入院中、新生児黄疸で治療が必要になった場合など、退院後も黄疸のことが気になる、というママも多いでしょう。
90%の赤ちゃんに起きると言われている新生児黄疸。
その長引く理由や処置が必要となる基準値、治療法など詳しい新生児黄疸についての知識をご紹介します。
これから出産を控えているママさんも、知っておけば黄疸になった時も安心して対処できますね。
ぜひチェックしておいてくださいね。
新生児黄疸が長引く理由
母育児の場合、新生児黄疸が長引くことがあります。
母乳に含まれる女性ホルモンが赤ちゃんの肝臓の働きを弱めてしまうことが、その理由です。
黄疸の原因となっているビリルビンの処理が遅れてしまい、長引いてしまうことがあります。
母乳によって長引いてしまう新生児黄疸を、母乳性黄疸と言います。
母乳性黄疸は1~2ヶ月ほどで収まるので問題もなく、特に治療がない場合もほとんどです。
病気などが原因で長引くことも
肝臓の障害や胆汁の排泄に問題があって新生児黄疸が長引くケースも胃あります。
たとえば、先天性の胆道閉鎖症といった病気の場合だと、黄疸が長引くことがあるようです。
他には、感染症や代謝に異常がある場合にも黄疸が長引くことがあります。
1ヶ月以上黄疸が長引く場合は、医師に相談してみることも大切ですね。
処置が必要になるのはどのくらいから?
血液中のビリルビンの値を、専用の機械で計ります。
基本的にはビリルビンが15mg/dlを超えると病気になる可能性が出てきます。
場合によっては治療対象になることもあるでしょう。
新生児黄疸の子の20%が治療を受けると言われています。
確率としてはそれほど高くはありませんので、心配しすぎないようにしましょう。
もし治療をすることになっても、冷静に対応し、医師に任せましょう。
黄疸の治療方法とは?
新生児黄疸で治療が必要と判断された場合の多くは、光治療が行われます。
紫外線などが含まれる、青い光を当てることによって血液中のビリルビンの量が減ることがわかっています。
そのため、新生児黄疸の治療では24時間体制で光をあてる、といったことが行われます。
入院中は赤ちゃんをNICUなどに預けて治療を行います。
母乳を飲んでいる場合は、ママが搾乳をして看護師さんが赤ちゃんに届ける、といった形になるでしょう。
ビリルビンの数値が下がれば、治療が終了します。
重度の黄疸の場合は、血液をすべて交換する交換輸血というものが行われることもあると言います。
しかし、輸血に関しては非常に重い新生児黄疸の場合のみ。
かなり稀な治療法となります。
基本的には生理現象
新生児黄疸は、基本的にはただの生理現象です。
ですから、過度に心配になる必要はありません。
医師がしっかりと数値などを診て、その都度治療をしてくれます。
心配しすぎてストレスを溜めるようなことがないようにしましょう。
ただ、長引いてしまう場合は受診をする必要もあります。
赤ちゃんの皮膚や目の色、便の色などをこまめにチェックするように心がけましょう。
ベビハピ!的まとめ
初めて見た新生児黄疸の症状に驚いてしまうママさんも少なくありません。
しかし、基本的には生理現象であり90%の子、つまりほとんどの赤ちゃんがなる症状です。
母乳育児によって新生児黄疸が長引くこともありますが、医師が「退院OK」と言ったならば心配の必要はありません。
治療についても確立されていますので、心配しすぎないようにしてください。