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赤ちゃんのいびつな頭の形はドーナツ枕で良くなる?理由・効果・注意点8つ

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小さな赤ちゃんの体は大変や柔らかく、優しく抱きしめるととても幸せな気持ちになりますよね。
触ってみるとわかるのですが、頭もとっても柔らかい!

赤ちゃんの脳は成長過程にあるため、頭蓋骨がまだ固くありません。
そのため、赤ちゃんの頭が絶壁になったり、いびつに歪んだ形になることは珍しいことではないんですね。

頭が柔らかいうちにきれいな形に整えてあげたい!というのは親心でしょう。
なぜ赤ちゃんの頭の形が変形してしまうのか、その種類や原因についてご説明します。
また、赤ちゃんの頭の形を整えるのに絶大な効果があるドーナツ枕についても紹介!

赤ちゃんの頭の形3つの種類

多かれ少なかれ、赤ちゃんの頭の形はいびつなものです。
おおまかには3つの種類に分類することができ、それぞれ特徴があります。
また、頭の形を見ると「何が原因か」もわかりやすいようです。

①片側だけが平らになる斜頭症

後頭部の左右どちらかが平らになっている状態です。
左右が非対称であり、頭が偏っている印象になります。
斜頭症は向き癖が原因でなってしまうことが多いようです。

②後頭部が平らになる短頭症

後頭部が全体的に平らになってしまっている状態。
いわゆる「ゼッペキ」と言われるもので、「絶壁頭」という言われ方も。
仰向け寝が多い子が短頭症になりやすいと言われています。
後頭部全体に圧力がかかってしまうためです。

③後頭部が大きい長頭症

頭が後頭部に向かって長くなっている状態です。
その見た目から「軍艦頭」と言われたり、沖縄方言で「ガッパイ」と呼ぶことも。
横向きに寝かせることが多いと長頭症になりやすいと言われています。
特に低体重児の場合は保育器で横向きにしていることが多いようです。
その時の影響で長頭症気味になることもあります。

赤ちゃんの頭がいびつになる5つの理由

特徴的な3種類の赤ちゃんの頭の形についてご紹介しました。
では、どうして「いびつな形」になってしまうのでしょうか?
赤ちゃんの頭の形が変わってしまう理由をご紹介します。

①産道での圧迫

多かれ少なかれ、赤ちゃんは産道を通る時にやや長細い頭になります。
ただ、難産で時間がかかったり産道が通常より狭い場合はより頭が細長くなってしまうことも。
時間の経過とともに改善していきますが、心配ならば産科・新生児科の先生に確認しましょう。

②吸引分娩の影響

微弱陣痛によりお産が進行しなかったり、何らかの異常で赤ちゃんがおりてこない時は吸引分娩が行われます。
細心の注意を払って行われますが、赤ちゃんの頭の形が変わることもあるようです。
ただ、ほとんどの場合は自然に治っていきますのでそれほど心配はありません。

③子宮内の状態

子宮が狭い、または双子やそれ以上の場合も、赤ちゃんの頭の形がいびつになることがあります。
子宮内で頭が圧迫されてしまうことで起こるもので、事前にわかることが多いようです。
この場合は斜頭症になるケースが多いですが、成長とともに普通の形になることがほとんどです。

④向き癖がある

赤ちゃんの頭の形が変形する最も多い原因が向き癖です。
子供は生まれてからどんどん成長していきます。
その過程で向き癖があると、頭が偏って圧迫されてしまい変形してしまうんですね。
無理に矯正するのはやめたほうが良いですが、注意しておきたいものです。

⑤授乳時の姿勢

赤ちゃんそれぞれ、授乳体勢には得意不得意な向きがあります。
ママも赤ちゃんが嫌がるからと、頭のどちらか片側を寝かせてばかりいるかもしれません。
無理をするのはいけませんが、たまに授乳姿勢を変えてみるなどチャレンジしてみましょう。

絶壁や向き癖にはドーナツ枕

赤ちゃんの頭の形が歪む理由は色々とあります。
ただ、最も大きな原因は向き癖であるといえるでしょう。

赤ちゃんは寝ている時間が多い

月齢の低い赤ちゃんは、一日の中で布団の上に寝ている時間が大変長くなります。
まだまだ頭が柔らかいですから、いつも同じ面だけ布団についていると圧迫されてしまうんですね。
仕方のないことですが、向き癖があると斜頭症や短頭症(ゼッペキ)といった頭の形にゆがんでしまいますいのです。

ドーナツ枕で圧迫軽減!

向き癖や、後頭部にかかる圧迫を軽減させるのに効果があるものが、ドーナツ枕です。
ドーナツ枕は柔らかいビーズが入っており、中央のくぼみで優しく赤ちゃんの頭を支えてくれます。
まだ首の座らない赤ちゃんでも向き癖が矯正しやすく、自然と上向きになりやすいのです。
赤ちゃんのいびつな頭の形を少しでも良くしたいならば、ドーナツ枕を使用してみましょう!

