妊娠線の予防って…いつから始めればいい?
妊婦さんの大きな悩みの一つである「妊娠線」。
お腹の膨らみは元気に赤ちゃんが育っている証拠。
でも、それとともにお腹にできる妊娠線は気になるところですよね。
クリームをたっぷり塗り、適切なスキンケアをすることが、妊娠線の予防ではとても大切です!

妊娠線ができやすい部位や予防のスキンケアを始める・続けるタイミングなどをご紹介します。
いつまでも綺麗なお腹・お肌でいたい!
いつからいつまで予防クリームでケアするの?
妊娠線予防・スキンケアでお悩みの妊婦さんはぜひ参考にしてみてください♪
妊娠線はどれくらいの人ができる?
妊娠6ヶ月くらいになってくるとお腹に張りを感じるようになります。
「赤ちゃんが順調に成長している」と嬉しい反面、妊娠線の不安も感じ始めるかもしれません。
実際にどれくらいの人に妊娠線ができるのでしょうか?
6割の妊婦に妊娠線ができる
日本人の場合、だいたい6割の方に妊娠線ができる可能性があるようです。
すべての妊婦さんの内、半数以上にできる…。
これれは決して少ない数字ではありませんね。
経産婦の8割に妊娠線?!
また、経産婦さん(二人目以降の妊婦)になると割合が変わってきます。
なんと、8割もの経産婦さんに妊娠線が出たのだそうです。
- 初産でできなかったからケアを怠った
- 年をとって皮膚の伸びが悪くなった
- 一人目よりもお腹が急に大きくなった
などといったことから、初産の妊婦さんよりも妊娠線ができる可能性が高まってしまうのだそうです。
一人目で妊娠線ができなかったからといって、安心しては禁物です。
二人目以降はさらに注意しなくてはいけません!
いずれにせよ、しっかりとスキンケアをしていくことが、妊娠線予防では大切なんですね。
妊娠線はどこにできる?できやすい?
では妊娠線はどこにできる・できやすいのでしょうか?
お腹はもちろんですが、実はそれ以外の部位にもできてしまうのです。
妊娠線ができやすい場所は?
では具体的に妊娠線ができる部位を見てみましょう。
- お腹
- お尻
- 太もも
- 背中
- 胸
お腹はもちろん、下半身もなんとなく「妊娠線ができそう」なイメージはありますよね。
しかし、胸にまでできるというのはあまり知らない方も多いことでしょう。
胸の妊娠線って意外!?
妊婦さんの胸は妊娠初期から徐々に大きくなっていきます。
個人差はありますが、臨月までにだいたい2カップ前後までサイズアップします。
出産までの僅かな期間に大きくなることから、胸の皮膚には負担がかかってしまうのです。
妊娠後、急激に膨らみ始めるバスト。
胸の皮膚が引っ張られてしまうため、亀裂が入りやすくなります。
そのため妊婦さんは胸にも妊娠線ができる可能性があるのです。
実際に胸専用の妊娠線予防クリームというのも販売されています。
それくらい、妊婦のバストはしっかりとケアをしておいた方が良いということですね。
妊娠線ができやすい人・できにくい人の特徴は?
妊娠線は妊婦さんの6割ができてしまう、ということをお伝えしました。
では、妊娠線ができやすい人・できにくい人というのはいるのでしょうか?
それぞれの特徴をご紹介します。
妊娠線ができやすい人の特徴
以下の様な人は妊娠線ができやすいと言われています。
- 小柄な女性…お腹の表面積が小さく、皮膚が強く引っ張られやすく妊娠線ができやすい
- 皮下脂肪が多い…痩せている人と比べ、脂肪により皮膚が引っ張られやすいので妊娠線ができやすい
- 乾燥肌である…肌が弱く弾力がないので、引っ張られると切れやすいため妊娠線ができやすい
- 高齢出産である…若いころに比べて肌の潤いや弾力がないので妊娠線ができやすい
- 双子以上の多胎児妊娠…一人だけよりも、お腹が大きくなりやすく妊娠線ができやすい
- 経産婦(二人目以降)…一人目の時に子宮が伸びていて急激にお腹が大きくなりやすい。また、妊娠予防のケアを怠る人が多い
- 運動不足な人…安定期以降は体重が増加しやすく、運動を怠ると脂肪が目立ち太ももに妊娠線ができやすい
- 急激に体重が増える…急に体重が増加すると皮膚や皮下組織に亀裂が入りやすくなり妊娠線ができやすくなる
もしあなたが該当する妊婦さんであるならば妊娠線に注意が必要です。
クリームを塗ったりマッサージをしたりするなどして、妊娠線をしっかりと予防しましょう。
妊娠線ができにくい人の特徴
逆に以下のような妊婦さんは妊娠線ができにくい傾向にあるようです。
- 年齢が若い…10代後半~20代半ばくらいまでは皮膚も潤いがあり弾力があるため、妊娠線ができにくい
- 体(身長)が大きい…体が大きい人ほどお腹の表面積も広く、妊娠線ができにくいことが多い
- 体重が増え過ぎていない…生活管理をしっかり行うことで体重が急に増えすぎず、皮膚・皮下脂肪にダメージが少ない
- お腹の膨らみがゆっくり…胎児の成長が緩やかな場合、お腹もゆったりと膨らむので妊娠線ができにくい
- 初産婦である…経産婦に比べて子宮の伸びが緩やかであり、妊娠線ができにくい傾向にある
こういった妊婦さんの場合は比較的、妊娠線ができにくいようです。
とはいえ、「絶対に妊娠線ができない!」というわけではありません。
マッサージや予防クリームの塗布などといった、妊娠線予防ケアはぜひやっておきましょう!
