「泣きながら後をついてきてろくに家事ができない」
「ハイハイでついてくるのはいいけど怪我をしそうで怖い」
「愛情が足りないから後を追ってくるのよ!と親に怒られた…」
いろいろな面でママたちの頭を悩ませるのが「赤ちゃんの後追い」ですよね。
つたない動きでよちよちと自分の後をついてくる赤ちゃんの姿はなんともいじましく愛らしくて母性がくすぐられるものです。
しかしそれはあくまでも余裕がある時の話…。
家事を片付けたかったのに、後追いが激しくて何もできなかった!
んもーイライラするぅー!!!
と、思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
また逆に、「うちの子ほとんど後追いしないけど…自閉症?」なんて不安を持つママも少なくありません。
そこで今回は、
- 後追いはいつからいつまで?
- 後追いの意味やする理由・原因は?
- 後追いのイライラや危険を回避する対処法
- 後追いと自閉症・愛情不足
こちらについてまとめてみたいと思います!
赤ちゃんの後追いにお悩みのママ必見です!
赤ちゃんの後追いっていったいどういうものなの?

赤ちゃんの後追いとは、端的に一言で言うならば
ママやパパの後をくっついてくる
という一連の行動のことを言います。
後をついてくるだけでなく、泣いたり癇癪を起こしたりもする
もう少し詳しくいうと、赤ちゃんの後追い行動にはいろいろな種類があります。
- ハイハイや歩いて後をついてくる
- 泣いたり叫んだりする
- 混乱状態で癇癪を起こす
などなど、ママやパパが近くないし見える範囲に居ないことに不安を感じて探し回るような行動のことを赤ちゃんの後追いというわけですね。
たとえば
家事をしてちょっとでもそばを離れた時に赤ちゃんがついてくる、
それく加えて「ワーン!ワーン!」と泣いたり怒ったりする
これが後追い行動です。
個人差はありますが、わりと短時間しか席を外してなくても後追いをしたりします。
後追いについついイライラしてしまうことも…ありますよね(汗)
自分の姿が見えずに不安になり、赤ちゃんがワンワン泣いたり、トコトコと後をついてきたりする我が子の姿は可愛いと思える面もあります。
しかし、家事や自分のことをするたびに、毎回泣かれてしまうとさすがにイライラしてしまいますよね…。
仕方なく抱っこをしながら家事をしているママさんも多いのではないでしょうか。
実際に私も、我が子の後追い時期は抱っこ紐を活用して家事をしていました。
赤ちゃんの後追いは一時的なもの
ちょっと席を外しただけなのに、大声で泣いたり混乱したように癇癪を起こす…。
親としては毎回赤ちゃんのそんな姿を見るとイライラしてしまったり、または不安になってしまうこともあるでしょう。
しかし、赤ちゃんの後追い行動というのはごく自然のことです。
個人差はありますが、どんな赤ちゃんでも後追いはあります。
後追いは赤ちゃんにとって
「親を信頼している」「強い絆を感じている」
という、ある種の成長の証です。
なので大声で泣いているからって決して不安になる必要はありません。
また、それほど長い期間ではなく一時的なものなので、そのうち落ち着いてくるものです。
赤ちゃんはなぜ後追いするの?様々な成長がその理由だった!

赤ちゃんが後追いをするのはなぜでしょうか?
実はその理由には赤ちゃんの様々な成長が関係しています。
後追いする理由がわかれば、きっと我が子の成長を実感できることでしょう!
いくつかのポイントに分けて、赤ちゃんが後追いする理由についてまとめていきます。
脳の成長でママやパパを「大切な人」と認識するため
生後半年くらいになると赤ちゃんの脳もだいぶ成長してきます。
記憶力もついてきますし、人の区別もできるようになってくることでしょう。
つまりですね、脳が成長する生後6ヶ月くらいになってくると
ママやパパ=お世話してくれる親を「大切な人」
と強く認識するようになるんですね。
大切なママやパパがそばにいない!→どうしよう!→不安で泣く!
これが赤ちゃんが後追い行動にでる流れです。
つまり後追いというのは赤ちゃんの脳が成長した証拠なんですね~。
後追いと人見知りはほぼ同じ理由で起こる
ちなみに、「後追い」時期には「人見知り」も同時に起こることが多いです。
これは同じく、脳の成長により「大切な人」と「その他の人」を区別して認識できるようになったからです。
後追いして人見知りもする赤ちゃんは、傍目には「人見知りで甘えん坊な子」とみられるかもしれません。
しかし、それはある意味でしっかりと脳が成長し、ママやパパが大切な人として信頼されている証拠でもあるわけですね!
