「赤ちゃんや小さな子どもが病気をする=小児科にかかればよい」と思ってはいませんか?
赤ちゃんは不調を具体的に説明できません。
受診のタイミングは機嫌や食欲で見ますが、何科を受診するかは赤ちゃんの症状をよく観察しましょう。
鼻づまりが不調の一番の原因のようならば風邪の場合でも耳鼻科を受診した方が治りが早いこともあります。
どんな症状なら耳鼻科の方がいいの?
耳鼻科は耳、鼻、喉の専門医です。
風邪の症状は色々ありますが、鼻づまり、痰が絡んだ咳をするような症状であれば耳鼻科をお勧めします。
小児科でも薬を出してくれますが、耳や鼻、喉の奥の方の処置は耳鼻科の方が専門的に行うことができます。
鼻づまりがひどいとどうなるの?
赤ちゃんの鼻の粘膜は未発達で非常に薄く、気温の変化や乾燥にも敏感に反応し、鼻水が出やすく鼻づまりを起こしやすい作りになっています。
大人は鼻づまりだけではなかなか病院へは行かずに我慢してしまうものですが、赤ちゃんの鼻づまりは放っておくと様々な悪影響があります。
①口呼吸になる
1歳未満の赤ちゃんは鼻呼吸がメインのため、鼻がつまると息苦しく口呼吸を覚えます。
口呼吸になると空気中のほこりや細菌、ウィルスをそのまま体内に入れることになるので風邪や流行性の病気にかかりやすくなります。
②中耳炎になる
鼻水がたまっていると細菌により中耳炎になってしまうことがあります。
耳の痛みがひどく、赤ちゃんは耳を触るような仕草を見せるとともに大変機嫌が悪くなります。
耳だれが出る時は中耳炎の可能性が高くなります。
③副鼻腔炎になる
鼻の奥にある副鼻腔が細菌に感染すると、膿がたまってしまいます。
黄緑色の鼻水が長く出たり、発熱を伴うことがあります。
上記の様になる前に耳鼻科を受診し、鼻づまりを解消してあげましょう。
耳鼻科ではどんな処置をしてくれるの?
耳鼻科では鼻や喉、耳の症状を見てくれます。
鼻水や痰を家庭では吸いきれない奥の方まで吸引してくれるので、赤ちゃんもすっきりします。
鼻づまりが解消されるとミルクもよく飲めるようになります。
また、夜も呼吸が楽になるのでぐっすり眠れることでしょう。
必要ならば小児科同様、赤ちゃんが飲める薬を処方してくれます。
赤ちゃんや小さな子どもは鼻づまりが原因で中耳炎や副鼻腔炎になることがありますので、耳鼻科ではそのチェックもしてくれます。
おわりに
耳鼻科で診てもらえる症状は、場合によっては数回にわたり受診が必要になることもあります。
赤ちゃんでも丁寧に診てくれるかかりつけの耳鼻科を見つけて、重症化する前に早めに処置してもらいましょう。