大きな地震や災害が起きると様々な物資が不足します。
特に毎日使う消耗品がないことは、本当に不便ですし不安になるものです。
中でも赤ちゃんの日用品といえばオムツですよね。
震災や災害が起きた時、被災地ではオムツが不足すると言われています。
「震災に備えて、オムツはどれくらい用意しておけばいい?」
という疑問はもちろんですが、
「もしオムツが無かったら…どうしたらいいの!?」
という不安もありますよね。
今回は、大災害で役に立つ「簡易オムツの作り方」と「実際に使った感想」をご紹介します!
震災や災害でオムツはどれくらい必要?
大きな災害時でも赤ちゃんのお世話は待ってくれません。
中でも大変なのが、オシッコやうんちの処理です。
何かと物資が足りなくなる大震災。
オムツの量はどれくらい準備しておくべきでしょうか?

オムツストックの目安はどれくらい?
オムツ量の目安として、避難時は1日10~20枚必要です。
ちょっと多いのでは?と思うかもしれません。
ですが、震災のストレスもありますし環境の変化で赤ちゃんがお腹を壊すかもしれません。
そういったことを考えると、3日で60枚程度、5日分で100枚未満はあった方がいいんですね。
オムツ100枚ってどれくらい?
オムツは多めに準備しておくのがベストです。
しかし、最大で100枚のオムツとなると…けっこうな量ですよね。
実際に、筆者の家でローリングストックしているオムツの画像をお見せします。

Lサイズオムツ58枚入りが2パック。
それなりの量と重さがあります。
オムツはまとめ買いすると安いですし常にこれくらいあってもいいのかなと思います。
案外大きなものですが、置き場をちゃんと確保しておけば邪魔になることはありません。
簡易オムツはレジ袋で簡単に作れる!
常にある程度の量、オムツをストックできていれば震災などイザという時も安心です
ただ、ストックしていてもタイミング次第では「ちょうどオムツが少なくなっていた…」ということはあり得ます。
その時に大きな災害がきたら…オムツが足りなくなってしまいますね。
実は、コンビニでももらえる「ビニール袋」を使って、「簡易オムツ」を作ることができます。
東京都が作成した「東京防災」には緊急時用のオムツの作り方が載っています。

レジ袋を使って簡単に作れるとのこと。
物資が不足しがちな被災時には重宝しそうですよね。
また、急な避難でオムツを持ち出せなかった…そういう時にも役立ちそうです。
【図解】レジ袋を使った簡易オムツの作り方
実際に筆者もレジ袋による簡易オムツを作成してみました。
必要なものや作り方を画像付きでご紹介しますので参考にしてみてください。
簡易オムツで準備するもの
簡易オムツを作るのに必要なものはたったの3つ!
レジ袋(赤ちゃんのサイズになるべく合ったもの)
タオルやさらし(長くても、折りたたんだり切ったりして使えます)
ハサミ(ビニールなので最悪、手でも切ることはできます)

避難袋に防災グッズとしてこの3つは常備しておきましょう!
簡易オムツ作り方の手順
簡易オムツの作り方も見ていきましょう。
まず、持ち手の部分をしっかりと伸ばします。
ぐしゃぐしゃだと切りにくいからです。
ある程度まっすぐにしておいた方がハサミも通りやすくなります。

続いて、持ち手の上部を横に切ります。
ほとんどのレジ袋で、ここが接合部になります。
その接合部に合わせるとキレイに切りやすいです。

持ち手を切ったらレジ袋のサイドも切ります。
新しいものであれば、折り目がついているので切りやすいでしょう。
なるべくまっすぐに切ると、簡易オムツが作りやすいです。

持ち手とサイドを切ったら、レジ袋を上下に広げます。
真ん中の辺りに、タオルまたはさらし布を折りたたんで置きます。
画像では手ぬぐいサイズのタオルをそのまま使用しています。
実際に簡易オムツを作る場合は、半分のサイズに切った方が良いでしょう。
手ぬぐいサイズだと、分厚くなりすぎるためです。
赤ちゃんのサイズに合わせて調整してみてください。

また、赤ちゃんの体が大きくレジ袋が小さい…という場合もあるでしょう。
その時は、取っ手あたりを縦にハサミで切ります。
取っ手部分が長くなるので、体の大きい子でも使えるようになります。

赤ちゃんのお股が布の中央部にくるように寝かせます。
そして、背中側から取っ手部分をひっぱり出し、お腹の前辺りで結びます。
赤ちゃんが動いても解けないよう、なるべくきつく結びましょう。
固く結んでもビニールなので破けばすぐにオムツ替えできるので大丈夫です。

次に、下の部分をお腹の方に引っ張りあげます。

お腹に結んだ部分の下に引っ張りあげたビニールを通します。

そのままギュッと強めに下に引っ張ります。

余った部分をサイドに結ぶなどしてまとめます。

簡易オムツの完成です!