心の成長で大切な人と離れたくない=愛情・愛着が芽生えるため
赤ちゃんは成長によって大切な人を認識できるようになりました。
しかしまだ、「なぜそこにママやパパがいないのか」その理由を理解することができません。
脳が成長したといっても、そこまで推測できるわけではないんですね。
親からしてみれば、
「トイレに行ってる、お洗濯をしている、ちょっと席を外しただけ…」
それだけのことかもしれません。
しかし赤ちゃんにとっては
「なぜそばにいないんだろう」「もう戻ってこないかもしれない」
そう感じてしまうんですね。
大切な人がいない理由もわからず、いつ戻ってくるかもわからない。
成長途上の赤ちゃんにとってこれは確かに不安になるのも仕方ないことでしょう。
そうした強い不安はさらに成長していくと
愛情、愛着
そういった感情的なものへとつながっていきます。
大切で愛しいママやパパの姿を見たい、そういう気持ちが後追いを後押ししているんですね~。
こうした成長途上の赤ちゃんならではの心理的な要因も、後追いの大きな理由と言えるでしょう。
身体的に成長して後追いできるようになったため
後追いをするには身体的な成長も必要です。
文字通り親のあとを追いかけてくる後追いの場合
- ハイハイ
- ズリバイ
- つかまり立ち・歩き
などができる必要がありますよね。
しかも自分の意思で、行きたい方向=親の場所に向かってくるわけです。
そう考えると後追い行動というのは赤ちゃんの身体的な成長の証であるともいえます。
自分で行きたいところにいけるくらいに成長できたからこそ、後追いができるわけですね!
後追いは赤ちゃんの知能・愛情・身体能力の成長の証です!
理由からもわかるとおり、赤ちゃんの後追い行動というのは成長の証です。
- 脳の成長(知能面)
- 心の成長(情操面)
- 体の成長(運動面)
この3つが順調に育まれているからこそ後追いができるんですよね。
確かに、忙しい時に強く泣かれたりよちよちとついてこられると大変です。
時にはイライラとしてしまうことでしょう。
しかし、基本的に赤ちゃんが後追いをするのはお世話をしてくれる親(ママ・パパ)だけです。
あなたのことが本当に大切だと赤ちゃんは思ってくれているんですよね。
後追いは成長の証であり、赤ちゃんがあなたを愛している証です。
ちょっと大変ではありますが、我が子の成長と愛情をぜひ感じてみてくださいね。
赤ちゃんの後追いはいつから始まる?成長段階からみてみよう!

理由がわかったところで、続いては
赤ちゃんが後追いをするのはいつからなのか
こちらについてみていきましょう!
赤ちゃんの成長段階をみてみると…
先述の通り、後追いには脳・心・身体の成長が関係しています。
後追いをするタイミングとしては
- 親とその他の人の区別がつく(人見知りなどが始まる)
- ハイハイやズリバイなどができる(自分で動けるようになる)
といった成長が必要となってきます。
赤ちゃんの成長には個人差がありますが、
- 親と他人の区別・人見知り:生後6ヶ月~7ヶ月くらい
- ハイハイやズリバイ:生後7ヶ月~8ヶ月くらい
だいたいこれくらいに始まってくると言われています。
赤ちゃんの後追いが始まる時期はだいたい生後8~9ヶ月くらい
上記の成長タイミングを踏まえ、
赤ちゃんの後追いがいつから?を考えると
- 早い子だと生後7ヶ月くらい
- 平均して生後9ヶ月~11ヶ月くらい
これくらいには始まってくると考えて良いでしょう。
赤ちゃんの後追いはいつまで続くの?成長とともにいつのまにか終わる!

赤ちゃんの後追いは平均して生後8~9ヶ月くらいには始まることがわかりました。
では
後追い時期はいつまで続くのか?
こちらについても見ていきましょう!
