赤ちゃんが夜寝ている時に鼻をフガフガ、スピスピといわせ鼻がつまっているような音がすることはありませんか?
昼間はそんな様子も見られなかったのに風邪でもひいてしまったかなと心配していたら翌朝はまた元気、ということもあります。
なぜ赤ちゃんは夜に鼻づまりを起こしやすいのか、その原因と対処法を紹介します。
風邪やアレルギー症状ではないの?
風邪による鼻づまりの場合、夜の方が症状が重いことも多いですが日中も鼻水が垂れたり咳をするなど、風邪の諸症状が見られます。
特定の環境に置かれたときにのみ鼻づまりがあるようならば、何かアレルギー物質があるのかもしれません。
鼻づまり以外にもくしゃみや、目を痒がるような仕草がないかチェックし室内環境を見直してみましょう。
赤ちゃんの夜の鼻づまり、考えられる原因は?
風邪やアレルギーではなく健康な状態なのに、夜だけ鼻づまりが起こる原因をみてみましょう。
①交感神経の働き
鼻水は自律神経にも関係しています。
起きている時間が長い日中は交感神経が働いています。
夜になると副交感神経が働き、器官がリラックスした状態になります。
そうすると鼻水が出やすくなり、同時につまりやすくなるのです。
②冷たい空気にあたった
室内の温度に敏感に反応している可能性もあります。
赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感で、気温の変化が原因でも鼻水が出やすくなります。
特に冷たい空気に触れると、鼻粘膜は腫脹し鼻づまりが起こりやすくなるのです。
夜の鼻づまりの対処法
①湿度を適度に保つ
部屋が乾燥していると、鼻やのどの粘膜が乾いて鼻づまりを起こしやすくなります。
季節によっては加湿器の利用や、洗濯物を室内に干すなどの工夫をして適度に加湿しましょう。
湿度は50~60%に保ちます。
②蒸しタオル
鼻がつまって苦しそうに寝ている時は、蒸しタオルを鼻の付け根や、鼻の下に当ててあげることで鼻の通りが良くなります。
赤ちゃんは鼻呼吸ですので、鼻の穴を塞がないよう気をつけて対処しましょう。
③鼻水が流れやすい姿勢で寝かしつける
頭の下にタオルを入れてあげるなど、少し頭を高くすると鼻の通りが楽になります。
平らに寝かせるよりも、上体が上になるように傾斜をつけてあげることがポイントです。
また、鼻づまりが苦しくて泣いているようならば横抱きよりも縦抱きにしてあげましょう。
鼻水が流れやすい姿勢を取らせることによって、赤ちゃんも落ち着いて眠れるでしょう。
④母乳点鼻
スポイトで少量の母乳を赤ちゃんの鼻に垂らしてあげる方法もあります。
免疫物質を含んでいる母乳は、抗炎症作用もあり鼻づまりにも効果があります。
また、鼻の奥から喉に垂れて飲み込んだとしても、母乳なので何の問題もありません。
必ずしぼりたての母乳で行いましょう。
関連:「母乳って凄い!赤ちゃんの鼻づまりに効く必殺技「母乳点鼻」のやり方と注意点」
おわりに
1歳未満の赤ちゃんは鼻呼吸がメインなので鼻がつまると、息苦しそうで寝ている姿を見ても心配になってしまいます。
また赤ちゃんが熟睡できず、お母さんは夜泣きに何度も付き合うこともあるかもしれません。
赤ちゃんが夜に鼻づまりで苦しそうにしている様子が見られたら、少しでも楽になるよう対処してあげましょう。