子供の成長を見守ることは、親にとって幸せなことですよね。
でも、「うちの子、ちゃんと育ってるかな?」「他の子と比べてどうなの?」といった不安もあるものです。
最近では病院や保健所、自治体の子供施設などで「発達の目安」を教えてくれるケースも増えています。
ネットでも検索をすればすぐにチェックすることができますよね。
それと照らしあわせて「我が子の成長の具合」を確認しているママ・パパも多いのでは?
実は海外の研究で「産まれた季節」によって「運動発達に違いがあるかも」ということがわかったのだとか。
夏生まれと冬生まれでどう違うのか、 赤ちゃんの運動能力を促進させる生活スタイルとはどいうものなのか?
赤ちゃんの月齢ごとの運動発達の目安も合わせて、ご紹介します!
生まれた季節で運動発達が変わる?!
イスラエルのハイファ大学で「産まれた季節と運動能力の関連性」という研究報告が行われました。
季節によって運動能力や発達に違いがあるのか、そんなことがわかる研究です。
まず、健康に問題のない47人の赤ちゃんを以下の2つのグループに分けます。
- 第1グループ:6~11月に生まれた16名の赤ちゃん
- 第2グループ:12~5月に生まれた31名の赤ちゃん
そして、生後7ヶ月目からの運動状態を観察していきました。
それぞれのグループでハイハイを始める時期には以下の様な違いがあったようです。
- 第1グループ:35週目あたりからハイハイし始める
- 第2グループ:30週目あたりからハイハイを始める
このことから、両者には約4週間の差があることがわかりました。
ちなみに、男女差による時期の違いはほぼ、見られなかったとのことです。
研究者らは「7~8か月の時期で4週の差がでることは偶然ではありえない」という見解を示しています。
とはいえ、研究者らは「産まれた季節が運動能力を決定づける要因の全てではない」ということも言っています。
季節ごとの家庭環境や生活スタイルの変化が赤ちゃんの運動能力に影響を与えたと推測しています。
つまり、「いつ産まれたか」ではなく、「季節ごとの生活スタイルの違い」が運動能力に影響があるということなのでしょう。
赤ちゃんの運動発達の目安
月齢ごとに運動能力はどのように発達するのでしょうか?
赤ちゃんにはそれぞれ個性があるものなので、成長については大きく個人差があります。
なので、月齢ごとの運動能力の発達というのは、あくまでも目安でしかありません。
わが子の成長をゆったりと見守ってほしいのですが、大体の流れを知っておくことは大切です。
以下に、簡単な目安をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- 0~1か月:手を目や口にもっていったり、うつ伏せで頭を左右に動かします。
- 2~3カ月:うつ伏せで上体を起こそうとします。縦抱きにしても首がぐらつかないようになります。
- 4~7か月:寝返りをうてるようになって、仰向けで自分の足を持ったり、活動的になってきます。近くにあるものを腹ばいで手を伸ばして取ろうとします。 座らせてあげると座っていられるようになります。
- 8~12か月:自力でお座りの姿勢になることができて、ずりバイやハイハイで動けるようになります。つかまり立ちや伝い歩きも始まり、一瞬床から立ち上がることができるようになります。
- 11か月~1歳:一人歩きができるようになります。
生活スタイルと赤ちゃんの運動発達
上記の運動発達の目安を参考にすると、赤ちゃんが活発に動きはじめるのは4~7か月くらいからということになりますね。
遅くとも5、6ヶ月くらいには積極的に動こうとする素振りが見られるはずです。
冬生まれの子の場合
この時期にどんな服装をしているのか、家庭の生活環境がどんな状態か考えてみましょう。
例えば1月頃に生まれると動きだす頃に4~5月の春の季節になりますね。
着ている服装も身軽になって動きやすくなっているのではないでしょうか?
赤ちゃんにとっては衣服も重さを感じてしまうものです。
身軽であればあるほど、動きやすくなるのは当然ですよね。
夏生まれの子の場合
では8月生まれの場合はどうでしょう?
動きだしの4~5か月の時期となると、丁度12月~1月ということで、冬まっただ中ですね。
服装も重ね着が多くなり、運動しにくくなってきます。
また、感染症なども流行しやすい季節で、外出しにくくなりますね。
春や夏に比べると動きにくく、遊ぶ機会も減りやすい…そんな時期なのではないでしょうか。
生活スタイルが大きく影響するっぽい
このように、季節ごとに生活スタイル(衣服を含めた)には違いがあります。
一概に言うことはできませんが、赤ちゃんの運動能力の発達にはこうしたことが影響を及ぼしているのかもしれません。
「産まれた季節によって運動能力に差が出る」という研究は、そういった意味で正しいと言えそうです。
赤ちゃんの運動発達を促すために覚えておきたいこと
生活スタイルが赤ちゃんの成長にある程度影響を与えることは、ほぼ間違いないと思われます。
では、少しでも我が子の運動発達を促すためにはどうしたらいいのでしょうか?
赤ちゃんの成長には個性がある!
夏場から秋にかけて産まれた子は、冬生まれの子に比べて運動能力が絶対に劣るのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
そもそも、親から遺伝する身体特徴によって違いがありますし、赤ちゃんそれぞれの個性もあります。
夏場に産まれた子がスクスクとものすごいスピードで成長することは珍しいことではありません。
服装による影響の解消法
また、最近は真冬でも屋内は空調で快適な気温にコントロールされています。
室内では、薄着にして動きやすくすることを心掛けると、ほとんど服装による影響は解消できますね。
ですから、生活スタイルによる影響を、多少は緩和することができるんです。
動きやすい服装にしてみよう!
赤ちゃんにとって動きやすい服装はどういうものでしょうか?
ロンパースなどの下着類は軽いですし、負担なく体を動かすことができるでしょう。
また、普段の服装ではトップスとズボンが分かれていると、上半身・下半身それぞれが動かしやすいかもしれません。
室内であればなるべく薄着で、外出などの際にはなるべく動きやすい服装を意識すると、運動能力の発達を促せそうです。
お部屋遊びを楽しみましょう♪
また、冬場や雨の日など外出しにくいタイミングの時は、腰を据えておうちの中でゆったりと赤ちゃんと遊んでしまいましょう。
動きだしの時期はおうちの中の広さでも、赤ちゃんにとっては十分な運動スペースです。
お布団のお山を乗り越えたり、ボールを転がしたり、物を掴んだり…工夫次第で色々とできます。
外出できない時間だからこそ、ママも一緒に楽しんでしまいましょう!
ベビハピ!的まとめ
赤ちゃんの運動発達に季節ごとの生活スタイルが影響する、というのは驚きですね。
少しでも早く、我が子の成長が見たいという方は意識してみても良いかもしれません。
とはいえ、子供の発達は個人差がかなりあります。
焦らずじっくり、見守る気持ちが最も大切であるということはお忘れなく♪