お腹で赤ちゃんを育てる妊娠中の10ヶ月間、妊婦は時に様々な体の不調とも付き合っていかなければなりません。
その中で一番心配してしまうことが腹痛です。
お腹の赤ちゃんに何かあったのか、と気が気ではありません。
でも、ちょっと待ってください。
もしかしてそれは便秘が原因なんてことはありませんか?
妊娠中の腹痛と便秘についてみてみましょう。
腹痛のサイン
妊娠中は子宮が大きくなる過程で軽度の腹痛は付きものです。
また妊婦は便秘になりやすく、腹痛の原因は便秘ということもあります。
ただし、耐えがたいような激痛が続く、出血があるなど普段とは明らかに違う症状がみられる時は何か異常を訴えるサインかもしれません。
場合によってはすぐに産婦人科にかかる必要があります。
自宅で様子を見られそうでも気になることがある時は病院に電話するなど、医師の指示を仰ぎましょう。
妊娠中は便秘になりやすい!
妊娠中は赤ちゃんの状態だけでなく、お母さん自身の体調にも十分に気を配らなければなりません。
排便の頻度も意識しておきましょう。
急な腹痛に驚いたが、よく考えれば何日もお通じがないということはありませんか?
妊婦はホルモンの分泌や、子宮が大きくなる際の腸への圧迫などが影響し非常に便秘になりやすいのです。
便秘がひどいと…
便秘がひどいとどのような影響があるのでしょうか。
排便が滞ると、腸にガスが溜まりお腹に張りを感じるようになります。
その状態が長く続くと便秘による腹痛を引き起こし、激痛や吐き気を伴うことがあります。
また便が固くなっているので強くいきむことで、痔になってしまうことも。
他にも貧血や、肌荒れの原因になります。
さらに便秘は妊娠中の体重増加を促進させる原因となり、体重管理にも影響が出てしまうのです。
便秘を解消しよう!
まずは生活習慣の改善で便秘を解消しましょう。
①適度な運動
医師から制限されていない限り、散歩やストレッチなど妊婦でもできる軽い運動を日常的に取り入れましょう。
②食物繊維
食物繊維を豊富に取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。
③水分
普段より多めの水分を意識して摂取しましょう。
④乳酸菌やオリゴ糖
腸内環境を改善し、排便をスムーズにするために乳酸菌やオリゴ糖を組み合せてとるようにしましょう。
おわりに
妊娠中の便秘は激しい腹痛だけでなく出産までに様々なトラブルを引き起こす要因となりかねません。
生活習慣の改善だけでは解消されない場合は、産婦人科の医師に相談し妊婦でも飲むことができる薬や漢方を処方してもらいましょう。