不妊治療には漢方も効果が期待できることをご存知でしょうか。
体を内側から整えたい時、または原因がはっきりせず妊娠しやすい体作りを目指している等の場合は漢方を試してもいいかもしれません。
今回は不妊治療に使われる代表的な漢方を6つご紹介します!
不妊治療で使われる漢方6つ
①婦宝当帰絞膠(ふほうとうきこう)
血液を増す当帰の含有量が多く、血の循環を良くします。
不妊や冷えなど婦人科系の疾患に効果が期待でき、よく処方される漢方です。
体質としては、やせ形で体力がない人向きになります。
②桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
不妊をはじめとした婦人病のほとんどに対応しており、冷えや生理周期を整えるために処方されます。
体質としては、体格がしっかりとした体力がある人向きになります。
③温経湯(うんけいとう)
冷えや生理を整える働きの他に子宮を温める効果があり、補助的に不妊治療に用いることがあります。
④桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
生理に伴う諸症状に効果があります。
便秘を解消するなど、身体の中の掃除をしてくれます。
また、ホルモンバランスを整える効果もあります。
⑤当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
貧血や生理不順、更年期障害など女性の悩みに広く対応する漢方です。
中でも虚弱体質の人に向いているものになります。
⑥八味地黄丸(はちみじおうがん)
一般的には高齢の方が服用することが多いですが、卵巣など生殖機能の若返りを目的として不妊治療でも用いられることがあります。
漢方と不妊治療
婦人科での不妊治療は不妊の原因になる病気が潜んでいればそれを取り除く治療を行ったり、排卵のタイミングを見ることで進めていきます。
漢方は直接的な治療は行えませんが、妊娠のために体の準備を整える働きかけをします。
医師が処方し保険適用内である漢方や、ドラッグストアで販売されている漢方は大衆向けですが比較的安く入手することができます。
より個人の体質に目を向けたい方は値段が高くなりますが、漢方薬局で調合してもらうと自分だけの漢方薬を服用することができるでしょう。
こんな人は漢方を試してみて!
不妊に悩んでいる方の中でもその悩みは様々です。
- 病院の検査では原因がはっきりしない、検査結果に問題はないのに妊娠できない。
- 人工授精や体外受精には抵抗があり、できるだけ自然に妊娠したい。
- 月に何度も病院へ通う時間がない。
- 婦人科での不妊治療と並行して、自身の体質改善の必要を感じる。
以上のような悩みを抱えている方は漢方を試す価値があるかもしれません。
漢方が体質に合うかは個人差があります。
大衆的な漢方で効き目を感じることができない方は、漢方薬局に相談してみましょう。
ベビハピ!的まとめ
「妊娠」というゴールに向けて夫婦で歩む不妊治療のアクセスは様々なものがあります。
婦人科での治療ももちろんありますし、今回紹介した漢方によるアプローチも人によっては効果があるでしょう。
自分の体質やライフスタイルに合った手段で妊活に臨んでみてくださいね!