポイントをまとめました。
日々成長する赤ちゃんに、どれくらいの母乳・ミルクが必要なのでしょうか?

授乳でお悩みのママさん、今回の記事をぜひ参考にしてみてください!

赤ちゃんの授乳量目安、まずは胃の大きさを知ろう!

どれだけたくさん食事ができるのか、それは胃の大きさ次第です。
大人に比べると赤ちゃんの胃が小さいのは当然ですよね。
同じ赤ちゃんでも、月齢によって胃の容量はだいぶ違います。

授乳量の目安を知るためには、まず彼らの胃の大きさを知りましょう!

胃の大きさの成長過程

新生児のうちはまだまだ胃が小さいです。
ですから、1回の授乳量は非常に少なくなります。

新生児の胃の容量は30ml~50mlくらいです。
授乳を続けていくうちに大きくなり、お七夜を迎える頃には70~80mlほどになります。
さらに1ヶ月後には100ml~120mlくらいまで胃が大きくなります。
その後はややゆったりと成長し、1歳ごろまでに200ml~300mlくらいまで胃の容量が増えていきます。

月齢ごとの胃の大きさ目安

月齢ごとの赤ちゃんの胃の大きさをまとめると以下のようになります。

  • 新生児…30ml~50ml
  • 生後1週間…70ml~80ml
  • 生後1ヶ月…100ml~120ml
  • 生後6ヶ月…120~200ml
  • 1歳前後…200ml~300ml

こうして見ると、生後1週間くらいまでに一気に大きくなっていますね。
1回の授乳量は、赤ちゃんの胃の容量が増えるとともに増加していきます。

当たり前ですが、成長とともにたくさん母乳・ミルクを飲むようになるんですね。
授乳は赤ちゃんの成長を最も感じられるタイミングの一つかもしれません。

赤ちゃんの授乳量で覚えておきたい目安

では赤ちゃんは1日どれくらいの母乳・ミルクを飲むのでしょうか?
赤ちゃんの授乳量で覚えておきたい一つの目安があります。

  • 1回の授乳量=生後日数×10

おおよそ、この計算式が目安となります。
もちろん、赤ちゃんそれぞれ個性があります。
体の大きい子はもっとたくさん飲むかもしれませんし、食の細い子もいるでしょう。

ただ、授乳量の基準がわかっていると、「どれくらいあげればいいか」の検討がつきますよね。
まずはこの基準を頭の片隅にいれておけば安心です。

赤ちゃんの月齢ごとの授乳量はどれくらい?

授乳量はおおよそ以下が目安となります。

  • 生後~1週間…160~480ml/日
  • 生後2週間から1カ月…560ml/日
  • 生後1カ月~2カ月…840ml/日
  • 生後2カ月~3カ月…840~960ml/日
  • 生後3カ月~4カ月…900~1100ml/日
  • 生後4カ月以降…1000~1100ml/日
  • 離乳食開始後…補食として適宜授乳する

こうして改めて数値にすると、たった数ヶ月で授乳量が著しく増えていくことが分かります。
赤ちゃんが成長するためにはこれくらいが必要なんですね。

授乳量のピークは4~5ヶ月

まとめたように、生後4カ月~5カ月ごろが授乳量のピークとなります。
授乳の間隔もこの頃には安定してくることがほとんどです。
また、赤ちゃんによっては遊び飲みなどをすることもあるでしょう。

離乳食後も授乳で補食を

離乳食の開始は生後5ヶ月~6ヶ月くらいです。
固形物を食べ始めて慣れてくると授乳量は徐々に減っていきます。

ですが、離乳食開始期は赤ちゃんも慣れていません。
消化機能も弱いので、食べ物から全ての栄養を吸収するのは難しい場合もあります。

離乳食が開始しても、母乳やミルクはすぐに終わり!というわけではありません。
栄養の補助として、ある程度の期間は授乳を続けていきましょう。
また、授乳の時間は赤ちゃんにとって安らぎの時間です。
体だけでなく「心の栄養」にもなりますから、無理して乳離れをする必要はありません。

どれくらい母乳を飲んだ?授乳量は体重でチェック!

