赤ちゃんの生後100日をお祝いして行われるお食い初めについて、よくご存知ですか?
お食い初めは「子どもが一生食べ物に困らないように」と祝い膳を食べさせる真似事をする儀式ですが、実は色々な決まりがあります。
祖父母など、親戚を招待して盛大にお祝いする場合は特に、慌てなくて済むよう、事前に勉強していくと当日スムーズに行えることでしょう。
鯛の向きは?
お食い初めでは尾頭付きの鯛を用意することが主流です。
実はこの鯛を飾る向きも決まっています。
頭を左、尾の方を右に置きます。
これは右よりも左の方を位が上とする、日本古来からの礼儀作法に関係します。
せっかく立派な鯛を用意するならば無作法に置かず、決まり通りに飾りましょう。
お食い初めのマナーって?
両親が用意するイメージがあるかもしれませんが、古くからの習わしではお食い初めの祝い膳一式は母方の実家が用意することになっています。
お店に用意してもらう、または両親が用意する場合はお祝に現金を包んでもいいでしょう。
祝い膳の献立は一汁三菜が基本ですが、できるだけ季節の食材を用いたり、海のもの・山のものが入るようにします。
また、お食い初めの儀式での赤ちゃんや大人の服装にも気を配りましょう。
お食い初めは、誕生から白い産着を身につけることが多かった赤ちゃんが晴れ着など色物の服を贈られる「お色直し式」という儀式を兼ねています。
最近では晴れ着ではなく、かわいいお洋服を着せることも多いようです。
場合によっては、赤ちゃんに合わせて大人も正装で臨みましょう。
仕切り方ってあるの?
ただ赤ちゃんに祝い膳を与える真似をするだけではなく、仕切り方や順番にも決まりがあります。
まず食べさせる人ですが、長寿にあやかるという意味を込めて、親族の中で一番年長者が行います。
男の子ならおじいちゃんなど男性が、女の子ならおばあちゃんなど女性が赤ちゃんを膝にのせて食べさせる真似を行います。
祝い膳を食べさせる順番ですが、飯→汁→飯→魚→汁の順番に行います。
これを三回繰り返すのが正式なやり方です。
その後に、歯固めの石に触れた箸を歯茎に当てる真似をします。
以上のお食い初めの儀式を一通り終えてから、会食に入るようになっています。
ベビハピ!的まとめ
上記に上げたマナーや仕切り方などは一般的な事例です。
お食い初めのマナーは時に、地域の特色が色濃く出ることもありますので、お住まいの地域の風習をよく確認しましょう。
また、一番大切なのは赤ちゃんの100日目をお祝いし、これからの将来の幸せを願うことです。
決まり事にとらわれすぎず全力でお祝いする気持ちをお忘れなく!