お食い初めは赤ちゃんの誕生100日を記念して「一生食べるものに困らないように」という願いを込めて行われる儀式です。
赤ちゃんが誕生してから、育児に家事にと追われているお母さんにとって100日目はあっという間にやってきます。
忙しくても赤ちゃんの健やかな成長を願う儀式はしっかりやっておきたいものですね。
慌てずに済むようにお食い初めの準備について知っておきましょう。
お食い初めの準備はいつ頃から始める?
①日程決めは?
お食い初めはお七夜、お宮参りの後にくる赤ちゃんの行事になります。
お宮参りや出産内祝いなどが一段落したら、お食い初めをどのような形でお祝いするか考えておきましょう。
家族でのんびり行うのか、祖父母など親戚を招待するのか、自宅で行うのか、お店でお祝いするのか、内容によって連絡を早めにしなければなりません。
お店を利用したり、親戚を招待する場合は1か月前には日程を決めておきましょう。
②食材の用意は?
祝い膳の献立には尾頭付きの魚があります。
地域によってはスーパーでは手に入れるこが難しかったり、事前に予約が必要な場合もあります。
2週間前にはメニューの確認を行い、必要な食材の購入の手配を早めに行いましょう。
③必要な物を確認する!
事前の準備は日程と食材だけではありません。
当日必要な物を事前にチェックして、用意しておきましょう。
何が必要か以下を参考にしてみてください。
物によっては取り寄せが必要なことも。
余裕をみて2週間前には確認しましょう。
用意するものは?
①祝い膳の内容
鯛など尾頭付きの焼き魚、すまし汁、香の物、赤飯といった一汁三菜が基本です。
魚については地域によって種類が異なることもあるようです。
祖父母など親戚を招待する場合は、地域の特色を出すと喜ばれるので調べてみましょう。
②食器
正式には漆器と高足の御膳を用意します。
昔はお正月や節句などの行事でも漆器を利用していましたが、最近ではわざわざお食い初め用にと漆器を用意するのはもったいないとベビー用の食器で代用することも多いようです。
生後100日目位ですと、離乳食が始まる時期も近く離乳食用の食器を買い揃えて漆器の代用とする方が実用的と捉える人が増えているのでしょう。
③歯固めの石
生後100日くらいですと、そろそろ乳歯が生え始める時期でもあることから丈夫な歯が生えるように願いを込めて、お食い初めと合わせて歯固めの儀式を行います。
お食い初め同様、実際に口に入れるわけではなく歯茎に当てる真似をします。
石は神社の境内から拾い、お食い初め後にまた戻します。
本格的にやるならここまで!
祝い膳と歯固めの石が用意できればお食い初めは滞りなく行えることでしょう。
現代は簡略化され一汁三菜で形を整えるお食い初めですが、実は奥深くまだまだ色々決まりがあります。
①石固めに梅干を添える
しわがいっぱいになる位長生きできるようにと願いを込めて添えます。
②二の膳
紅白の餅を五つ添えたものです。
③男女で違う漆器
男の子なら朱塗り、女の子なら外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器を用いると一層本格的になります。
おわりに
育児に追われ生後100日目なんて本当にあっという間です。
お食い初めは一生に一度、赤ちゃんの健やかな成長を願う行事ですので事前にしっかり準備を整えて、楽しく迎えられるようにしましょう。