昔ながらの便秘対策として使われてきた「砂糖水」の使用。
これは本当に便秘改善の効果があるのでしょうか?
また本当に赤ちゃんに服用してもいいの?
そんな素朴な疑問について検証してみたいと思います!
砂糖水が便秘に効くって本当?
砂糖水は昔から「便秘に効く」とされてきましたが、その効果は本当のようです。
しかしどうして便秘に良いのでしょう?
それは「浸透圧」に関係があるようです。
便になるまでの間、食べ物は大腸を通過します。
大腸は水分を吸収する消化器です。
しかしこの大腸、そこに水分があればあるだけ吸い取ってしまうのです。
そのため、排便のリズムが狂って腸のぜん動運動が弱まると、食べ物のカスが腸にとどまる時間が長くなります。
すると、そのとどまっている間に、どんどんと食べ物の水分を奪っていきます。
よって便がどんどんカチカチに。
そしてさらに便秘に陥るという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
そんなときに砂糖水は役に立ちます。
砂糖水は浸透圧が高く、体の中を通る際に体の水分を吸い寄せるのです。
それによりウンチが柔らかくなるのです。
便秘解消用砂糖水の作り方
便秘解消のための砂糖水の作り方はとても簡単です。
5%に薄め、それを人肌に温めて、赤ちゃんに飲ませます。
作り方
・水 100ml
・砂糖 5g
この場合の砂糖は特別なものではなく、おうちで普段使用しているグラニュー糖などで作ることができます。
しかしいきなり100mlを全て飲ませてしまうと、赤ちゃんが下痢になってしまう可能性があります。
脱水症状を起こしてしまうかもしれませんのでやめましょう。
まずは少量、20mlくらいから始めてみてください。
砂糖水の賛否両論
先人の知恵を利用した便秘解消ですが、赤ちゃんに使用するのは賛否両論があります。
それは赤ちゃんの肥満や虫歯が心配されるからです。
グラニュー糖など、加工された調味料は、本来自然にある食べ物ではないので、赤ちゃんには少し刺激的な場合があります。
そのため、砂糖水を利用する場合、離乳食を開始する半年前後からの利用が安全とされています。
低月齢の場合は、ミルクや母乳の量を増やすことでなるべく対応したいですね。
離乳食を開始している場合は、砂糖水の利用だけでなく、麦茶やお水など水分を多めに摂取するように心がけます。
また柑橘系の果汁なども便秘に効果があります。
フルーツなどを絞って飲ませてあげましょう。
また、赤ちゃん用のオリゴ糖で便秘に効くものがあります。
オリゴ糖でしたら、味の変化も少なく飲みやすいようです。
果汁がだめだった・・・という方も、一度試してみてはいかがでしょうか。