「一生食べるものに困りませんように」と、赤ちゃんの健やかな成長を願って行われるお食い初め。
この儀式は実はただ食べさせる真似をするのではなく、順番ややり方が決まっていることをご存知でしょうか。
また、「ひとつぶなめ」と聞いたことはあるでしょうか。
豪華な祝い膳のお料理を前に慌てずに済むように、事前に勉強しておくといいでしょう。
食べさせる料理の順番は?
立派な祝い膳を用意すればお食い初めは終わり、ではありません。
食べさせる真似をする料理の順番を覚えておきましょう。
正式には、 以下の形です。
- 飯→汁→飯→魚→飯の順番で。
- 三回食べさせるまねを繰り返す。
魚は地域によっても異なりますが、尾頭付きのものを用意します。
お祝いごとなので、値ははりますが縁起ものの鯛を用意するようにしましょう。
お食い初めのやり方って?
生後100日を目安に行いますが、必ずしも100日目である必要はありません。
祖父母など親戚を招待して行うならば、全員の都合の日を選んで構いません。
地域によってはわざと遅らせて行い、「食いのばし」といって赤ちゃんの長生きを願うこともあるようです。
使用する器について
食器は男の子ならば朱塗りの漆器、女の子ならば外が黒塗りで中が朱塗りの漆器に祝い膳を用意します。
食べさせるのは誰がいい?
この時食べさせる役を行うのは「長寿にあやかる」という意味で、祖父母など親戚の中で最も年長者が行います。
赤ちゃんが男の子なら男性の年長者、女の子なら女性の年長者に頼みます。
歯固めの儀式は?
また、歯固めを行う際は石に箸を当てます。
その箸を歯茎に当てる・または真似をして、丈夫な歯が生えるように願います。
ひとつぶなめって?
生後100日頃ですと、まだ離乳食は始まってはおらず母乳かミルクのみを与えている時期になります。
しかしお食い初めでは「ひとつぶなめ」といって、赤ちゃんが興味を持って食べたそうにするようならば、お米を一粒だけ与えます。
お米に宿る神様から力を授かりますように、という願いが込められているんですね。
ご家庭にあったやり方で
正式には上記の様に、漆器や年長者によるお食い初めになります。
しかし最近ではここまで本格的に行うご家庭は多くありません。
両親と赤ちゃんだけでお祝いする場合は、祖父母ではなくお母さんやお父さんが食べさせる真似をしてあげます。
また、食器も漆器ではなく離乳食期にも使えるベビー食器で代用することも多いようです。
「本格的にやらなくては!」と伝統や様式ばかりにこだわる必要は決してありません。
ご家庭それぞれの事情を考慮したり、今後の育児につながるような形にしたり、ご家庭に合わせてお食い初めを行いましょう。
ベビハピ!的まとめ
以上が食い初めの進め方になります。
お食い初めは色々な願いが込められた行事です。
一生に一度のことなので、料理の順番ややり方を参考に、記念になるお食い初めを行ってみてくださいね♪