頭の形や吐き戻し予防!ドーナツ枕の効果4つ

 

①絶壁予防

ドーナツ枕は向き癖がある赤ちゃんでも仰向けに寝かせることができます。
中央にくぼみがあるため、後頭部がすっぽりと入りやすいため圧迫されることも防げるでしょう。
ドーナツ枕は短頭症(ゼッペキ)などの予防にとても良いのです。

②向き癖をなおす

赤ちゃんはそれぞれ、寝やすい姿勢・顔の向きがあります。
それが向き癖というもので、どれだけ向きを変えてあげても、すぐにまた同じ方を見てしまうでしょう。
仕方ないことではありますが、向き癖があると、赤ちゃんの柔らかい頭は形が歪みやすくなります。
ドーナツ枕のくぼみで頭を支えて固定すると安定して仰向けになります。
また、横を向いてしまってもくぼみがあるので、片側だけ強く圧迫されることも少なくなります。
ぜひドーナツ枕を使って、向き癖をなおしてあげましょう。

③吐き戻しを防ぐ

小さな赤ちゃんはまだまだ胃が未発達です。
また、「どれだけ飲んだらいいのか」もよくわからないんですね。
そのため、新生児のうちは授乳後に吐き戻しをすることがよくあります。
実はそんな場合にもドーナツ枕は効果があります。
頭の形だけに効果があるわけではなく、少し頭を高くしてあげることにより、吐き戻しを軽減させることができるんですね。

④背骨を自然な形に

赤ちゃんはお腹にいる間は体を丸めていますが、誕生し少しずつ体が伸びるようになっていきます。
ドーナツ枕で仰向けに寝かせることにより、自然な背骨の形を作るお手伝いができます。
自然な状態でいられれば成長も促されますので、背の高い子に育つかもしれませんね!

頭の形矯正でドーナツ枕を使用する上での4つの注意点

向き癖を矯正して頭の形を治し、他にも色々とメリットのあるドーナツ枕。
非常に便利なアイテムですが、使用する際はいくつかのことに気をつけてあげましょう。

①月齢にあっているか

大人でもそうですが、体に合わない枕ほど不快なものはありません。
赤ちゃんだって同じで、自分に合わないものは非常に不快に感じます。

ドーナツ枕はその高さやクッション素材によって対象月齢があります。
購入前にはしっかりチェックし、実際に使ってみるなどしておきたいものです。

②高さはあっているか

本来、赤ちゃんにはそれほど高い枕は必要ありません。
ふかふかでクッション性の良い枕は赤ちゃんにとってはちょっと高いかもしれませんね。
頭の形の歪みを治す前に、ぐずって使ってくれなくなるかもしれません。
赤ちゃんの首が無理な姿勢になっていないか、使用時には必ず確認してあげてくださいね。

③あせもにも注意

ドーナツ枕を使って、うまく仰向けになって機嫌も安定してくれれば、頭の形を矯正するのに役立ちます。
しかし、長時間ずっと寝かせているのは良くないかもしれません。
夏場はもちろん冬場は暖房で部屋が暖かくなっていますよね。
ドーナツ枕の首の部分にたっぷりと汗をかいてしまうこともあるでしょう。
使用する際にはあせもなどにも注意してあげましょう。

④嫌いな子もいます

向き癖に個性があるように、ドーナツ枕をどうしても気に入らない子もいます。
「頭の形を良くしてあげたい…」という気持ちは親ならば誰でも持つものです。
しかし、一番は「赤ちゃんが快適に生活できること」ですよね。
無理に使用して機嫌を損ねるよりも、一時的に使用をやめるのも考えておきましょう。

ドーナツ枕でなくとも、筒状に巻いたタオルで顔の横に土手を作って固定してあげるなどでも向き癖は矯正できます。
色々と違う工夫をしてみて、赤ちゃんの頭の形を良くしていきましょう。

赤ちゃんの頭の形、気にしすぎも良くない?

月齢の低いうちは体も頭もまだとても小さいですよね。
ですから、ちょっとした形の歪みでもとても目立って気になるものです。

成長とともに親の形に似てくる

ですが、成長して頭が大きくなるにつれて、ちょっとした歪みくらいならば気にならなくなります。
ほとんどの場合は、我が子の頭の形は親の形に似てくるようになるでしょう。

ほんの少しのサポートで十分

ですから、多少歪んでいてもそれほど気にしすぎる必要はありません。
ちょっと向き癖を治したり、ドーナツ枕を使用したりするだけで十分です。
無理に押しこんだりすることだけは絶対にしないようにしてくださいね。

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ベビハピ!的まとめ

ドーナツ枕は絶壁が気になるときに、効果を期待できる手段と言えるでしょう。
しかし、「ドーナツ枕が役立った!」という人もいれば、「あっという間に好きな方を向けるようになってしまい使えなかった」という人もいます。
最近ではドーナツ枕の種類も増えて、素材や形などに色々な工夫がされているようです。

口コミや製品情報、実際の使用感を確かめて、お子様に合ったドーナツ枕を探してみてくださいね♪

ABOUT ME
麹町 敏郎
ネットを中心にフリーのライターとして活動している37歳。2014年10月1日に第一子が生まれたのをきっかけに、育児サイトを作りたいと思い「ベビハピ!」を立ち上げました。親近感ある記事をお届けできればと思っています!
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