赤ちゃんが苦しそうに咳き込む姿を見ると、とてもかわいそうですよね。
赤ちゃんが咳き込む理由に一つに、痰が関係していることはご存じでしょうか。
大人でも痰が絡むと不快で、痰を出そうと咳払いをしますが、赤ちゃんはこの痰がうまく外に出せません。
ママ・パパとしては少しでも痰を出やすくし、咳を楽にしてあげたいもの。
家庭でできる赤ちゃんの痰を出やすくする4つのポイントをご紹介いたします。
健康な赤ちゃんでも痰はでるの?
痰がでる、と聞くと喉や体の調子が悪いようなイメージがあるでしょう。
しかし痰は呼吸器系で生成される粘液の一部であり、発生するのは珍しいことではありません。
主な働きとしては、呼吸器系に侵入した塵や埃を絡め取り、体の外へ出すことです。
他にも、細菌やウィルスが白血球と戦い死んだものが混ざった唾液も、痰として吐き出されます。
つまり、健康な状態でも痰は自然に分泌されているというわけですね。
痰を出やすくする4つのポイント
痰は健康を維持するために行われる人間の生理現象です。
しかし赤ちゃんのうちは気道も狭く小さな痰でも大きく咳き込むことがあります。
少しでも痰を出やすくし、咳を楽にしてあげたいものですよね。
以下の4つのポイントを意識して、呼吸を楽にしてあげましょう!
①乾燥に気をつける
室内が乾燥していると喉も乾燥します。
痰は乾燥した状態では、粘り気が強まり排出しにくくなるという性質があります。
そこで室内の湿度を適度に保つことが求められます。
最適な湿度は40~60%といわれています。
加湿器の利用や、洗濯物を室内に干すなど湿度を保つ工夫をしましょう。
また、乾燥した室内では風邪やインフルエンザなどのウィルスも伝染しやすいので予防としても適切な処置です。
②水分を摂る
喉の乾燥を防ぐために、水分を摂らせてあげましょう。
気管を広げるためにできるだけ常温か、温かい飲み物を少しずつ与えます。
冷たい飲み物を急にたくさん与えると逆に咳き込んでしまうことがるので、気をつけましょう。
③背中を叩いてあげる
背中を叩き、喉に張りついた痰を振動で移動させ出しやすくします。
赤ちゃんに授乳後ゲップをさせるような要領で、背中を優しく叩いてあげましょう。
胸をさすってあげっても同じような効果があります。
④小児科や呼吸器科を受診する
あまりにも痰が絡みゼーゼーゴホゴホと咳き込んで苦しそうだったり、咳き込み過ぎて吐いてしまうようなら小児科や呼吸器化を受診しましょう。
吸引してもらうと楽になります。
また、症状によっては痰をきるお薬を処方されることもあります。
おわりに
赤ちゃんでも痰に苦しむの?と驚かれる人もいるかもしれません。
痰の働きや性質を知れば、対処もしっかりできます。
自分で症状を訴えられない赤ちゃんのためにも、できるだけ楽になるよう工夫してあげましょう。