赤ちゃんの頭にしこりのようなものができていることがあります。 
「しこり」と聞くと悪い病気を連想してギョッとしますよね。 
後頭部のしこりは決して珍しいことではありません。 
しかし、ママとしては心配してしまうのは当然のことでしょう。 
赤ちゃんの頭、後頭部にしこりができる原因はなんなのでしょうか? 
どのように対処していけば良いのでしょうか? 
今回は赤ちゃんの後頭部にできるしこりの原因3つをご紹介します。
赤ちゃんの頭にできるしこりの原因は?
赤ちゃんの後頭部にあるコリコリしたもの、これはなぜできるのでしょうか? 
頭にしこりができる原因を3つご紹介します。 
①リンパ節の腫れ
後頭部のしこりで最も多い原因がリンパ節の腫れです。 
それほど珍しいものではなく、あまり心配する必要もないものです。 
リンパ節は細菌などの異物を退治する機能を持っています。 
体内のろ過装置のような働きがあり、異物をせき止めてくれるのです。 
細菌と戦っている時、リンパ節は腫れやすくなります。 
体の中で異物を排出しようと頑張ってくれているんですね。 
できたしこりに関しては、基本的に触っても赤ちゃんに痛みはありません。 
後頭部にしこりを見つけた時、赤ちゃんが風邪を引いていたとします。 
それならば、しこりの原因はリンパ節が異物排除をしていることであることが多いです。 
②粉瘤(ふんりゅう)
しこりの原因として、粉瘤というものがあります。 
これは後頭部に限らず、体の様々な部位にできることがあるものです。 
頭にできるのは稀なしこりとなります。 
粉瘤は表皮にできる袋のような腫瘍となります。 
そこに老廃物が溜まってしまい、しこりのようなものができてしまうのです。 
良性腫瘍の一つであり、放っておいても基本的には問題ありません。 
刺激をしたり、無理に潰したりすると良くありません。 
雑菌の混入や、炎症による痛みや腫れを引き起こす可能性があるからです。 
粉瘤により、赤ちゃんが触って痛がったり、大きくなるような場合は手術により取り除くこともあります。 
ただ、小さいうちは経過観察をして、ある程度年齢を重ねてから手術というケースがほとんどです。 
③脂肪腫
もう一つのしこりの原因として脂肪腫があります。 
粉瘤同様に、後頭部にできることはほぼありません。 
脂肪の塊が皮膚の下にできるもので、当初はそれほど大きくありません。 
ただ、年齢とともに次第に大きくなることがあります。 
粉瘤と同じで、経過をみながら場合によっては手術を行うことがあります。
後頭部のしこりが大きくなった!原因は?
赤ちゃんの後頭部にできるしこりの原因は大きくわけて3つありました。 
では、そのしこりが大きくなることはあるのでしょうか? 
①リンパ節が大きく腫れる病気
風邪によってリンパ節が腫れることはそれほど珍しくありません。 
その他、何らかの体調不良によって、頭にしこりができることもあるでしょう。 
しこりの大きさは目安として、枝豆くらいのサイズまでが正常範囲。 
それ以上に大きくなる場合は腫れの原因を検査する必要があります。 
急性リンパ節炎や風疹といった病気が関わっていることもあります。 
急に大きくなってしまう場合は一度病院で診てもらうようにしましょう。 
②粉瘤、脂肪腫が原因
粉瘤、脂肪腫がしこりの正体の可能性があることは先ほど説明したとおりです。 
これらは、時間の経過とともに大きくなることがあります。 
痛がっていたり、明らかに大きくなってしまう場合は手術をすることもあります。 
まずは経過をしっかりと観察することが大切です。 
③粉瘤が細菌に感染
粉瘤は皮膚が袋化した部分に老廃物が堆積してできるしこりです。 
良性腫瘍であり、小さいままであれば別に気にすることはありません。 
ただ、何らかの理由で細菌が混入すると炎症を起こして大きく腫れ上がることも。 
その場合は病院に行き、適切な処置を受けるべきといえます。
頭のしこり、どのように対処すればいいの?
赤ちゃんの後頭部のしこりはどう対処すればよいでしょうか?
リンパ節の腫れがしこりの原因である場合はそれほど心配する必要はありません。 
小さいうちは良く腫れ上がるもので、小児科でも「経過観察しましょう」ということを良く言われます。 
体調が整うとともにしこりが取れてきますので、あまり心配がありません。 
リンパ節しこりの場合
ただし、先に述べた様に大きくなる場合は注意が必要です。 
リンパ節のしこりは、熱など他の症状も伴う可能性もあります。 
大きさが枝豆以上に大きくなってきている場合は、一度小児科で相談しましょう。 
粉瘤によるものはどうする?
粉瘤の場合は細菌などに感染すると大きく腫れたり、痛みを伴います。 
良性の腫瘍ではありますが、粉瘤そのものは自然には治りません。 
大きくなりすぎている場合は一度皮膚科か形成外科で相談しましょう。 
年齢が小さいうちはそのまま経過観察となることがほとんどですが、大きくなってから手術で切除することもあります。 
脂肪腫は経過観察
脂肪腫は多くの場合は経過観察で済みます。 
放っておいても基本的には害もないことがほとんどだからです。 
ただ、年齢とともに大きくなってくることがあります。 
生活や見た目に支障が出る場合はと手術で切除することもあるでしょう。 
小児科だけでなく、皮膚科で経過をよく診てもらいましょう。
ベビハピ!的まとめ
赤ちゃんの体にしこりがあると不安に襲われてしまうものです。 
ただ、基本的にはそれほど心配する必要はありません。 
多くの後頭部しこりの原因であるリンパ節の腫れは、よくあることだからです。 
また、ご紹介したように、しこりの種類で対処が違うこともあります。 
まずはじっくりと、赤ちゃんの頭を観察してみましょう。 
心配であれば早めの受診をし、医師から正しい処置やアドバイスを受けてくださいね。

							
							
							
															
										
					
									