妊娠線はなぜできる?その原因とは?
なぜ妊娠線ができてしまうのでしょうか?
主な原因としては2つあります。
妊娠線ができてしまう理由を見ていきましょう。
皮膚が急激に引っ張られてしまう
妊娠線ができる大きな理由の一つ、それは妊娠によりお腹が急激に大きくなることです。
お腹が膨らむことで皮膚が強く引っ張られてしまいます。
表皮自体は、急激に引っ張られてもある程度耐えることができます。
また、切れてしまったとしても数日すると皮膚は復活していきます。
しかしその内側にある真皮にはあまり伸びしろがありません。
急激にお腹が大きくなると亀裂のようなものができてしまいます。
真皮の弾性繊維が切れてしまうと綺麗に元には戻りません。
そのまま内側の亀裂が残り、赤紫の妊娠線になるのです。
表面の皮膚はツルツルなのに、急激なお腹の膨らみで内側に断裂ができてしまう…。
これが妊娠線の原因の一つとなります。
ホルモンの影響が原因となる
妊娠中はそれ以前と比べるとホルモンのバランスが大きく変化します。
特に妊婦さんは「コルチコステロイド」というホルモンの分泌が増えると言われています。
このホルモンは炎症を制御などに関わるものです。
コルチコステロイドの分泌が増えると、皮膚の代謝が悪くなります。
ホルモンの影響によって肌のターンオーバーサイクルが乱れたり、皮膚の弾力が落ちることがあるのです。
その結果、皮膚の伸び率が悪くなって肉割れ、つまり妊娠線ができやすくなってしまうのです。
妊娠線ができる原因としては「皮膚の急激な張り」と「ホルモンの影響」の2つが主なものとなります。
妊娠線はいつからでき始めるの?
妊娠線ができる原因はおわかり頂けたと思います。
では実際に、いつごろから妊娠線ができ始めるのでしょうか?
安定期以降にできはじめやすい
多くの場合、お腹が大きくなり始める妊娠5~6ヶ月ごろです。
妊娠線ができる原因として「お腹が急に膨らむ」ことがあります。
ちょうど5~6ヶ月の時期は、胎児が大きくなりお腹も大きくなるタイミングです。
体重の増加・お腹の膨らみとともに、妊娠線ができやすくなっています。
後期・臨月も注意
妊娠後期・臨月も妊娠線ができやすい時期です。
妊娠期間中でも最もお腹が大き/くなるのがこのタイミング。
皮膚も思いっきり伸びきっている状態なので、妊娠線ができやすいのです。
また、この時期に運動不足になると体重も増加しやすくなります。
脂肪がつきすぎれば皮膚にダメージを与えてしまうもの。
妊娠後期・臨月では適度な運動をしておきたいものです。
妊娠初期にもできる?
上記以外にも、妊娠初期に妊娠線ができる場合もあります。
非常に稀なケースではありますが、気をつけておきたいものです。
妊娠を感じたら、妊娠線ケアを意識するようにしましょう。
妊娠線予防クリームはいつから塗り始める?
妊娠線を予防するには、早い段階からのケアが効果的です。
そして妊娠中はスキンケアを継続して行うことが大切です。
妊娠線の予防はいつから始め、いつまで続ければ良いのでしょうか?
いつから始める?2ヶ月くらいから
妊娠線ができ始めるのは妊娠5ヶ月目くらいからが多いと言われています。
また、早い人では3~4ヶ月目ででき始めることもあるようです。
そうしたことから、妊娠線予防はなるべく早い方が良いでしょう。
妊娠線予防をいつから始めるべきか?
