家事や育児は大変だ、とは言うものの具体的にどのように大変なのかってわかりにくいですよね。
外で働くパパの中には「家にいるんだから楽じゃん?」と思っている人もいるくらい。
でも男が思う以上に家事・育児って忙しいし重労働なんです。
今回はママたちの大変さをちょっとだけ理解できるよう、家事・育児の時給換算してみました。
時給アルバイトの定番といえばコンビニ
時給という話になると筆者的にすぐ思い浮かぶのがコンビニのアルバイト。
ママさんはもちろん、ダブルワークで働いたりお小遣い稼ぎの副業としても定番ですよね。
時期を問わずいつでもアルバイトを募集していますから思いついた時に働けるというメリットがあります。
子育て時給を見る前に、まずはコンビニの時給から見ていこうと思います。
コンビニバイトの場合
コンビニエンスストアの時給の平均はだいたい以下の様な形になります。
- 昼勤:800円前後
- 夜勤:1000円前後
もちろん地域によっては昼勤700円台というところもあるでしょうし、逆に昼間でも1000円近くなるところもあるでしょう。
コンビニの場所や忙しさ、オーナーの方針などによって変わってきます。
仕事の忙しさは?
コンビニのアルバイトは気軽にいつでも働けるものですが、仕事内容は結構ハード…と個人的には思います。
筆者も昔、経験があるのですが、接客やレジ打ちだけでなく商品の補充に店内の掃除など休む暇がありません。
さらにアルバイトといえども、慣れてくると発注や安全管理などもやるケースもあります。
また、近頃はコーヒーやドーナツを販売したり、公共料金の支払やらネット通販の受け渡し、コンサートなど各種チケットの把握、期間限定イベントへの理解…まぁ大変です。
特に朝と昼はコンビニは最大のピークを迎え、目の回るような忙しさに…。
お客さんから怒鳴られることもよくありました(汗)。
結構ハードなのに時給が800円前後…働きやすい反面、苦労もありそうですね。
ママたちは家事をどれくらいしているの?
では、ママたちの育児や家事はどうなのでしょうか?
まずはその忙しさ、大変さから見ていきます。
家事について
家事といってもいろいろありますが、代表的なものは以下ものでしょうか。
- 炊事・洗濯・お掃除・買い物
こうしてみると少ないような気もしますが、実際にやってみるとかなり大変です。
ご飯は1日3回だし、濡れた洗濯物は重いし、お掃除もやりだすとキリがないし、お米やお水を買った時の買い物袋は恐ろしいくらい重たいです。
実際の家事にかかる時間
とはいえ、最近はお掃除ロボットやらネットスーパーの活用などで多少は家事も楽になっている…ような気がします。
実際に世間のママたちが家事に携わっている時間ってどれくらいなんでしょうか?
2009年に日用品や化粧品販売で知られる「P&G」が諸外国および日本の主婦を対象に行った「家事と自分時間とのバランスに関する意識・実態調査」。
それによると1日の家事平均時間は以下のような結果となるようです。
国 | 時間 |
中国 | 114分=1時間54分 |
イギリス | 132分=2時間12分 |
アメリカ | 144分=2時間24分 |
スウェーデン | 162分=2時間42分 |
日本 | 264分=4時間24分 |
これを見ると諸外国に比べておよそ2倍くらい家のことをしていることになります。
圧倒的に日本のママは家事を頑張っているのがわかりますね。
育児・子育てにかかっている時間はどれくらい?
では育児に関してはどうでしょうか?
連合(日本労働組合総連合会)が2013年に発表したデータでは以下のようになっています。
子育てにかかる時間(週)
男女種別 | 時間(週) |
有職女性 | 41.1時間 |
専業主婦 | 73.0時間 |
男性 | 16.8時間 |
女性全体 | 36.9時間 |
男女全体 | 53.0時間 |
データ参照元(pdf)
こうしてみると、圧倒的に男性の子育て時間が少ないですね。
専業主婦より少ないのは仕方ないとしても、働いているママの半分以下っていうのは…驚きです。
育児には終わりがない
筆者はたまたま自宅で作業する仕事なので子供と関わる時間が普通の男性に比べて多いです。
部屋に篭ってはいますがそれでも泣き声が聞こえれば何か合ったのかと見に行きますし、オムツチェックもします。
オムツを替えて「じゃあ仕事に戻るね」と息子から離れると、「うわーん!」と甘え泣き…。
夜泣きもあれば急な癇癪だってあります。
急ぎの仕事があっても、作業がはかどっていても、赤ちゃんには関係ありません。
息子はまだ6ヶ月ちょっとですが、これまで一緒に生活してきて思うことは「育児には終わりがない」ということです。
一応、子育ての平均時間というのが出ていますが、何もデキない赤ちゃんの場合はほぼ24時間、切れ目がないのが育児ってやつなんですよね。
コンビニバイトもかなり大変ですが、赤ちゃんのお世話は気を休める間がない、という大変さがあります。
ママたちが思う育児・家事の時給はいくら?
で、そろそろ育児・家事の時給について話をもっていきましょう。
ソニー生命保険が2015年の2月に調査発表したデータによると以下のことがわかりました。
家事の時給換算額評価
各項目 | ママの思う時給 |
未就学児の育児・世話 | 1305円 |
小学生以上の子供の育児・世話 | 1069円 |
食事の準備・後片付け | 999円 |
掃除・洗濯 | 899円 |
これを見るとコンビニバイトに比べて時給評価が高いということがわかります。
毎日の家事や育児はママたちにとってけっこうな労働ということですね。
ちなみに、2013年の同調査に比べると2015年は
- 「未就学児の育児・世話」が125円アップ
- 「小学生以上の子供の育児・世話」は72円アップ
とのことです。
バイトだと10円アップもそうそうありませんが、育児・家事は100円くらいアップして欲しいと思うくらいに大変だということなのでしょう。
で、年間いくらになっちゃうの?
ざっくりと家事を4時間×850円、育児を5時間(女性全体のおおよその平均)×1200円とした時の金額を計算してみました。
1日および年間の家事・育児をお金に換算してみた
各項目 | 1日あたり | 年間 |
家事 | 3400円 | 1241000円 |
子育て・育児 | 6000円 | 2190000円 |
家事・育児合計 | 9400円 | 3431000円 |
年間340万円以上…だと!?
もちろん、上手に時短したりいい意味の手抜きをできているママさんも多いでしょう。
しかし、現在の日本の平均的なママさんたちは家事・育児において「年間300万円の仕事を無償で行っている」と心のどこかで感じているわけです。
家のこと、子供のこととはいえ…やっぱりかなり大変なことですよね。
ベビハピ!的まとめ
自分の家のため、可愛い我が子のために行う家事育児。
それを時給にするのはナンセンスだ!という考え方もあるでしょう。
確かに、こういうことってお金に換算しちゃうと生々しいし違和感もあるものです。
しかし、時給というのはただの目安であり、大事なのは「ママって大変なんだぜ」ってことなのではないでしょうか。
筆者も含めたパパたちも毎日お仕事頑張ってますけど、ママも家事に育児に奔走しているということを忘れてはいけません。
それぞれの立場や苦労を理解して、赤ちゃんの笑顔のために今日も1日頑張りましょう!