一歳未満の赤ちゃんは鼻呼吸がメインで口呼吸はうまくできません。
そのため、赤ちゃんが風邪などの理由で鼻がつまると息苦しく、母乳やミルクもうまく飲めないため機嫌が悪くなりがちです。
また眠りが浅くなってしまい、お母さんも夜泣きに付き合う回数が増えることでしょう。
赤ちゃんの鼻づまりは早めに解消してあげたいですね。
赤ちゃんの鼻づまりに関して間違った対処をしてしまわないよう、正しい知識を身につけ病院を受診する目安にしましょう。
鼻づまりの時NGなこと
①鼻水を吸うときは…
赤ちゃんや小さな子どもは自分で鼻をかむことができません。
鼻づまりを改善するためには鼻水を吸ってあげる必要があります。
耳鼻科や小児科でも吸引は行ってくれますが、市販の鼻水吸い器でも対応できます。
使用する際は、吸引の強さに十分に気をつけましょう。
きれいに鼻を吸ってあげたい気持ちは分かりますが、強すぎたり、必要以上に行うと鼓膜を傷つけるなどかえって刺激になり悪影響を及ぼします。
②鼻水を拭くときは…
鼻水で赤ちゃんの鼻の下の皮膚が荒れることがあります。
それを防ごうと強く拭き過ぎると繊細な赤ちゃんの皮膚はかえって荒れることも。
鼻水を拭き取る際は、湿らせたガーゼなどで優しく拭き取りましょう。
③綿棒でケアするときは…
鼻の奥の方までケアしてあげたくなりますが、綿棒を鼻の奥まで突っ込んでしまうと粘膜を傷つける恐れがあります。
綿棒を入れる時は1cm位を目安にしましょう。
まずはホームケアで改善しましょう
赤ちゃんの鼻づまりを家庭でできることで少しでも楽にしてあげましょう。
①室内の乾燥を防ぐ
乾燥していると粘膜も乾き、鼻づまりが悪化してしまいます。
加湿器の利用や洗濯物の部屋干しなどで加湿しましょう。
50~60%位が適度な湿度と言われています。
喉や鼻の乾燥を防ぐため、水分もこまめに与えましょう。
②鼻の付け根を温める
赤ちゃんが嫌がらなければ、鼻の付け根を蒸しタオルなどで温めてあげましょう。
温めることで鼻水が出やすくなり、息苦しさが解消されます。
お風呂に入ることでも同じ効果が得られますが、風邪を引いている時は長湯や湯冷めに気をつけましょう。
③姿勢に気をつける
鼻がつまっている時は横抱きではなく縦抱きにすることで鼻が流れやすくなります。
また、寝ている時は少し頭を高くするように枕やタオルを頭の下に入れてあげましょう。
こんなときは病院へ
ホームケアでできることをやっても症状が改善せず、夜も眠れない、母乳やミルクが飲めない…。
このような症状が続くならば病院へ行くことをお勧めします。
症状により薬を処方してもらい、鼻づまりを解消してあげましょう。
おわりに
自分で症状や辛さを訴えることができない赤ちゃんの受診の目安は機嫌と食欲です。
機嫌が悪く、食欲もないようならば赤ちゃんからのサインです。
赤ちゃんからのサインを受け止められるよう、正しいケアのもと家庭で様子を観察することが大切です。