妊娠中はお腹の赤ちゃんのために控えた方がいいことがたくさんあります。
お酒やたばこはNGですし、コーヒーもカフェインが多いので控え目にと言われます。
10か月間お腹の中の赤ちゃんを守るために、妊婦さんは気をつけることがいっぱいです。
薬も飲めない、とよく聞きますが妊婦が風邪を引いてしまった時はどうしたらいいのでしょうか。
市販のお薬は?病院で処方してもらえば大丈夫?それとも治るまで我慢すべき?
そんな疑問にお答えします。
病院を受診しましょう
医療が進み、風邪に限らず様々な分野で妊婦も飲める薬が開発されています。
病院できちんと診察してもらい、妊娠の旨を伝えれば赤ちゃんに影響のないお薬を処方してもらえます。
ただの風邪と油断していると、赤ちゃんに影響を及ぼすような感染症の場合も考えられますので症状が重い場合は受診するようにしましょう。
市販薬はだめなの?
市販薬のすべてが駄目というわけではありません。
解熱剤に使われる成分のアセトアミノフェン系は、病院でも処方されます。
また風邪によく効く葛根湯など漢方成分の薬は、赤ちゃんへの影響が少ないと言われます。
しかし風邪薬に含まれる抗ヒスタミン、鎮咳薬は量によっては妊婦は飲むことができません。
風邪の症状が重く、仕方なく市販薬を服用する場合は通院している産婦人科に確認しましょう。
薬と妊娠週数
よく妊娠と知らずに薬を飲んでしまったけれど大丈夫ですか?という質問を耳にします。
一般的に妊娠初期では胎児への影響はないと言われています。
とは言え、妊娠が発覚しているならば、独断での服用は避けましょう。
特に気をつけた方がいいのは妊娠2カ月~4カ月の安定期に入るまでの期間です。
中枢神経や心臓など胎児の重要な器官が作られている時期であり、注意が必要な時期です。
この時期に誤って薬を服用してしまった場合、奇形など赤ちゃんに影響が出る可能性が考えられます。
安定期に入っても、薬を飲む際は成分に気をつけなければなりません。
病院を受診して薬を処方してもらう時はきちんと妊娠週数を医師に伝えましょう。
おわりに
妊娠中はお腹の赤ちゃんへの影響が心配で、風邪を引いても薬を飲まずに我慢してしまう方が多いかもしれません。
しかし、風邪をこじらせたり、体調不良が長いことの方が妊婦の体には良くないこともあるので、辛い時は我慢せず病院に相談しましょう。
妊娠中に薬を控えるのは赤ちゃんの奇形を心配してのことですが、ほとんどの薬ではその心配はないと言われています。
とは言うものの、薬の種類や量、使用頻度を自己判断で決めることは大変危険です。
妊婦は不必要な薬を避け、医師の指示のもと上手に薬と付き合いましょう。