その目安としては妊娠2ヶ月~3ヶ月目くらいです。
妊娠線はできてしまうと、跡を消すことはほぼ不可能となります。
ですから、早めの段階でしっかりとスキンケアをしておかなくてはいけません。
妊娠初期の段階から、クリームなどを使って肌の状態を良好に保っておきましょう。
妊娠線予防を早期に始める理由
実際にお腹が大きくなるのは妊娠5ヶ月目くらいから。
しかし妊娠線予防はそれよりも早く、だいたい2~3ヶ月目から始めたほうが良いと言われています。
なぜ、お腹が大きくなる前の早期に妊娠線スキンケアをすべきなのでしょうか?
妊娠線は「肌状態が悪い」とできやすくなります。
ですから妊娠中は、肌の状態を良好に保たなくてはいけません。
元々肌質が弱い人はもちろんですが、妊娠をすると体質が変わって肌が弱くなることがあります。
そのため、早い段階からスキンケアをして、肌質を良好な状態にもっていくことが大切なのです。
クリームを塗り始めてもすぐに効果が出る、ということはありません。
時間をかけてじっくり肌状態を良くするためにも、早期の妊娠線予防が大切なのです。
また、妊娠に寄るお腹の膨らみや体重増加は人によって個人差があります。
5ヶ月よりも前に急にお腹が大きくなる方もいますし、急激に体重が増えることもあり得ます。
早めに妊娠線予防をしておかないと、急な伸びに肌が耐えられず、妊娠線ができてしまうかもしれません。
そうしたことからも、早期に妊娠線予防のためのスキンケアをした方が良いんですね。
妊娠線予防クリームはいつまで塗り続ける?産後は?
妊娠線予防は妊娠2~3ヶ月目から始めるのがベスト。
では、いつまで予防のためのスキンケアをしていけば良いのでしょうか?
出産したら終わり?
妊娠5ヶ月くらいから大きくなり始め、臨月時には最高潮にまでお腹は膨らみます。
出産によって胎児がお腹から出れば、その膨らみはなくなります。
では、妊娠線予防も「産後は終了してOK?」と思いますよね。
しかしそれはちょっと間違いかもしれません。
実は最近は産後もスキンケアは続けたほうが良い、と言われています。
臨月で最高潮に膨れたお腹は出産により一気に元に戻ろうとします。
肌にとっては急激な変化になるため、負担がかかってしまうのです。
また、妊娠中はわからなかった妊娠線が、出産後に目立つようになる…ということもあります。
産後もケアを続けておけば、消えることはありませんが、「目立たなくする」ことは可能です。
マッサージや妊娠線予防クリームなどを塗って、産後もしっかりとケアをしておきたいものです。
産後1ヶ月くらいは続けましょう
妊娠線予防ケアは「産後1ヶ月」くらいまで続けると良いでしょう。
これくらいになると、お腹も周囲の皮膚もほぼ元の状態に戻ります。
以降は皮膚の負担も大幅に減るので、ケアを終了しても良さそうです。
また、しっかりとクリームを塗りつつマッサージをすると「肌のたるみ」も予防できます。
産後にお腹の皮が余る…という方もいますよね。
実は妊娠線予防のスキンケアをすると、そうした「たるみ」の予防にも効果的なのです。
ぜひ産後1ヶ月くらいまでは、妊娠線予防ケアを意識して続けていきましょう。
妊娠線クリームの塗り方を知りたい!
妊娠線予防ケアでかかせないのが専用のクリームです。
予防クリームはどのように塗れば良いのか、みていきましょう。
妊娠線クリームを塗る時のポイント
妊娠線予防クリームを塗る際には以下のことを意識してみましょう。
- 朝晩2回以上…起床後・就寝前に塗ることで肌の潤いを保ちます。乾燥が目立つようならばさらに回数を増やしてみましょう。
- 下から上に…肌がたるまないよう、下から上がスキンケアの基本です。
- 円を描くように…塗りムラを防ぎ、優しく円を描けば肌への負担も少なくなります。
- 力を入れ過ぎない…力みすぎると肌だけでなく、胎児の圧迫にも繋がりますので気をつけましょう。
- 背中などはパパにお願い…手がとどかない部分はパパにお願いしてみましょう。
- 足や胸も…ふとももや胸も妊娠線ができやすい部位です。
- たっぷりと使う…薄く伸ばすと効果も薄れます。クリームは惜しみなくたっぷりと使いましょう。
クリームを塗る際には、このようなことを意識すると良いでしょう。
妊娠線を予防するためにも、スキンケアをしっかりと行っていってくださいね。
ベビハピ!的まとめ
妊娠線は妊婦さんなら誰にでもできる可能性があるものです。
しかし、スキンケアやマッサージなどをしっかりと行っていれば、予防することは十分可能です。
妊娠線クリームをいつからいつまで塗るのか、塗り方はどうしたらいいのか?
今回の記事を参考に、ぜひ妊娠線予防をしていってくださいね♪