後追いは赤ちゃんの成長と大きく関係している
赤ちゃんの行動というのは成長とともに変わります。
後追い行動も、脳や心や身体の成長が関係していましたよね。
ママやパパといった「自分にとって大切な人」を理解する、記憶力・識別能力の成長が大きく関係していました。
実は後追いが終わる・落ち着いてくる時期というのも、赤ちゃんの「脳」の成長がとても強く関係してきます。
後追い時期の赤ちゃんは「大切な人が戻ってくる」ことを知らない
後追い行動が始まったばかりの赤ちゃんはママやパパがそばにいないことに対してとても不安になります。
その不安を少し詳しく見ていくと
「近くにママやパパがいない」
↓
「このままいなくなってしまう!」
↓
「不安で悲しくなって追いかけてしまう」
という心理が赤ちゃんの中で働いています。
当然、親としてはトイレにいったり家事をしたりと「ちょっと席を外している」だけにすぎません。
しかし、生後8~9ヶ月くらいの赤ちゃんは
「ママやパパが戻ってくる」ことを理解・学習できていないんですね。
つまり簡単に言うと、まだ後追い時期の赤ちゃんの脳は成長途上なわけです。
成長とともに学習して後追いが減る・なくなる
赤ちゃんは日々成長していきます。
何度も後追いを経験していくうちに
「ママやパパってそのうち戻ってくるんだね」
「ママやパパは僕(私)のことを大切に思ってくれてるんだ」
そういうことを学習し記憶していくようになります。
生活していく中で自然と学習していき、脳に記憶として刻まれていくことで
「そのうち戻ってくるし待っていてもいいかな」
「大切に思ってくれてるし不安に思いすぎなくても良いね」
といった感じで、ぼんやりと心の変化が赤ちゃんの中で起きてくるわけです。
するとある日、パタッと「後追いが減る・なくなる」ようになってくるのです。
後追いは1歳~1歳半までに落ち着いてくる
後追いが落ち着いてくるメカニズムというか流れは理解できましたよね!
で、具体的に
赤ちゃんの後追いはいつまで続くのか?
というと、
だいたい1歳~1歳半くらいには後追いが減る・なくなってくる
という感じになります!
この頃になると、赤ちゃんも学習して後追いに執着しなくなります。
また、集中力がついて自分の世界も出来上がってきますので、一人遊びなどで時間を潰せるようになっています。
「いつまで後追いって続くのかなぁ…」と気になるかもしれませんが、だいたい1歳~1歳半には落ち着くのでそれまではじっくりと見守ってあげましょう!
赤ちゃんの後追いで危険やイライラを回避する7つの対処法

後追いをする理由を知ると我が子の成長を感じられたり、その姿に可愛らしさを感じたりしますよね。
ただ、ずっと後追いされてついて回られるとイライラしちゃうこともあります。
それにまだ運動能力的には未熟な赤ちゃんがフラフラと動き回るのは危険も伴いますよね。
そう考えると、ママのイライラを少しでも抑えたり、赤ちゃんに降りかかる危険を極力減らす対策も必要になってくるのではないでしょうか。
ここからは、赤ちゃんの後追い対策をまとめていきます!
その1:赤ちゃんから自分の姿が見えるように工夫する
赤ちゃんが後追い行動をする理由は「大切な人が見える範囲にいない」ことです。
つまり、ママやパパが近くにいたり見えるところにいれば問題ないわけですね。
たとえば
- ドアやふすまは開けておくようにする
- なるべく近くで作業をする
などといった工夫をすると後追い対策としては良さそうです。
どうしても席を外さなければいけない時は、なるべく短時間で済ませたり赤ちゃんが何かに気を取られているときにするようにしてみましょう。
その2:適度な声掛けで赤ちゃんに学習&安心してもらう
後追い対策として「赤ちゃんに声をかける」というのも有効です。
たとえば、席を外す時には「ちょっと待っててね」「すぐ戻るよ~」なんて声をかけてみましょう。
その後、数分程度で戻るようにすると赤ちゃんも「すぐに戻ってくるのかな」と学習するようになっていきます。
次第に後追いも治まってくることでしょう。
また、家事をしている最中に
「ママはここにいるよ~」
「もうちょっとで戻るよ~」
「かわいいね~」
「ラララ~♪」と鼻歌を歌う
と何でもいいので声掛けや声出しをしてみるのも後追い対策に良いでしょう。
赤ちゃんからママの姿は確認できなくても、
「声がするってことは近くにいるのかな?」
と理解できるようになってきます。
理解しきれていないとしても、ママの声がするだけで多少は赤ちゃんも安心できるものです。
