妊娠、出産という大仕事を経た産後の女性の体は、妊娠前とは異なってくることが多々あります。
その一つが産後の生理不順です。
「生理が再開したけど生理不順になっちゃって心配…」
そんなママさんも少なくないことでしょう。
産後の生理再開、そして生理不順の原因と対策について勉強しましょう。
生理不順になる原因は?
①授乳の影響
赤ちゃんに母乳をあげている間は、排卵を抑制するホルモンが分泌されているので生理はきません。
離乳食が始まり授乳の量が減ると生理が再開しやすくなります。
目安としては8ヶ月くらいから産後の生理が再開するママが多いようです。
いずれにせよ、断乳まではこのホルモンが影響していることが原因で生理不順になることがあります。
②子宮の回復
妊娠で大きくなった子宮はゆっくり時間をかけて元の大きさに戻り、再び妊娠できるよう準備を整えます。
子宮の準備が整わない間は、生理も不順になることがあります。
ちなみに、帝王切開をすると子宮の回復が遅くなりますよね。
ですが、生理再開の時期に関してはさほど影響がないと考えられています。
自然分娩でも帝王切開でも産後の生理開始は遅い人は遅く、早い人は早いという個人差があります。
③ストレス
産後の生理再開にはストレスも大きく影響します。
出産、育児による環境の変化に体と心がついていけず、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうのはよくあること。
それが結果的にホルモンバランスが崩れて生理不順につながることがあります。
初めは大変でも、次第に育児や環境に慣れていくものです。
疲れを感じたらたまには周囲のサポートを受けゆっくり休めるようにしましょう。
④体質の変化
産後は自分のために運動する時間をなかなかとりにくいもの。
また、授乳による貧血が原因で血行が悪くなっていることがあります。
血行が悪いと体が冷え自律神経がうまく働かず、ホルモンバランスに影響がでてしまいます。
その結果として生理不順になることがあるようです。
⑤食生活の変化や無理なダイエット
ママにとって大きなテーマである産後ダイエット。
妊娠で体重が増えたり、体型に変化があったことを気にしている方も多いことでしょう。
ですが無理なダイエットは母体の健康、ひいては生理の再開に悪影響があります。
育児や家事に振り回され食事をおろそかにしているなどの理由で体が十分な栄養を得られないこともあるでしょう。
食生活の変化・無理なダイエットは生理不順に大きく影響します。
対策はあるの?
産後の生理再開・生理不順には様々な原因がありました。
では、健康的でスムーズな生理を得るためにはどうしたらいいのでしょうか?
3つの対策をご紹介いたします。
①体を休める
心身の疲労は生理に大きく影響します。
疲れを感じたら、たまには家事の手をぬきゆっくり赤ちゃんと過ごし体を休めましょう。
夜中の授乳でまとまって眠れない…そういうママさんもいると思います。
そうした時は、日中赤ちゃんが寝ている時に一緒に横になるなどこまめに休憩をとることで体を休める必要があります。
②健康的な生活
食生活は健康面で様々な影響を与えるもの。
当然、産後の生理にも関係してくるものです。
忙しい生活の中でも、食事や運動に気を配り健康的な生活を送れるよう心がけましょう。
血行がよくなるよう、鉄分が多い食材を取り入れながら栄養バランスのよい食事をとることが大切です。
また、家の中で簡単なストレッチをする、ベビーカーを押して散歩をするなど日常に軽い運動を取り入れましょう。
お散歩は赤ちゃんの成長を助けますし、親子のスキンシップにもなりますのでオススメです!
③気分をリフレッシュ
ストレスを溜め込んでしまうと生理不順になりがちです。
育児や家事と忙しい中でも、趣味などの楽しみをもち気分をリフレッシュしてストレスを抱えこまないようにしましょう。
赤ちゃんにとって母親は代わりのない大切な存在ではあることは確かです。
ですが、たまには周囲のサポートを受けママ一人のリラックスする時間を持つことも必要。
リフレッシュできれば、明るい気持ちで育児に向き合えるようになります。
健やかな精神状態が健康的な肉体を育み、産後生理にも良い影響を与えてくれます!
こんなときは受診しましょう
一過性の生理不順であればあまり心配する必要はありません。
ですが、様々な対策を取ったのに生理不順が続く…という場合は注意が必要です。
目安としては断乳から3カ月以上経っても生理不順が続く、周期が長すぎる、または短すぎるといった時。
そのような様子が見られた場合は産婦人科を受診し、医師に相談してみましょう。
ベビハピ!的まとめ
産後の体と心のバランスはすぐには整いません。
生理不順だと神経質になりすぎず、まずは自身の生活を見直し、体が整うのを気長に待てるようにしましょう。