赤ちゃんに指をぎゅっと握られると、とても可愛らしく幸せな気持ちになりますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんのこの動きは把握反射によるものですが、意外に力強くてびっくりすることもあります。
このギュッとする力は意図的に鍛えてあげるべきなのでしょうか?
赤ちゃんの握る力
赤ちゃんの握る力は成長にどんな影響を与えるのでしょうか?
赤ちゃんの握る力は生後2カ月頃から強くなっていきます。
またグー、パーを繰り返し、握るだけだった赤ちゃんも生後4カ月頃から指を自由に動かすことができるようになり、どんどん器用に物を握ることができるようになります。
次第に握り遊びが上手になり、遊びを通して握力を鍛えることで、手づかみ食べやつかまり立ちをする際に必要な力となります。
握る力は赤ちゃんの成長過程には欠かせないものなのです。
遊びを通して握る力を鍛えよう!
①把握反射を刺激しよう!
月齢が低いうちは物を長く握ることは難しいので、原始反射の一つである把握反射を通して握る力を刺激してあげましょう。
お母さんの指が赤ちゃんの手のひらに触れると、把握反射で指を閉じてギュッと握ろうとします。
考えての行動ではなく神経の反射ですが、これを繰り返すことで、赤ちゃんはギュッと握ることを覚えていきます。
②好きなオモチャで握り遊びをしよう!
握りやすく、音が出たりするガラガラなど赤ちゃんの興味を引くおもちゃを与えてみましょう。
はじめはすぐに落としてしまうかもしれませんが、赤ちゃんが好きなおもちゃであれば何度も手にとって遊ぶうちに次第に力がつき、長く握れるようになっていきます。
③親子のコミュニケーションで楽しく握る力を鍛えよう!
トレーニングだけが目的ではなく、親子のふれあいを通して握る力を鍛えましょう。
月齢が低いうちは、把握反射を利用します。
お母さんの両手を把握反射により握らせ、ゆっくり引っ張ることで赤ちゃんの上体を引き起こすことができます。
繰り返すことにより赤ちゃんがギュッとする力を刺激することができます。
握り遊びが上手になってきたら、ガーゼの引っ張りあいっこをしてみましょう。
お母さんが握った反対の端を赤ちゃんに握らせ、引っ張ってあげます。
ガーゼが引っ張られたり、緩まったりする感覚に赤ちゃんは大喜びすると同時に力もついていきます。
ベビハピ!的まとめ
赤ちゃんには握る力が必要とはいえ、大人の様にそれだけを目的としたトレーニングを強いることはできません。
赤ちゃんはトレーニングも、成長も、興味を引く遊びを通して身につけていきます。
日々の中で、赤ちゃんと楽しめることを少しずつ取り入れてみてはいかがでしょううか。