頭の形を良くするためにはどうしたらいいのでしょうか?
市販のアイテムや日常でできるケアなどをご紹介していきます。
頭の形が変形してしまういくつかの原因
赤ちゃんの頭の形が変形してしまうのにはいくつか原因があります。
子宮内の環境
子宮が狭い場合など、圧迫されてしまうため変形してしまうことがあります。
たとえば双子の赤ちゃんは必然的に狭くなってしまうため形が変わりやすいようです。
出産時の影響
産道が狭い、長時間の出産などの場合も圧迫によって変形しやすくなります。
吸引分娩の影響
吸引による分娩では頭が引っ張られてしまうため頭が伸びてしまいます。
向き癖によるもの
ほぼ必ず赤ちゃんには向き癖というものがあります。
左右どちらかばかりに向いて寝てしまうことで頭が平らになってしまいます。
何らかの病気によるもの
赤ちゃんの頭の形の変形はほとんどが妊娠中・出産時・生まれてからの影響によります。
しかし、稀に何らかの病気によって頭の形がいびつになることもあるようです。
たとえばただの向き癖かと思ったら斜頸という病気によって首が曲がりにくかったということもあります。
市販のアイテムで頭の形は良くなる?
頭の形を良くするのに市販のアイテムは有効なのでしょうか。
ドーナツ枕
ゼッペキや扁平の予防として一般的なのがドーナツ枕です。
中央部に穴やくぼみのある枕で、首がすわらない赤ちゃんでもまっすぐ仰向けになれることから変形防止に良いとされています。
一定以の効果はあるようですが、寝返りをしたり体をモゾモゾと動かす子には向かないかもしれません。
また、逆にドーナツ枕のせいで頭が歪むということもあるようで必ずしも、赤ちゃん全てに有効とはいえないようです。
ヘルメット
欧米では一般的と言われているリモルディングヘルメット。
医師の指導のもとで使用すれば一定の効果を得られるようです。
ただ、オーダーメイドかつ保険がきかないため高額ですし、1日23時間の着用が必要になるなどご家庭や赤ちゃんへの負担は大きいというデメリットもあります。
向き癖改善ベッド

特殊な形をしたクッションによって赤ちゃんの寝相を固定することができるベッドです。
向き癖による変形には効果があるようで、頭の形が良くなったという報告も多数あります。
ただ、寝返りを打つようになるとあまり意味がないので、1ヶ月~3、4ヶ月くらいまでには使ったほうが良いでしょう。
日常でできる、まん丸頭ケア
日常的に、簡単にできるケアの方法も覚えておきましょう。
抱っこの仕方
抱き上げるときは両方の手を適宜入れ替えるようにしましょう。
ついつい利き腕ばかりでお尻を支えてしまいがちですが、反対の腕も使うほうが良いです。
支える手が変われば赤ちゃんの体のバランスも変化しますので顔の向きが変わるからです。
昼間は腹ばいにしてあげる
腹ばいにさせることで向き癖が軽減されることもあります。
うつ伏せにすると赤ちゃんは自力で首をあげようと頑張ってくれます。
起き上がろうとして体を動かすことで肩や腕、そして首の筋肉がついていきます。
その結果、赤ちゃん自身、首周辺が動かしやすくなって向き癖などが改善されやすくなります。
赤ちゃんとスキンシップを図る時間を利用して、腹ばいチャレンジをしてみましょう
向き癖を治す
向き癖を無理に矯正しようとすると、赤ちゃんに負担がかかります。
枕の下にタオルを敷いたり、体の向きを変えてあげたりなど、無理なくいつもと違う方向を向ける方法を取ってみましょう。
成長とともに頭の形は良くなるもの?
赤ちゃんの頭の形を良くする方法はいろいろとありますが、実際はそこまで気にする必要はないという考え方もあります。
そもそも、生まれたばかりの赤ちゃんの頭は柔らかく変形しやすいものです。
しかも大人に比べて小さいのでちょっとした歪みでも、大きな歪みに見えてしまいます。
ですが、成長していけば頭が大きくなりいびつな形も目立たなくなるものです。
最終的には、頭の形はママ・パパの遺伝によるところが大きく、成長とともにどちらかの形に似てくるようになります。
ですから、あまり気にしすぎる必要はないのかもしれませんね。
おわりに
頭の形を良くする方法はご紹介したもの以外にもまだまだあります。
赤ちゃんそれぞれに個性があり、向き不向きがありますので色々な方法を試してみて、本人に合うものをやってあげましょう。
嫌がるようならば無理をしてはいけません。
多少の歪みは自然に目立たなくなりますから、成長に任せてしまうのも手ですよ!