この声掛けで後追いが減ることも少なくありません。
その3:家事・育児を一人で頑張りすぎない
いくら後追い対策をしても、やっぱり一人では大変です。
特に後追い時期は赤ちゃんがウロウロとして家事をしてても気が気でなく、効率も下がる傾向にあります。
そういう時期にあまり一人で頑張りすぎるのは…辛いことでしょう。
そういった意味で、家事にかける時間を多少減らすというのも良い考えです。
手抜きというとアレですが、後追いの時期は効率よく・最低限のことだけして、あとは赤ちゃんをかまうという方向性にシフトしたほうが精神的にも体力的にも楽だと思います。
また、ご夫婦で家事・育児を分担するというのも良いでしょう。
どちらかが赤ちゃんを見てどちらかが家事をする、という形にすれば後追いのイライラや不安もありません。
もしご主人が家事を一切できないというのであれば、せめて子供の近くに居てもらってみましょう。
赤ちゃんとパパの間に信頼・愛情関係ができていれば、ママがその場から離れても後追いすることが減ります。
そうすれば、気兼ねなくゆっくりじっくりとママも家事をできるのではないでしょうか。
その4:おもちゃや子供向け番組・動画を観せて気を紛らわさせる
赤ちゃんが興味を持っているもの、たとえばおもちゃを与えるのも良いでしょう。
お気に入りのおもちゃで遊んでいる間にパッとお洗濯や炊事などをやってしまえばいいのです。
私の場合ですが、お気に入りのアンパンマンのぬいぐるみを息子に渡して遊んでもらっていましたね。
ただ、それだけだとすぐに飽きてしまう可能性もあるので、録画したEテレの子供番組をつけておいたり、You Tubeの子供向け動画なんかをつけたりしていました。
いくつか用意しておいたことで、30分程度は時間的に余裕ができました。
赤ちゃんのお気に入りのおもちゃや動画・番組などを活用するのも、後追い対策としては良いのではないでしょうか!
その5:後追いで怪我をしないように危ないところはガード!
後追い時期の赤ちゃんはまだハイハイやつかまり立ちがやっとの状態です。
台所に浴室、階段やドア・ふすま…赤ちゃんにとって危ないところはけっこうあります。
後追いした先で転んだり、物が落ちてきたり、手を挟んだり、頭をぶつけたり…赤ちゃんが怪我をする可能性はけっこうあるんですよね。
こうした後追いによる怪我のリスク対策は絶対にしておくべきです。
後追い対策に限ったことではないのですが、
赤ちゃんにとって危ないところはガード・保護しておく
ということを徹底しておきましょう!
一番簡単なのはゲートをつけることでしょうか。
うちでも息子がいるスペースを決めて、そこから出ないように囲っていました。
あとはテーブルの角やドアにクッションをつけたり、赤ちゃんが通るであろうところは物が落ちないようにしたり…といろいろとできる対策はありますよね。
それと案外見落としがちですが、赤ちゃんにとってコンセントはかなり危険です。
おもちゃの細い部分などをコンセントに突っ込んでしまって、感電したり火事になったりという事故もけっこう起きています。
ゲートをつけて赤ちゃんに居てもらう場所のコンセントは、絶対に触られないように対策をしておきたいですね!
その6:後追いの最終手段は抱っこ紐をしての家事!
いろいろと対策をしても、後追いが激しいという子はいると思います。
また、同じ赤ちゃんでもその日の気分によってすごく後追いしてくる場合もあるでしょう。
どうしても赤ちゃんの後追いがひどい場合には
抱っこ紐を使って家事をする!
これが最終手段です(汗)
私の場合もそうでしたが、どうしても息子の機嫌が悪い時ってあるんですよね。
声掛けしたりおもちゃを渡したり他にもいろいろと後追い対策しましたが、全然ダメ!
そういうときは私も腹をくくって
「よし、今日は抱っこひもで息子と一緒に行動しよう!」
となったものです(苦笑)
抱っこ紐を使ってしまえば、どこへ行くにも一緒ですから赤ちゃんも後追いをすることは有りえません。
親としても両手を使えるので家事そのものは問題なく行うことができます。
ただ…当然といえばそうなんですが、体力的はかなりキツイかったですけどね…(汗)
ただ、家事をしたいのに後追いが激しくて「あーイライラする!」ということはなくなります。
赤ちゃんも親も精神的には楽になりますので、どうしても後追いがひどい時には腹をくくって抱っこ紐でがんばりましょう!
その7:適度に外出してイライラの悪循環を解消する!
