赤ちゃんが風邪をひいたときには、どんな離乳食を作っていますか?
症状の重さやその子の個性によって、食欲の有無は変わってきます。
ですが、体の機能はまだまだ未発達な赤ちゃん。
多かれ少なかれ、風邪をひくと胃腸の消化する力が弱くなっているのです。
そのため、熱あるけど食欲があるから大丈夫、と油断していると消化不良を起こし嘔吐してしまうこともあります。
そのせいで風邪の症状を悪化させてしまうこともあり得ない話ではありません。
では、風邪をひいた時の離乳食はどのように行えば良いのでしょうか?
その答えは「バナナ」です。
実はバナナは消化がよく、栄養たっぷり!他にも風邪時においてメリットがたくさんあるんですよ♪
栄養補給の基本、バナナが風邪時に良い理由、お手軽レシピをご紹介します!
風邪をひくと食欲が減ってしまう?
みなさんも経験がありますが、風邪などで体調を崩すと食欲が減りますよね。
赤ちゃんも同じで、風邪をひくと離乳食の進みが悪くなることがあります。
なぜ体調を崩すと食欲減退が起こるのでしょうか?
エネルギーを治癒力に回している
食物を胃や腸で消化をするためには、かなりのエネルギーを必要とします。
風邪時には、そうしたエネルギーを治癒力向上のために使わなくてはいけません。
つまり、体調を戻すことが優先され、消化器系の働きが抑制されるようになるのです。
そうしたことから、風邪をひいた時には食欲が減退しやすいと言われています。
風邪時の体調不良は防衛本能
食欲減退はある意味で人体の防衛本能の一種であるといえます。
風邪の発熱も体内の免疫力をアップさせてウイルスを退治するために起こります。
食欲が減るのも熱が出るのも、自然治癒力アップのための自然な反応なのです。
胃腸に負担をかけさせてはいけない
そうしたことから、風邪時に無理にご飯を食べるのは良くありません。
胃腸に負担をかけると、その分だけ回復が遅れてしまうからです。
もちろん、栄養を摂らなくてはいけないのも事実です。
ですから、風邪の時には胃腸に負担をかけない消化吸収の良い食事をすべきなんですね。
風邪時の栄養補給の基本
では体が弱っている時はどのような食事が良いのでしょうか?
赤ちゃんが風邪をひいた際の栄養補給の基本的な考えを見ていきましょう。
糖分とタンパク質を摂ろう
体は風邪を治そうと免疫力を高めるため、エネルギーを多く使います。
その源となるのが糖分となります。
人間のエネルギーのメインとなるのは炭水化物であり、しっかりと摂らないとガス欠してしまいます。
特に風邪の時はスタミナが消耗してしまいます。
体力がまだない赤ちゃんには、適度なエネルギー補給をすべきといえます。
ミネラルで水分の吸収を良くする
風邪を引くと赤ちゃんは発熱による発汗で脱水症状になりやすいものです。
とはいえ、ただ水を飲ませれば良い、というわけでもありません。
水分の吸収を良くするためにはミネラル分の摂取が重要です。
ナトリウム・カリウム・マグネシウムといった成分も意識して摂りましょう。
ミネラルが整えば、血液のバランスも良くなりますので治りも早くなります。
不足するビタミンを摂取する
ビタミンも意識して摂取したい栄養素です。
- ビタミンA…体の免疫機能の正常化に役立ちます。
- ビタミンB…糖分をエネルギーに変換するのに必要な成分です。
- ビタミンC…抗酸化作用がある
適度に体に摂り入れれば、免疫力や風邪に打ち勝つためのエネルギーが蓄えられるでしょう。
消化に良い物を食べる
先述の通り風邪の時、赤ちゃんの胃腸はとても弱っています。
栄養を摂ることも大切ですが、内臓に負担をかけてしまうと逆に治りを悪くしてしまうでしょう。
風邪の時には消化に良い物を食べることが基本です。
お米をおかゆにしたり、サプリメントで必要最低限の栄養を補給する…そういったことでも良いでしょう。
赤ちゃんの場合は、野菜が入った柔らかい離乳食雑炊なども良いのではないでしょうか。
バナナが赤ちゃんの風邪に良い理由
