いつまで気をつければいい?
力いっぱい遊びたいけど…何歳から?
揺すり方、あやし方の目安はある?
揺さぶられっ子症候群はママとパパのちょっとした注意が必要です。
激しく頭部を揺らされることで脳が傷つき、くも膜下出血や障害が残る、最悪の場合には死の危険も…。
揺さぶられっ子症候群って実はかなり怖いものなんですね。
揺さぶられっ子症候群はいつまで気をつける必要があるのでしょうか。
その原因や、気をつけるべき月齢や年齢についてご紹介していきます!
揺さぶられっ子症候群になる理由は?
そもそもなぜ小さい赤ちゃんは揺さぶられっ子症候群に気を付けなければならないのでしょうか。
その理由をみていきましょう。
頭蓋骨や首が未発達である
赤ちゃんは生まれてくる時に、狭い産道を上手に通れるよう頭蓋骨を変形させる必要があります。
また、新生児期から1歳頃までに脳はどんどん成長していきます。
そうした理由から、頭の骨がとても軟らかくて頭蓋骨の隙間には余裕があるんですね。
さらに、生後半年くらいまでは頭を支える首の筋肉も未発達で、グラグラと揺れやすくなっています。
激しく揺すると揺さぶられっ子症候群に
そうした様々な理由から赤ちゃんを激しく揺さぶると、脳が頭蓋骨のなかで激しく揺れ動いてしまうんです。
結果として、血管や脳に損傷が起こる可能性がでてきます。
ですので、赤ちゃんを激しく揺すったりすることはNGということになります。
揺さぶられっ子症候群になりやすいのはいつ頃?いつまで気をつける?
では、実際にいつ頃まで注意をすれば良いのでしょうか?
赤ちゃんは先述の通り頭蓋骨や脳、そして首の筋肉が未発達です。
そのため激しい衝撃が揺さぶられっ子症候群の原因になってしまいます。
首すわりの時期がひとつの目安
目安としては首が完全にすわり頭部を支えられるようになるころ。
つまり、生後6カ月頃までが特に注意が必要とされています。
頭蓋骨の成長は2歳未満まで
首がすわればある程度は衝撃にも耐えられるようになります。
ですが、まだまだ頭の骨は成長途上、注意をしなくてはいけません。
頭蓋骨の隙間は1歳半頃までになくなっていくと言われています。
なので、2歳未満までは揺さぶられっ子症候群に気をつけましょう。
大きくなっても注意を怠らない
首も座り、体も大きくなったように見えても、小さな子供はちょっとした衝撃で激しく体が揺れることがあります。
医師によっては念のため3歳までは気をつけて様子を見る必要があるとの見解もあるようです。
いずれにしても、小さい赤ちゃん・子供のうちは激しく揺さぶる、衝撃を与えるなどがないように注意したいものです。
気を付けた方がいいあやし方の目安
首すわりの6ヶ月、頭蓋骨が成長する2歳未満、体の小さい3歳…成長とともに衝撃には強くなっていきます。
大きくなっていけば多少激しいあやしをしても大丈夫ですが、無理をするのはいけません。
ここでは、揺さぶられっ子症候群になるかもしれない、あやし方の目安をご紹介します。
- 首がすわらない時期に激しくたかいたかいなどの揺さぶるようなあやし方を繰り返すこと
- 車での長時間の移動(2時間くらいが限度)
- 泣きやまないからといって、長い間振り回すようにあやすこと
- 叩く、ぶつ、放り投げるといった虐待行為
以上の様なあやし方(最後は虐待)は、注意が必要です。
普通にあやす分には問題ない
一般的に、愛情をもって接するお世話やあやしの中で揺さぶられっ子症候群になる可能性は少ないとされています。
ですが、赤ちゃんの扱いに慣れていなかったり、疲れてイライラしていると無意識に乱暴になりがちです。
抱いているのは待ちに待った大切な赤ちゃん。
そのことを忘れずに接するようにしましょう。
車での移動では必ず休憩を
また、チャイルドシートに乗せての長時間の移動は赤ちゃんに負担がかかります。
休憩をとり、チャイルドシートから出して体を休ませてあげるようにしましょう。
パパのあやし方は注意が必要?
女性であるママはそれほど力強くあやすことはめったにないでしょう。
ですが、腕力のあるパパの場合はちょっとだけ注意が必要です。
激しく高い高いをしたり、ゆらゆらではなくブンブンと揺らしてしまったり…。
意外とパパたちは意識をせずに激しく揺すってしまうことがあります。
多少、力のこもったあやし方であればそれほど心配はありません。
また、あまり神経質になったり、口うるさく注意をするのも夫婦関係的には良くないでしょう。
軽く「優しく揺すると笑うんだよ」といった感じでアドバイスをしてみましょう。
注意ではなくうまい具合に激しさを抑えるあやし方をしてもらえる提案型であればパパもすんなり受け入れてくれそうです。
ベビハピ!的まとめ
赤ちゃんの頭部や体が激しく揺れる様な行為は絶対にやめましょう。
叩く、投げるなどもってのほか。
揺さぶられっ子症候群は虐待の指針の一つです。
ママだけでなく、力が強く育児にも不慣れなパパにも揺さぶられっ子症候群について正しく理解してもらいましょう。