漢方を扱う薬局で「子宝相談承ります」など、妊娠に関する漢方の表示を見かけたことはありませんか。
漢方は体質の改善、妊娠しやすい体作りを目的とし、不妊治療でも利用されます。
ですが、漢方薬局の漢方は高いイメージがありますね。
実際に不妊治療で使われる漢方のお値段はいくらくらいするのでしょうか。
また、保険はきくのでしょうか。
不妊治療で使われる漢方の価格相場と保険についてご紹介します。
漢方と保険
漢方は保険適用外、と思いこまれている方もいるかもしれません。
実は漢方には医師が処方する医療用漢方製剤と、漢方薬局などで売られている一般用漢方製剤の2種類があります。
このうち医療用漢方製剤は病気の症状を回復させることを目的としています。
そのため保険適用内になり、安く手に入れることができます。
漢方で保険がきかないもの
健康増進や体質改善を目的としたものについては、保険を適用することはできません。
そのため、漢方薬局で販売されている一般用漢方製剤は、保険適用外になり値段も高くなります。
不妊改善のために使われる漢方も体質改善が主な目的となります。
そのため、妊娠を望む方が服用する漢方については保険適用外になることが多いようです。
なぜ漢方は不妊治療にいい?
不妊の原因は病気などはっきりしている場合も多々あります。
ですが、夫婦ともに健康で特に問題が見当たらないまま治療が進むことも少なくありません。
漢方の考え方
東洋医学では人間が持つ本来の生命力や自己修復能力を高めることをメインに考えています。
漢方も同じで、不妊治療などで使われるお薬は健康のバランスを整える効果があります。
妊娠しやすい体質に徐々に変えていくことが目的なんですね。
体質改善は有効な手段
たとえば、漢方のお得意技といえば冷えや血流、ホルモンのバランスを改善です。
体の内側から改善していき、妊娠しやすい体作りを目指すことができるのです。
なぜ妊娠できないのか…その原因が曖昧な場合はこうした地道な体質改善はとても有効な手段といえるでしょう。
妊娠してからも効果がある
さらにその結果、妊娠した場合も漢方によって土台が整っていることが大きなメリットとなります。
万全な母体で胎児を育てることができるので、元気な赤ちゃんを産むことができるんですね。
不妊治療に漢方が良いと言われる理由はそういうこともあるようです。
不妊治療で使われる漢方
不妊治療の一環で漢方を処方してくれる病院もあります。
この場合は製薬会社で製造された漢方になります。
専門の漢方薬局で相談すると体質や既往歴(過去の病歴)などから個々に合った漢方を調合してくれます。
どちらが良いということではありませんが、いずれにしても信用できるところから処方を受けるようにしましょう。
どんな漢方が使われる?
人にもよりますが妊娠しやすい体作りには、基礎体温をあげたり、冷えの改善、ホルモンや血行のバランスを整えるための漢方が調合されます。
婦宝当帰耕膠、温経湯、当帰芍薬散、六味丸、八味地黄丸などがよく処方されます。
漢方のお値段
先に述べたように漢方薬局での処方は個人の体質に応じて行われるため内容が異なります。
おおよその値段の目安としては一カ月に10,000円くらいはかかると考えてよいでしょう。
人によっては様々な症状を改善するため処方を増やし、さらに値段が上がる場合もあります。
薬局の方と相談して、費用と効果のすり合わせをしていってください。
ベビハピ!的まとめ
漢方の処方の時、カウンセリング料を別途徴収する場合もあります。
ですから必ず各薬局に確認をしましょう。
自然妊娠を目指し体質改善を希望している方、病院での不妊治療で中々効果が見られず他を試してみたい方は一度漢方薬局に相談してみてはいかがでしょうか。