健康・病気のワンポイント

赤ちゃんが下痢になった時はまずうんちの色をチェック!

5520d8e9118d7c2c980737c097dcf0d0_s
赤ちゃんは、「お腹がいたい」や「○○が痛い」などの詳しい症状が伝えられないですよね。
赤ちゃんの日々の健康を見る上で大切なのは「ウンチ」です。

いつもと便の様子が違う?そんな時は…。

では具体的にどんなウンチがあるのでしょうか。代表的なものを紹介します。以下のウンチに
該当した場合、早急に小児科に相談しましょう。

◎白い軟便、酸っぱいにおい、激しい嘔吐 ⇒ 【ロタウイルス性下痢症】

0歳からの予防接種の一覧に含まれているので、ご存じの方も多いかと思います。
0~4歳に多く嘔吐と下痢のかぜ。ロタウイルスの感染で起こり、激しい嘔吐と
すっぱいにおいのする白っぽい軟便や下痢が5~10回(1日)ぐらい出ます。下痢や嘔吐が
続くため、脱水症になってしまいます。すぐ戻してしまうので、少しずつ水分補給が必要です。
赤ちゃんの予防接種の多くは、無料で受けられますが、ロタウイルスについては、
任意接種になります。(1回15,000円)
任意接種のため、個人の判断に委ねられます。時に感染した場合、治療なしでも
回復はしますが、様々な合併症の可能性もあることだけ覚えておいてください。

◎赤い便(血便)、吐き気、嘔吐、発熱 ⇒ 【急性胃腸炎(細菌性)】

大人でも可能性がある細菌性の急性胃腸。O-157、サルモネラ菌、ブドウ球菌など様々。
細菌から引き起こされる下痢や発熱となります。便をしたおむつを病院へ持参することで、
便から菌が特定できます。

◎水のような、下痢便 ⇒ 【乳糖不耐症】

水のような下痢便には、二つのケースが考えられます。
赤ちゃん自体に乳糖の消化酵素がなく下痢をしてしまう先天的なケース。
そしてウィルスや細菌による急性胃腸炎で下痢が長引き腸の粘膜がただれて起こる後天的なケースが存在するのです。
対策としては、乳糖を含まない特殊ミルクに替えるといった方法があります。、
いずれにせよ、必ず医師に相談をするようにしましょう!

◎トマトケチャップやいちごジャムのような血便 ⇒ 【腸重積】

浣腸すると、粘液と血液が混じった血便がでます。この便は、腸の中に腸がもぐりこむ病気です。
時間がたつと、腸の組織が壊れ悪化することもあるため緊急の処置が必要。
急に不機嫌になる、火のついたように泣き出す、嘔吐するなどの症状が繰り返し現れます。

◎黒っぽい血便 ⇒ 【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】

消化器官が炎症を起こし出血することで黒っぽい血便がでます。乳幼児の場合、
まれに鼻水を飲み込むと同じように黒い便が出ることがあります。何度も黒い便が
でる場合は、要注意です。黒い便が出る場合は、念のためかかりつけの医師の診察を受けてください。

◎便の色が薄くなり、灰白色 ⇒ 【胆道閉鎖症】

胆汁の通り道である胆道の内部が閉鎖してしまう病気。(出生前に閉鎖するため原因不明)
この病気になると生後1カ月ぐらいから徐々に便の色みが薄くなっていきます。
最終的にはクリーム色または灰白色という状態になるので見た目からすぐにわかるはずです。
胆道閉鎖症が進行してしまうと赤ちゃんの生命に関わる症状に発展する可能性が高まります。
脳出血、消化器官出血などを引き起こしますので早めの診察が必要です!

◎特定の食品を食べた後に下痢や嘔吐 ⇒ 【食物アレルギー】

ある特定の食品を食べた後に蕁麻疹(ジンマシン)がでる、皮膚が赤くなる、かゆくなる、
発疹がでる、喘息や咳がでる、のどがはれる、鼻水がでる、嘔吐や下痢をするなどのアレルギー症状がでる。
早ければ、食べて数分。遅くても2~3時間以内にこうした症状が出ます。
重症の場合、アナフィラキシー・ショックを起こし死に至ることもあるので注意が必要です。
1歳以降になれば腸が発達しアレルギーも起こしにくくなりますので、下痢症状も治まってくることでしょう。

◎その他気になるウンチは…?

ウンチは健康のバロメーターです。よく観察し、いつもと違うウンチだった場合は、自己判断せず、
かかりつけの医師へ相談しましょう!

ちょっと気になるけど、病気じゃないこともあります。

大人のウンチとは異なる赤ちゃんのウンチ。病気じゃなくても、色も形も様々。

◎白いツブツブいりのウンチ

母乳を飲んでいる乳幼児期に多いウンチ。白いツブツブはママの母乳に含まれている脂肪分です。

◎ねばねばウンチ

ミルク育ちの赤ちゃんの多くは、腸が刺激を受けると粘液が出てくるもの。病気ではないので心配はいりません。

◎黒いウンチ

先ほど病気の可能性がある便としてとりあげた黒いウンチですが、続かなければ大丈夫。
食べ物の中に鉄分が多く含まれているときや、母乳やミルクに含まれている乳糖が腸内で発酵して
酸をだし黒くなることも。ただし、黒いウンチが続くようであれば、かかりつけの医師に相談を!

◎緑っぽいウンチ

特に問題はありません。考えられる原因としては、胆汁色素の成分が腸内で酸化するため。
もう一つは、その成分がウンチとして出たあと放置されて、空気に触れ変色したためです。

◎コロコロうんち

ウサギのフンのように、コロコロと硬いウンチは便秘気味な赤ちゃんに多いウンチ。大腸
に長く便がとどまっているため、水分がどんどん吸収してコロコロになってしまう。

赤ちゃんのウンチが健康を知るうえで大切なものと分かっていただけたでしょうか。
少しでも気になるウンチの場合は迅速にかかりつけの医師や地域の相談窓口などに相談し、
不安を取り除きましょう。早めに相談することで、早期発見につながります。

また、日々のオムツ交換でウンチの状態や変化を家族全体で把握することで、具合が悪い状態を
すぐ把握することができます。ママ一人が赤ちゃんのお世話をするのではなく、パパも日常から
赤ちゃんのお世話に、積極的に参加し、赤ちゃんの状態を把握しましょう。

gooベビー」に写真付でわかりやすいものが掲載されています。参考にどうぞ。

ABOUT ME
みっさん
家族大好きアラサーママです。 趣味は、料理と洗濯(干すところまで)。 以前はお酒を飲むことが趣味でしたが妊娠を機にお休み中。復活切望。 めんどくさがりなので完全母乳をめざしながら、継続中。
あなたにオススメの記事



COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です