母乳の場合、赤ちゃんがどれくらい飲んだかがよくわかりませんよね。
混合や完ミと違って、完母は授乳量を正確に把握することが難しいものです。

哺乳瓶と違っておっぱいには目盛りがありません。
眼に入るのは赤ちゃんが乳首を吸っている姿だけ…。
目安となる授乳量がわかっても、どれくらい飲んだかわからないと困る!

そこでポイントとなるのが、赤ちゃんの体重なのです。

授乳前後の体重の変化でチェック

実は赤ちゃんの体重は最も信頼できる授乳量のバロメーターです。
授乳前と授乳後に体重を図ると、赤ちゃんが母乳を飲んだ量がわかります。
たとえば、授乳後に体重が100g増えているのであれば、母乳を100ml飲んだ、ということになります。
普通の体重計でもいいですし、ベビースケールを使って正確にはかっても良いでしょう。
いずれにせよ、体重の増加した分が赤ちゃんの授乳した量となります。

成長の具合でチェック

順調に体重が増えていっているかどうかも良い目安となります。
毎日適量の母乳を飲んでいるのであれば、赤ちゃんは成長してドンドン重くなっていくものです。

たとえば、0ヶ月の赤ちゃんは1週間で200g~300g体重が増えると言われています。
つまり、それくらい体重が増加して体が大きくなっていっているのであれば、授乳量は足りているということになるのです。
母子手帳に掲載されている成長曲線などを参考に、体重の増加状況を定期的にチェックしてみましょう。

カウプ指数もひとつの目安

身長・体重が順調に増加していれば、授乳量も足りているといえます。
赤ちゃんが順調に成長しているかどうかをチェックするのに、カウプ指数も良い目安となるでしょう。

カウプ指数とは、身長と体重から算出された数値のこと。
生後3ヶ月~5歳までの子に用いられるものです。
子供が順調に成長しているか、痩せ・標準・肥満といった程度を知る目安になります。

  • 体重g÷(身長cm×身長cm)×10=カウプ指数

1歳の子の場合、カウプ指数が16~18であれば標準とされています。
それ以下だと痩せ気味、それ以上だと太り気味となります。

ただ、医師によっては15~19の間に入っていればOKとすることもあります。
成長段階にある赤ちゃんの体重は日々大きく変化しやすいものです。
ですから、ある程度の余裕を持って判断することが大切なのだそうです。

カウプ指数:筆者の息子の場合…

実際に筆者の息子のケースをご紹介します。
1歳半検診時ですが、カウプ指数が18.5とのことでした。
しかし、医師からは「肥満ではありませんね」という判断がされました。
親(筆者)の身長が大きいのと、日頃の食生活に問題なしといったことが総合的に判断されたためです。

あくまでもカウプ指数は赤ちゃんの成長の判断基準の一つと考えておきましょう。
授乳量についていえば、15~19の間にあれば、過不足なしと考えることができるのではないでしょうか。

授乳間隔も赤ちゃんの授乳量チェックのポイントです

授乳量が足りているかどうか、それを判断するのに授乳間隔もチェックポイントとなります。
あまりにも授乳間隔が短い場合は、1回の授乳量が不足している可能性があります。

母乳の場合

基本的に母乳の場合は「赤ちゃんが欲しがったらあげて良い」とされています。
ミルクよりも消化吸収が良く、酵素も多く含まれているので胃腸に負担をかけないからです。

しかし、母乳をどれだけ飲んだかは目視で判断することができません。
授乳間隔があまりにも短い場合は、1回の授乳量が不足している可能性があります。

ミルクの場合

完ミ・混合の場合、哺乳瓶に目盛りがついているので授乳量の確認が容易です。
月齢に応じた必要量・回数でちゃんと授乳していけば、ひとまず問題はありません。

ただ、赤ちゃんはそれぞれ体の大きさに個人差があります。
身長・体重が大きい子はやっぱりそれだけたくさんミルクを飲みます。
小さい子に比べて胃が大きく、お腹も空きやすいからです。

ミルクを飲んでもすぐにグズる…そんな場合は授乳量が足りていない可能性があります。
月齢ごとの授乳量・回数はあくまでも目安でしかありません。
成長具合やかかりつけの医師のアドバイスを元に、お子さんの授乳量を調整しましょう。

赤ちゃんの排便で授乳量をチェックする!