これは後追い対策というのとはちょっと違うかもしれません。
どちらかというと、ママのイライラ対策ですね。
家の中という閉鎖環境で赤ちゃんと二人きり、しかも後追いで家事もなにもさせてくれない…。
そうなるとママとしては本当に悶々としてしまってイライラしやすくなります。
赤ちゃんの方も閉鎖空間でママとずっと一緒、というかママしか知らないし興味ない!
な~んて状態になってしまってママに対する執着が強くなり、後追いが激しくなる場合があります。
後追いが激しくなるとさらにママがイライラしてしまって…と悪循環ですよね(汗)
そうした悪い状況を打破するためにも、天気の良い日などはなるべくお外にでかけましょう。
ママも外出することでリフレッシュできる面もありますし、赤ちゃんも外の刺激を受けていろいろと興味を持つようになります。
また、外出中に赤ちゃんが疲れて寝てくれれば…家に帰って自分のことができるようになりますしね!w
適度な外出は後追い対策、イライラしない秘訣として良いのではないでしょうか!
【不安】赤ちゃんが後追いしない場合は自閉症なの?

赤ちゃんによって後追いの程度は個人差があります。
本当に激しい子もいれば、ちょっとだけしか後追い行動を取らない子もいるわけですね。
とはいえ、程度の差こそあれほとんどの赤ちゃんは人見知りや後追いといった行動をするものです。
ただ、中には「ほとんど・全く後追いしない」というケースも。
その場合、「うちの子…大丈夫かな?」と心配になってしまいますよね。
後追いをしない赤ちゃんは自閉症なのか?なにか問題があるのか?
についてちょっと書いていきますね。
赤ちゃんの成長や行動には個人差があるもの
後追いに限らず、赤ちゃんの行動というのは個人差があります。
育児書やネットで「月齢○○ヶ月になると○○をするようになる」と書かれていたとしても、そのとおりにいかないことなんてけっこうあるものです。
後追いについても、平均して生後9~11ヶ月くらいで始まるとされています。
しかし、早い子もいれば遅い子もいますし、激しく泣き叫びながら後追いする子もいれば、たまにちょっとだけ後追いしてくるって赤ちゃんもいるわけです。
程度の差というか、実際にどれくらい・いつから後追いするのかは最終的に赤ちゃんの個性ですからなんとも言えません。
親としては、そのくらいの時期になったら赤ちゃんをしっかり観察してあげる、見守ってあげることがまずは第一なのです。
後追いの程度は赤ちゃんの性格によって違う
あと、後追い行動は赤ちゃんの性格にも起因します。
たとえば、なにかに集中しやすい子だとおもちゃに気を取られてママがいなくなったことに気が付かないこともあるでしょう。
また、おとなしい性格の子と気性の激しい子でも、後追い行動にはけっこう差が出てきます。
なのでそういった観点からも赤ちゃんの行動を見守ってあげるべきなんですよね。
暮らしている人数が多いと分散されることも
ちなみに、兄弟や祖父母など一緒に暮らしている家族の人数が多いご家庭もあることでしょう。
その場合、赤ちゃんにとって大切な人が分散されることも大いにあります。
そうなると、ママだけに強く後追い行動を見せるといったことがない場合もあるわけですね。
一緒にいる他の家族に分散することで「この子、後追いが少ない…」と思ってしまうこともあるんです。
一緒に暮らしている人数が多い場合は、他のご家族に「赤ちゃんの後追い」について聞いてみましょう。
案外、家族みんなの後を追いかけていて、回数的にはけっこう多いなんてこともあるかもしれませんよ!
後追いが少ない・ないからといって自閉症とは限らない
後追いをしない・少ないことで「うちの子は自閉症なのでは?」という心配をされるママもいるみたいですね。
実は私のママ友も
「息子の後追いが極端に少ない気がして…自閉症かな?」
とかなり心配をしていました。
結論を先にいうと、
後追いをしないからといって必ずしもその子が自閉症だとは限りません。
先述の通り後追いの程度については赤ちゃんの性格や置かれている環境が大きく関係してきます。
実際に私のママ友も病院や区の子育て相談にまでいって確認したそうですが、
結果として専門家から「問題ないでしょう」
と言われたとのことでした。
人見知りをしない、名前を呼んでも全く反応しない、視線が合わない、笑顔がない、睡眠時間が極端に少ない、強烈なこだわりがある…
などなど、自閉症かどうか判断するにはいろいろな基準があります。
単に後追いをしないからといって、すぐに「自閉症かも」と不安になることはありません!
