妊娠時や産後は、ホルモンバランスの崩れから色々な精神的な問題が起こることがあります。
中でも有名なのが、産後ハイとマタニティハイ。
似たような症状に思えるのですが、意外と違う部分も多いこの二つ。
どういった部分が違うのか…発症時期や周囲への影響など、それぞれの相違点をまとめてみました!
発症する時期
産後ハイもマタニティハイも、どちらも妊娠や出産による気分の好調から起こるものです。
ただ、発症する時期についてはそれぞれ違いがあります。
それぞれの時期について
マタニティハイは妊娠が発覚してから出産までの気分の高揚を指します。
産後ハイは産後から3か月~1年の間に起こるものです。
産後ハイは長く続く場合も
マタニティハイに関しては、妊娠中という限定された期間です。
一方、産後ハイは個人差が大きく左右するものとなっています。
数ヶ月でおさまるママもいれば、逆に数年続くというママもいるようです。
産後ハイは赤ちゃんに直接影響が及ぶことも…?
ハイテンションであるということは精神的に高揚していることですよね。
精神的には疲労がありそうなイメージがありますが、肉体的にはそうでもない…と思うかもしれません。
ですが、ハイテンションな状態は普段では考えられないような行動をとったり、無理をしてしまうことも多くなります。
まだ赤ちゃんが生まれていないマタニティハイの状態でも無理をしてはいけません。
体に負担がかかることをしてしまえば赤ちゃんに負担がかかる可能性はあるでしょう。
産後ハイは直接赤ちゃんに影響あり?
一方で、産後ハイの状態は赤ちゃんがすでに生まれていますよね。
そのため、ママのハイテンションの影響がダイレクトに赤ちゃんに及ぶことが危惧されます。
もちろん赤ちゃんに直接危害を加えたりすることはほぼないでしょう。
ですが、変に突っ走ってとんでもない子育て方法をしてしまうことはありえます。
赤ちゃんを右へ左へと振り回してしまう危険性がある、ということですね。
産後ハイは鬱へと変化してしまうこともある
マタニティハイの場合は赤ちゃんがこれから産まれるんだという未来への期待があります。
一方で、産後ハイはすでに赤ちゃんを出産し、理想と現実の差に気づく時期に起きるものです。
人によっては育児の大変さ、赤ちゃんやパパコミュニケーションが影響してハイの状態から鬱へと変化することもあります。
例えば、赤ちゃんが自分の思っていたことと違う行動などをしたとき…。
高まっている感情や将来へのビジョンが先行してしまい、上手くいかないことがストレスとなって鬱になることがあるんです。
産後ハイの場合はこういった点も気を付けたい部分ですね。
産後ハイは周りに知られにくい
妊娠中は定期的に病院に行きますし、母親学級などでも「マタニティハイになっていませんか?」と言われることがあります。
雑誌などでも特集が組まれていることもありますし、周りの妊婦の様子などもよく見ることが出来ますよね。
そのため、マタニティハイに関しては、気づいたり気をつけたりしやすいものです。
しかし、産後は核家族なら自分と赤ちゃんだけの時間が多くなります。
産後ハイになっていたとしても、比べる対象がなく、自分を客観的に見ることが出来なくなるので暴走してしまいがち。
こういった点からも、マタニティハイより産後ハイのほうが厄介だと言われています。
症状自体はほとんど同じ
興奮状態で眠れなくなったり、変な名前をつけようとしたり、周囲の意見を聞かなくなったり…。
実はマタニティハイも産後ハイも症状そのものは似たようなもの。
しかし、環境が変わることによって周りに与える影響も変わってきます。
赤ちゃん、パパ、親、友人・知人…より影響が出やすいのが産後ハイになります。
どちらにせよ、しっかりと自分を見つめて客観的に考えることが大切ですね。
ベビハピ!的まとめ
産後ハイとマタニティハイ、いずれも赤ちゃんに対しての期待が主な原因です。
出産・育児の喜びそれ自体は悪いことではありません。
ですが、理想が高すぎれば現実に直面した時にガックリきてしまうのも事実。
パパを始めとした周囲の人とコミュニケーションを取りつつ、ママもゆったりとした気持ちで出産・育児に臨んでくださいね。