「高齢出産」とは言われても、妊娠の喜びや、我が子を抱きたい気持ちに年齢は関係ありません。
しかし、高齢出産になると様々なリスクの確率が上がってしまうのは確かです。
その一つに、生まれてくる子どもがダウン症になるということがあります。
原因やその特徴、治療法の有無、実際のダウン症児出産の確率などをご紹介していきます。
また、どうしたら高齢出産でのダウン症リスクを軽減できるのか、回避法・対策などもご紹介。
知らないよりは知って実践した方がいい!
高齢出産のダウン症リスクを回避するためにぜひご参考ください。
ダウン症の原因・特徴・治療について
ダウン症の原因は?
ダウン症は染色体異常によって起こります。
以下のいずれかの染色体異常が原因として考えられています。
- 「トリソミー型」…染色体の数が通常と違う
- 「転座型」…染色体の種類が通常と違う
- 「モザイク型」…数、種類ともに通常と違う
どんな特徴があるの?
ダウン症の子どもは知性や身体的に特徴があります。
たとえば、ダウン症の特徴の例としては
- 心臓に障害を持つケースが多い
- 近視・遠視・乱視を同時に併せ持つことがある
- 平衡感覚が悪く、階段の登り降りが苦手
- 感受性が非常に強いことがほとんど
- 長期記憶力に富んでいることが多い
- 空間認知に優れるが時間の把握は苦手
- 幼児期の急性白血病リスクが非常に高い
などといったものがあります。
また、ダウン症の子供はみな顔つきが似ているという特徴もあります。
治療することはできる?
ダウン症を完治させる治療法はありません。
その代わり、知的・身体的に持っている機能を最大限に伸ばすための療育が行われます。
その子自身が得意とするものを伸ばし、職業訓練などが行われるのです。
医療や療育の進歩で、多くの場合は学校生活や社会生活を送ることができます。
高齢出産とダウン症の関係
高齢出産=ダウン症…というイメージがありますが、そうとばかりは言えません。
若く、健康な母親からでもダウン症の子どもが生まれることはあります。
とはいえ、やはり確率的にはやはり高齢の方が確率は高いようです。
少し詳しく見ていきましょう。
ダウン症の子が産まれる確率
母体の年齢に関係なく、ダウン症の子どもは新生児全体の3~5%程度は生まれます。
しかし、母親の年齢別にみるとその割合は
- 20代での出産で1667人に1人
- 30歳での出産で952人に1人
- 35歳では400人に1人
- 40歳では106人に1人
このようになっていきます。
なぜ高齢出産はリスクがあるの?
ではなぜ高齢出産ではダウン症リスクが高まるのでしょうか?
一つの原因として考えられるのが、卵子の老化です。
歳をとれば誰でも体は衰えていくもの。
卵子だって同じように歳をとってしまいます。
高齢になると卵子が未完成または不完全な状態で生成されてしまいやすくなると言われています。
細胞分裂が未熟であり、染色体異常をもったものになってしまうのだそうです。
葉酸不足も関係あり?
不完全な卵子は高齢で多くできてしまいますが、若くても生成されてしまうことがあります。
体は老化していないのに何故…?と不思議ですよね。
一つの原因として葉酸不足が考えられています。
葉酸は細胞分裂を助ける働きがあり、不足すると不完全な卵子ができやすくなるのだそうです。
美容や健康の栄養素として注目される葉酸ですが、ダウン症にも多少なりとも関わりがあるようです。
ダウン症リスク回避のためにできる4つのこと
①食べ物を見直す
健康は食事から、ダウン症の回避も食生活から見直すことが大切です。
卵子の老化を防ぐ効果がある食べ物を意識して摂るようにしましょう。
なかでも葉酸は染色異常を起こす割合を減らす効果があると言われ、妊活・妊娠中の女性に人気です。
また身近な食材としては、梅干が卵子の老化予防に効果が期待できます。
葉酸というのはビタミンB の一種。
ホウレンソウに多く含まれますが、水溶性のために調理中に溶けてしまうという欠点があります。
そのため、葉酸は食品だけでの摂取は難しいとされています。
市販のサプリメント等で補充するといいでしょう。
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②適正な体重管理
意外なことかもしれませんが、体重もダウン症には関わりがあると言われています。
痩せすぎている場合も、太りすぎの場合も卵子や排卵にはよくありません。
BMIを参考に適正な体重を保てるように心がけましょう。
過食はもちろん、極端なダイエットも妊活には厳禁ですね。
③規則正しい生活習慣
健康的で規則正しい生活習慣もダウン症回避には有効です。
早寝早起き、朝日を浴びて1日をスタートさせると、メラトニンというホルモンの分泌を促すことができます。
メラトニンは美容ホルモンとしても有名で、知っている方も多いでしょう。
実は卵子の質の改善効果も期待でき、高齢出産では注目したいものなんです。
今からでも遅くはありません、ぜひ規則正しい生活習慣を身につけましょう!
④活性酸素を抑える
アンチエイジングという言葉が使われるようになって注目を浴びているのが活性酸素。
老化を促進するものなのですが、高齢出産におけるダウン症回避でも意識したいものです。
すぐにできることとしては食品添加物や飲酒喫煙を避けること。
バランスの良い食生活や質の高い睡眠、快便などが活性酸素を抑えるのに役立ちます。
体内の活性酸素を抑え、取り除くようにすると卵子の老化予防になります。
ストレスよりも理解すること
我が子をダウン症と診断され、悩み苦しんでいる親御さんもたくさんいます。
ですが我が子は我が子!と、より深い愛情の中で育てている家庭もたくさんあります。
「高齢出産、リスク、ダウン症」などについて調べていると不安になりストレスになることもあります。
しかし、年齢にかかわらず妊娠・出産にはある程度のリスクがつきものです。
ストレスを感じるよりも、リスクについて理解することが大切。
しっかりと学んで、リスク回避のためにできることを実践していきましょう。
赤ちゃんが生まれてくるための心と体の準備をしてくださいね。
ベビハピ!的まとめ
高齢出産には様々なリスクがありますが、特にダウン症は不安・悩みを感じている方が多いようです。
今回ご紹介したように、結果には必ず原因がありますし、対処法・回避法は必ずあります。
不安になってストレスになるのではなく、前向きに努力する気持ちを持ちましょう。
高齢でも元気な赤ちゃんを出産されている方はたくさんいます。
今回ご紹介した対策をぜひご参考ください。