大人と比べて赤ちゃんの体温は高いという印象がありますよね。
しかし近年、「平熱が低い」という乳幼児の低体温(通常の平熱が36.0℃未満)が増えているのはご存知ですか?
赤ちゃんに『なんとなく元気がないなぁ…』『じっとしている』『寝起きが悪い』『体力がない・元気がない』などが見られる場合は、要注意!
そこで、低体温で考えられる2つの原因と、それに対する5つの対処法をご紹介したいと思います。
低体温は自律神経の乱れによって引き起こされます。
体温は、自律神経の働きによって調整されています。
よって、体温を上手く調整出来ない理由は、自律神経の働きが適切に機能していないからだと考えられています。
自律神経の乱れは不規則な生活習慣や、睡眠リズムのズレが大きく起因しています。
生活リズムを整えましょう!
私たちは朝起きてから、食事と活動(遊び、勉強、仕事など)を行い、就寝にいたるまでの生活行動を毎日周期的に行っています。
それうした習慣のことを『生活リズム』と呼びます。
1日の生活リズムは、睡眠、食事、運動の3つのサイクルで構成されており、それらが一つでも狂いが生じると体の不調として出てきてしまうのです。
自律神経を正常に保つためには生活リズムが正常に行われていることが不可欠です。
生活リズムを整えることで自律神経を調整していくことが体温を正常値に整える最善の方法であると考えられます。
朝7時前には起きるようにしましょう!
赤ちゃんの場合、午前中の活動だけでもかなり生活リズムは整ってきます。
起床後はきちんと朝食を食べさせ、排便を促すようにすることも大切です。
赤ちゃんごとの個性に合わせて生活リズムを整えていきましょう。
積極的に体を動かしましょう!
運動不足による基礎代謝量の低下は、体温の低下に繋がります。
年中児以上の場合はお昼頃には体力が回復してくると言われています。
体温がピークになる午後15時から17時頃の間は特に積極的に体を動かすように心掛けましょう。
バランスの良い食事を食べて、夜21時前には眠るようにしましょう!
早く眠ることで早起きがしやすくなる、というメリットだけではありません。
『寝る子は育つ』と言われているように質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が適切に行われるようになり、赤ちゃんが健やかに育ちます。
その他、『乳幼児は体温調節可能域が狭い』と言うのも、赤ちゃんが低体温に陥りやすい原因の一つとして考えられています。
乳幼児は大人に比べて皮下脂肪が少なく、体温あたりの体表が相対的に多くなっています。
また、エネルギーの蓄積も多くは出来ず、体温を調整する機能も未発達のため、周囲の環境の温度による影響を受けやすいとされています。そこで、季節や環境に応じて、赤ちゃんの環境温度を適切に保つことも大切になってきます。
そのためには、夏場はエアコンや扇風機などの風が直接赤ちゃんに当たらないように注意を払いましょう。
冬場なら赤ちゃんの活動領域である床付近は気温が低くなりがちですので、床にマットを敷いたりベビーベッドを使用します。
赤ちゃんの立場になってママ・パパがしっかりと体調管理を行ってあげましょう!
おわりに
0歳~5歳くらいまで、子供は本当に色々な病気にかかりやすい時期です。
生活リズムを整えてあげて、体の内側から病気に対する抵抗力をつけさせてあげたいものですね。
また、三つ子の魂百までなんて言葉があるように、小さいうちに身についた習慣は大人になっても続けやすくなります。
規則正しい生活を覚えさせて、成長してからも病気知らずの人生を送れるよう、今のうちから気配りしてあげてくださいね♪