【不安】後追いが激しすぎるのは愛情不足のせい?

後追いがほとんどないケースについて書きましたが、逆に
後追いが激しすぎる場合
という赤ちゃんもいますよね。
親としては
「愛情が不足してる?」「甘えん坊すぎる?」「成長に影響あるのでは?」
と不安に感じるかもしれません。
後追いが激しすぎる場合についてもちょっと書いていきますね。
愛情不足だから後追いされるのよ…と小言を言われる
あなたのお母さんや親戚、職場の人などなど育児の先輩から
後追いが激しすぎるのは愛情が足らないからよ!
赤ちゃんが満足していないんじゃないの?
もっと一緒に遊んであげなきゃダメよ!
なんてダメ出し的なアドバイスを貰ったことはありませんか?
私は…あります(汗)
当時の私は「そうなのかな~そんなことないと思うけどな~」と疑問を感じていました。
だって、家にいるときはほとんど一緒にいて遊んでましたし授乳もたっぷりしてましたしどうしてもまとまった家事をしたい時には抱っこ紐で頑張っていましたから!
それなのに「愛情不足だから後追いが激しい」と言われるのはちょっと納得いかなかったんですよね。
みなさん、そういう経験ありません?
後追いが激しすぎる=愛情不足ではない!
で、私が至ったひとつの結論としては
「後追いが激しいからって愛情が不足しているわけじゃない」
というものでした。
先述の通りそもそも後追いというのは赤ちゃんの脳・心・体の成長における一つの区切りです。
親を認識して不安だという気持ちが芽生えハイハイができるようになった、という条件が揃ったからこそ、後追いってできるんですよね。
そして、赤ちゃんの行動って後追いに限らずそれぞれ個性があって程度もかなり差があるものです。
たとえば、うちの子の場合は人見知りってほとんどしませんでしたけど、後追いは日によってかなり激しいときもありました。
本当にそれは赤ちゃんによって全く違うと思います。
なので、
後追いが激しいのは個性や成長であって、別に愛情が不足しているからではない
と私は考えるわけです。
後追いしてくれるのは愛情いっぱいだからじゃない?
というかそもそも、後追いって赤ちゃんが「大切な人を探す行動」なんですよね。
つまり、赤ちゃんにママやパパが「大切な人」と認識されないと起きないものなんです。
ということはですよ、
愛情を注いでいるからこそママやパパを探して後追いしてくれている
と考えることができるのではないでしょうか。
ですから、愛情が不足しているどころか愛情いっぱい育てたからこそ後追い行動も強くなりやすいのでは?…なんて私は思ったりしているわけです。
(専門家ではないので言い切りはしませんw)
赤ちゃんが後追いしてくれるのは幸せなこと
あくまでも個人的な考えですが、赤ちゃんに頼りにされる・甘えられるってとっても幸せなことだと思います。
後追いに関して言えば、
「赤ちゃんから大切な人と思ってもらえている」
わけですから、親としてこれ以上の喜びってないですよね?w
むしろ、
後追いが激しいくらいどんと来い!抱っこ紐しながら家事しちゃうよ!
てな感じで当時の私は思ったりしていたわけです。
とはいえ、もちろん後追い対策も活用して一人にさせることもありましたけどね(汗)
いずれにせよ、後追いがひどいからといって愛情不足なんかじゃない、ということをみなさんにご理解いただければと思います。
ベビハピ!的まとめ
今回は赤ちゃんが後追いするのはいつまでか?理由や対策についてまとめてみました。
赤ちゃんにとって後追い行動というのは成長の証でありある種の愛情表現と言えます。
大切なママやパパを求めて追いかけてくるわけですから、そう考えると母性・父性がくすぐられるのではないでしょうか。
確かに、家事をやってるときに毎回後追いされるとイライラしちゃうこともあるでしょう。
人間ですからそれは仕方のないことです(私もたびたびイライラしました…)
ですが、赤ちゃんの後追いというのは限られた期間だけです。
心身のさらなる成長とともに後追いの数は減っていきます。
家事を後回しにしてもいいかな…多少やらなくてもいいや(汗)
そのくらいの大らかな気持ちで、赤ちゃんと接してあげてみるのも良いと思います。
後追いによって愛情を行動で示してくれる赤ちゃんとの時間をぜひ大切にしてあげてくださいね。