風邪の時、理想的とも言える食材がバナナです。
ご紹介した栄養補給の基本を抑えつつ、胃に負担がありません。
バナナが赤ちゃんの風邪に良い理由をご紹介します。
- 脂肪やコレステロールが少ない…油分が少ないので胃に負担がかかりません。
- ビタミンが豊富…ビタミンAやビタミンB6、ビタミンCが豊富に含まれています。
- ミネラルが豊富…カリウムやマグネシウムが含まれ、体の調子を整えます。
- 炭水化物である…糖分が多く、風邪に対抗するエネルギーを蓄えられます。
- 消化が良い…消化吸収に優れ、胃腸が弱っていても比較的負担がありません。
- 解熱作用がある…カリウムには解熱作用があり、発熱時の辛い症状緩和を期待できます。
- 柔らかくて食べやすい…そのままでも柔らかく、調理するとトロみが出るため喉の通りが良いです。
- 甘くて口当たりが良い…赤ちゃんや子供でも甘さがあるので食べてくれやすいです。
簡単に言うと、バナナは消化が良くて風邪に対抗する栄養素を効率よく吸収できる、ということですね。
赤ちゃんでも食べられる食材ですし、手軽に入手でき、加工も楽なので風邪時にはとてもオススメです。
バナナを使ったお手軽離乳食レシピ4選
バナナは風邪の時にピッタリの食材!
赤ちゃんの離乳食にも気軽に使えるのでかなり便利!
それをご理解いただけたところで、バナナを使ったお手軽レシピもご紹介します♪
風邪をひいている赤ちゃんでも負担なく食べられるので、ぜひ活用してくださいね。
①リンゴとバナナのヨーグルトあえ
リンゴもバナナも風邪のときには是非食べさせてあげたい果物ですよね。
つぶしたバナナとすりおろしたリンゴを耐熱器に入れ電子レンジで1分ほど過熱します。
とろとろになったバナナとリンゴをヨーグルトであえます。
このままでも美味しいですが、風邪のときにはさらに少し電子レンジで温めてあげると胃腸に優しいでしょう。
(参考クックパッド 優しい甘さ♪リンゴとバナナのとろとろ)
②バナナグラタン
食パンを食べやすい大きさにカットします。
グラタン皿にカットしたパンを敷き詰め、粉ミルクをひたひたに注ぎます。
食欲が落ちている赤ちゃんにはパンに十分にミルクを染み込ませた方が食べやすいでしょう。
ミルクに浸したパンの上にバナナを置きます。
バナナは潰して電子レンジで少し温めた方がとろみが出て食べやすくなります。
トースターで2~3分焼いてできあがりですが、さらにお好みのフルーツを飾ると見た目が華やかになるだけでなく、栄養価も上がります。
お腹の調子をみて、ミルクの代わりにヨーグルトなどを利用してもいいでしょう。
(参考クックパッド バナナンベリーグラタン)
③バナナプリン
赤ちゃんが風邪をひいて食欲がなく、機嫌が悪いために離乳食を食べさせることに悪戦苦闘することもあるでしょう。
そんな時は赤ちゃんが好きそうな上に栄養価もあるバナナプリンはいかがでしょうか。
材料はバナナ、卵、牛乳のたった3つですが、バナナの優しい甘みもあり食べやすいので卵が食べられる離乳食後期にはおススメです。
行程が面倒にも思えそうですが、鍋一つで出来るレシピなので意外に簡単にできます。
(参考クックパッド 風邪の時にバナナプリン)
④バナナパン粥
食パンとバナナのみでできる簡単離乳食です。
バナナを潰して、小さくちぎった食パンと混ぜ合わせます。
以上でもバナナのとろみで食べやすいですが、食欲が落ちている時はさらにミルクや牛乳を少量入れて鍋で温めてあげましょう。
(参考クックパッド 超簡単!バナナパンがゆ)
ベビハピ!的まとめ
風邪の時の栄養補給の仕方やバナナのメリット、さらにお手軽レシピをご紹介しました。
バナナは消化が良く栄養もある上に、体を冷やす効果もあります。
体調を回復させて解熱効果も期待できるので、風邪の時は重宝する食材です。
また、バナナを使うととろみが出るため、咳が出ている時にも喉にも優しい離乳食となります。
赤ちゃんの風邪には価格も安く、利用もしやすい有能なバナナを活用してみてください!