持ち手がないビニール袋でも簡易オムツは作れる
手提げではない、普通のビニール袋でも簡易オムツを作ることができます。
こちらも実際に作ってみたので画像とともにご紹介します!
まず、ビニール袋の両サイドを切って縦に開きます。
(今回は手提げの持ちて部分を切って使っています)

ペンなどを使い、楕円の半分くらいの線を書きます。

線の部分を切りとります。
これで、持ち手ができましたね!

上下とも、同じように切り取ります。

あとはタオルやさらしを敷いて、通常の簡易オムツと同じ作り方をしていきます。

手提げではないビニールでも、サクッと簡易オムツの完成です!

このように、簡易オムツは本当に簡単に作ることができます。
他にも、ビニール袋は簡易トイレや簡易雨合羽として使うことができます。
赤ちゃん用の防災グッズとして、バッグに100枚程度入れておくと良いでしょう。
100円ショップやネットショップで大量に購入すれば、費用面でもお得です!
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簡易オムツを実際に使ってみた感想は…?
では、簡易オムツの使用感も見ていきましょう。
筆者が実際に作成・使用した感想をご紹介します!
作るのはとても簡単!
覚えてしまえば簡易オムツは作るのがとても簡単です!
慣れもありますが、5分もかからず作ることができるでしょう。
ぜひ一度、試しに作ってみてください!
赤ちゃんも高齢者も使える
簡易オムツは赤ちゃんだけでなく、高齢者用としても使用できます。
実際に、筆者も自分用のものを一つ作ってコッソリ履いてみましたが…いけます。
ただ、大人用は大きめのビニールでないとダメですね。
可能であれば、やや大きい手提げビニール袋を用意しましょう。
ハサミがなくても作れそう
今回はハサミを使って作りました。
ですが、緊急時に必ずしもハサミを持っているとは限りませんね。
実は、簡易オムツは手でビニールをちぎることで作れます。
ちょっと不格好にはなりますが、ビニールなら手で破けますよね。
ハサミがあれば最高ですが、なくてもできる!と覚えておきましょう。
簡易オムツはかなり蒸れる
最近の紙おむつはとても高性能で赤ちゃんも快適です。
しかし簡易オムツは緊急用ですから、快適性はあまりありません。
筆者が穿いた感想としては、とにかく蒸れます。
冬場はいいですが、夏場はちょっと辛いかもしれません。
長時間放置してしまうと、お尻や股間がかぶれてしまうかもしれませんね。
簡易オムツ使用時は、こまめにオムツチェックをしたり、風に当てて感想させたりするようにしてあげましょう。
横漏れとかしそう
紙おむつと違って、簡易オムツにはギャザーがついていません。
また、動いてずれたりすることでサイドが開いてしまうこともあります。
そうしたことから、簡易オムツは横漏れをしやすいんですね。
布を少し多めにしたり、サイドをしっかり包むことで多少は改善できそうです。
ただ、簡易オムツは横漏れしやすいものと考えたほうがいいでしょう。
袋がガサガサうるさいかもしれない
避難所で生活する場合、どうしてもプライバシーが筒抜けになります。
隣の避難者の声や生活音が気になる…そういうこともありますね。
簡易オムツはビニール製なので、どうしてもガサガサ音がします。
夜などはちょっと気になるかもしれません。
隣人とは良好な関係を保って、簡易オムツのガサガサ音もご容赦いただければ…助かりますね。
タオル・さらしは捨てる?捨てない?
簡易オムツに使ったタオルやさらしはどうしたらいいでしょうか?
もし洗うことができるならば洗濯して使い回すのがベストです。
ただ、震災でライフラインが止まっていると水も不足しがちですね。
特に最初の数日間は、洗濯なんてなかなかできません。
ですから、基本的には簡易オムツで使用した布類は使い捨てとなります。
1回で大量に使うのではなく、ハサミで切ってちょうどよい布量を使うようにしましょう。
簡易オムツは緊急用として割り切る!
ビニール袋による簡易オムツの作り方はとても簡単!
でもメリットだけでなく、デメリットもそれなりにあるものです。
やはり紙おむつほどの高性能を求めることはできません。
ですから、あくまでも簡易オムツは物資が少ない震災・避難時の緊急用と割り切りましょう。
被害の大きさにもよりますが、だいたい3日~5日で救援物資も届くようになります。
オムツを始めとしたベビー用品も手に入るようになってきます。
そこまでのつなぎとして考えれば、簡易オムツは使えるテクニックと言えるでしょう。
ベビハピ!的まとめ
震災での避難生活で役立つ、簡易オムツの作り方についてご説明しました。
実際に作ってみると、とても簡単ですぐにできました。
簡易的なものなので、本物のオムツに比べると微妙な部分はたしかにあります。
しかし、あくまでも緊急用のものですから、そこは割りきったほうが良さそうです。
簡易オムツは物資の流通が安定するまでのつなぎと考えておきましょう。
いずれにせよ、知識として覚えておけば使えることは間違いありません!
イザという時でも赤ちゃんのお世話ができるよう、簡易オムツの作り方を参考にしてみてくださいね♪

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