ウンチの量や回数も授乳量確認の目安となります。

たとえば、排便が少なくて体重も増えていない…。
この場合は授乳量が足りていない可能性があります。

赤ちゃんの排便量目安

だいたい、月齢1~2ヶ月の赤ちゃんの場合

  • 排便回数:1日に1~2回程度
  • 排便量:1回で240ml程度

となります。
もちろん、体が大きくて授乳量の多い子はもっと多くなるでしょう。
また、便秘気味の場合は回数が少ない代わりに1回の量が多めになる傾向となります。

排便回数や量は赤ちゃんによってまちまちです。
とはいえ、授乳量の目安の一つになることは間違いありません。

ウンチの回数や量も体重とともにチェックし、授乳量の目安としておくとよいでしょう。

授乳時間も授乳量チェックのポイントです!

1回の授乳にどれくらいの時間をかけているか…こちらもチェックポイントとなります。

赤ちゃんは母乳をこんな風に飲んでいる

人間にとって食事の意味は栄養補給だけではありません。
味わいながら楽しく時間を過ごしたい…そういった気持ちがあるものです。
赤ちゃんも同じで、授乳タイムは大切時間です。
彼らなりの楽しみ方、飲み方があるんですね。

一般的に、赤ちゃんはこんな風に授乳を楽しんでいます。

  • 最初の5分…お腹が空いているから一気に飲む
  • 次の5分…お腹が落ち着き、じっくりと飲む
  • 最後の5分…ママの体温と愛情を感じながら、じっくりと母乳を味わう

※授乳時間を15分とした場合

大人と同じように、赤ちゃんも授乳=食事を楽しんでいるんですね。
そう考えると、長い授乳時間もなんとなく楽しくなるのではないでしょうか?

授乳時間の目安は?

赤ちゃんそれぞれ個性もありますし、その日の気分も違います。
ですから、必ずしも正確に「何分」というものはありません。
おおよその目安としては以下のようになります。

  • 新生児~2ヶ月くらい…左右それぞれ5分くらいで合計10分~15分程度
  • 2ヶ月~離乳食前…左右それぞれ5分~10分くらいで長くても20分前後
  • 離乳食開始以降…おおよそ合計10分程度でサクッと終了

2ヶ月くらいまでは胃の容量も大きくないので、1回の授乳時間は10分くらいで終わります。
2ヶ月以降は体も大きくなり吸う力も強くなってくるので、それ以前よりも長くなることが多いようです。

離乳食が始まると、栄養補給から「授乳=水分補給または赤ちゃんの癒やし」という感覚になってきます。
そのため授乳時間はかなり短くなってくることでしょう。

授乳時間30分以上はちょっと長いかも

母乳育児だと、20分~30分以上かかる場合はちょっと長いかもしれません。
赤ちゃんにとって、乳首を長時間吸うという行為はとても疲れるものです。
それでもママのおっぱいから口を離さない…という時は母乳の出がちょっと悪いのかもしれません。
そんな時はミルクを足してあげるなどして授乳量を確保してあげましょう。

また、長時間おっぱいから口を離さない場合は「遊び飲み」の可能性もあります。
単純に「甘えている」「口さみしい」「ウトウトしている」ということなのかもしれません。
赤ちゃんの口がちゃんと動いているかどうかを確認してみましょう。
もし動きが止まっているならば、授乳量は足りているので口を離しても大丈夫と考えられます。

ベビハピ!的まとめ

今回は授乳量の目安や、足りているかのチェックポイントをご紹介しました。

授乳は育児の中でも大変なものの一つです。
生活リズムが赤ちゃんのペースになるので、新生児のうちは特に寝る間もありません。

とはいえ、授乳生活のピークは生後4~5ヶ月くらいまで。
終わってしまうと本当にあっという間です。
その期間が過ぎてしまうと「なんだか寂しいな…」なんて気持ちになることもあるものです。

ご紹介した内容を参考に、授乳量の過不足をチェックしてみてください。
長いようで短く、辛いようで幸せな授乳生活。
ぜひ楽しみながら過ごしてみてくださいね!

ABOUT ME
麹町 敏郎
ネットを中心にフリーのライターとして活動している37歳。2014年10月1日に第一子が生まれたのをきっかけに、育児サイトを作りたいと思い「ベビハピ!」を立ち上げました。親近感ある記事をお届けできればと思っています!
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