様々な原因で下痢になってしまった赤ちゃん。脱水症状が心配ですし、それより栄養も下痢でどんどん出ていってしまい心配ですよね。
乳幼児期の場合はミルクまたは母乳で水分と栄養補給が同時にできていいですが、離乳食がはじまっている赤ちゃんには、症状によっては離乳食で栄養をとってもらいたいと思うものです。
離乳食を与えるときは、消化にいいものを!
下痢をしているときは、消化不良を起こしているときです。
水分がどんどん出ていってしまうので、水分補給も必要ですが、消化不良を起こしているため、お腹に負担をかけずにしたいですね。
お腹に負担をかけず、消化にいい食材の一例はこんなものがあります
- おかゆやうどんなどのでんぷん質
- 野菜
- 豆腐や白身魚などのたんぱく質
- りんごなどの果物
また、お腹が弱っているので離乳食の形状を前の段階にしてあげることで消化を助けてあげられます。
注意するもの、下痢症状を悪化させやすいもの
- 糖分や脂肪分が多いもの
- 柑橘類
消化機能が弱っているので、特に上記2点のものはお腹に負担をかけてしまいます。
消化を助け、食べやすくする工夫って?
離乳食は、まだ消化機能が整っていない赤ちゃんのために、すりつぶす、裏ごしするなど食べやすい工夫が施されている食事です。
常用食と違って調理にひと手間もふた手間もかかります。
入院した際の病院食も症状や体調によっては流動食や常用食など形状が異なりますよね。
また、食事だけではなく、毎日の家事をこなすママにとって離乳食を作るのは稼働がかかるものです。
そこでおススメなのが、ラップ。
食材をラップに包んで指先でつぶすだけ。
ジャガイモなどの野菜は、一度電子レンジで加熱し、やけどに注意しながら温かいままつぶすと、調理器具を汚さずつぶすことができます。
忘れてはならない「水分補給」
栄養のことに触れてきましたが、「水分補給」は絶対に忘れてはなりません。
下痢の症状で一番危険なものが、「脱水症状」です。
人間の60%は水分でできているのは、周知のところかと思いますが、赤ちゃんの体内の水分含有量はもっと多く、新生児は80%、乳児は70%が水分です。
これで下痢をしてしまうと、どんどん水分が出てしまい赤ちゃんは脱水症状になって危険を伴います。
危険にさらさないためにも、栄養とともに水分補給も離乳食でできるといいですね。
栄養と水分補給をするならこのレシピがおススメ!
離乳食が始まって、ちょっと下痢気味な赤ちゃんにおススメのレシピをいくつか
紹介します。
<ごはん系(炭水化物)>
・つぶし粥
・全粥
・おじや
⇒炭水化物系は、熱量(カロリー)が摂取できますので動くための栄養になります。
<おかず系~魚など(タンパク質など)>
◎鯛のすり流し
材料
真鯛の刺身の切り身、和風だし、水溶き片栗粉
作り方
(1)真鯛の刺身の切り身を沸騰したお湯に入れて、しっかりゆでる。
(2)(1)をすりつぶし、和風だしを加えながらなめらかにのばし、電子レンジで
30秒位加熱する。
(3)(2)に水溶き片栗粉を加えて手早く混ぜてとろみをつける。
◎鯛とジャガイモのトロトロ煮
材料
鯛のすりつぶし、ジャガイモのマッシュ、和風だし
※すべて冷凍保存しておくと調理の際、手間が省けます
作り方
(1)鯛、ジャガイモ、和風だしを器に入れて、電子レンジで温める
(2)(1)を混ぜ合わせる。
<おかず系~野菜や果物(体の調子を整えるもの)>
◎カボチャのマッシュ
材料
カボチャ、お湯
作り方
(1)カボチャは種とわたを取って切り、水をふって、ラップをふんわりとかけて、
電子レンジで加熱して火を通す。
(2)(1).の皮をむく。
(3)(2)をつぶして、にお湯を加えながら、なめらかになるまでのばす。
◎サツマイモと大根のおかゆ
材料
7倍がゆ、大根のみじん切り、サツマイモのマッシュ
※すべて冷凍保存しておくと調理の際、手間が省けます
作り方
(1)7倍がゆ、大根、サツマイモを器に入れて、電子レンジで温める
(2)(1)を混ぜ合わせる
◎りんごのくず煮
材料
りんご、片栗粉、水
作り方
(1)皮をむいたリンゴを塩水につけしばらくしてからすりおろす
(2)(1)をレンジで30秒温める
(3)片栗粉に水を加え、30秒レンジで温める
(4)(2)と(3)を混ぜる
その他にも、様々なレシピがあります。以下のサイトは簡単な下ごしらえから調理法まで載ってますので、ぜひご覧になってください。
下痢の時は無理せず、水分を!
下痢の時の離乳食を紹介してきました。
あくまでも、お腹に負担のかからない消化にいいもの、でんぷん質を中心に、水分補給も忘れず…を心がけてください。
また、自己判断せず、赤ちゃんの症状と医師と相談した上で離乳食をあげることをおすすめします。