赤ちゃんを抱っこしたときや頭をなでていると、「頭の後ろや耳の後ろにコリコリしたしこりがある…」と気づくと「何かの病気?」「病院に行った方がいい?」と、不安になりますよね。
赤ちゃんの頭の後ろや耳裏のしこりは、リンパ節の腫れによることが多いとされています。風邪や湿疹、耳まわりの小さな傷などに反応して、一時的にコリコリと触れることもあります。一方で、受診した方がよいケースや、リンパ節以外が原因になっているケースもあります。
そこで今回は、赤ちゃんの頭の後ろ・耳の後ろのしこりの主な原因や受診目安、家庭での対処法、何科に行くべきかについてわかりやすく解説します。
赤ちゃんの頭の後ろ・耳の後ろのしこりはリンパ節の腫れが多い
赤ちゃんの頭の後ろや耳の後ろにコリコリしたしこりがあると、「病気では?」と不安になりますよね。
赤ちゃんの頭の後ろや耳の後ろにできるしこりは、リンパ節の腫れであることが多いとされています。
リンパ節は、体に入った細菌やウイルスなどと戦う働きをしている部分です。風邪による発熱や鼻水、乳児湿疹、頭皮や耳まわりの小さな傷などがきっかけで、近くのリンパ節が反応して腫れることがあります。
その結果、頭の後ろや耳の後ろ、耳裏などに「コリコリしたしこり」のように触れることがあるのです。
小さくてコリコリ動き、赤ちゃんが痛がらず元気な場合は、まず様子を見ることもあります。ただし、急に大きくなる、赤く腫れる、強く痛がる、発熱が続くといった場合は、小児科へ相談しましょう。
赤ちゃんの頭や耳の後ろにしこりができる主な原因
赤ちゃんの頭の後ろや耳の後ろにしこりがあると、不安になりますよね。
実は、赤ちゃんの頭の後ろや耳の後ろにできるしこりは、リンパ節の腫れによるものが多いとされています。
風邪や発熱によるリンパ節の腫れ
風邪や発熱によりリンパ節が腫れて、頭の後ろや耳の後ろ、首まわりにしこりができることがあります。
赤ちゃんが風邪をひいたり発熱したりした後に、頭の後ろや耳の後ろのしこりに気づくことがありますよね。これは、体に入ったウイルスや細菌と戦うために、リンパ節が反応して腫れている可能性があります。
たとえば、鼻水・咳・発熱などの症状があった後は、頭の後ろや耳の後ろ、首まわりのリンパ節がコリコリしたしこりのように触れることがあります。
リンパ節は、体を守るために働いている部分です。そのため、風邪などのあとに一時的に腫れること自体は、珍しいことではありません。
乳児湿疹や頭皮・耳まわりの肌トラブル
乳児湿疹や頭皮・耳まわりの肌トラブルがきっかけで、頭や耳の後ろにしこりができることもあります。
赤ちゃんは大人に比べて汗や皮脂の分泌が多く、頭皮や耳の後ろ、耳裏などに湿疹やかぶれ、あせもができやすい時期です。また、かゆみがあると赤ちゃん自身が無意識にかいてしまうこともあります。
こうした肌トラブルや小さな炎症に反応してリンパ節が腫れ、頭の後ろや耳の後ろにコリコリしたしこりのように触れることがあるのです。
「最近、頭皮に湿疹があった」「耳の後ろが赤くなっていた」という場合は、肌トラブルが関係している可能性も考えられるでしょう。
耳の後ろや頭の小さな傷・虫刺され
頭や耳の後ろにしこりができる原因として、耳の後ろや後頭部、首まわりの小さな傷や虫刺されがきっかけとなることもあります。
たとえば、赤ちゃんが爪で引っかいてできた小さな傷や、虫刺され、かぶれなどに反応して、リンパ節が腫れることがあります。特に耳の後ろや首まわりは髪の毛に隠れて見えにくく、親が気づきにくいことも少なくありません。
「耳の後ろが少し赤くなっていた」「後頭部にかき傷があった」という場合は、こうした小さな肌トラブルが関係している可能性も考えられるでしょう。
粉瘤・脂肪腫などリンパ節以外のしこり
赤ちゃんの頭や耳の後ろのしこりは、リンパ節の腫れ以外が原因になっていることもあります。
たとえば、粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫(しぼうしゅ)など、皮膚の下にできもののようなしこりができるケースです。
ただし、見た目や触った感覚だけで原因を判断するのは難しく、親が見分けることは簡単ではありません。そのため、「大きくなっている」「硬く感じる」「長く続いている」といった場合は、小児科で相談するようにしましょう。
なお、リンパ節以外に考えられるしこりについては、後半で詳しく解説します。
リンパ節の腫れ以外の赤ちゃんの頭・耳裏のしこりの原因
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりは、リンパ節の腫れ以外が原因になっていることもあります。ただし、見た目や触った感覚だけで原因を判断するのは難しく、親が見分けることは簡単ではありません。
ここでは、リンパ節以外に考えられる赤ちゃんの頭・耳裏のしこりについて解説します。
粉瘤の可能性
粉瘤(ふんりゅう)が原因で、頭や耳裏にしこりのようなものができることもあります。
粉瘤とは、皮膚の下に袋状のできものができ、その中に老廃物などがたまるものです。多くは良性とされていますが、赤く腫れる、痛みが出る、膿むといった炎症を起こすこともあります。
また、強く押したり潰したりすると悪化することもあるため、無理に触らないようにしましょう。
脂肪腫の可能性
脂肪腫(しぼうしゅ)が原因で、頭や耳裏にしこりのようなものができることもあります。
脂肪腫とは、皮膚の下に脂肪のかたまりができるものです。赤ちゃんの頭にできるケースは多くありませんが、しこりの原因の一つとして考えられます。
多くは良性とされていますが、見た目や触った感覚だけで原因を判断するのは簡単ではありません。
首のしこりや向き癖
頭の後ろや耳の後ろではなく、首のつけ根や首の横にしこりのようなものが触れる場合は、筋性斜頸(きんせいしゃけい)などが関係していることもあります。
筋性斜頸とは、首の筋肉がかたくなることで、赤ちゃんの顔や首がいつも同じ方向を向きやすくなる状態です。かたくなった筋肉の一部が、しこりのように感じることもあります。
また、首の動きに左右差が出るため、「いつも同じ方向を向いている」「向き癖がある」「後頭部の形に左右差がある」といった特徴がみられることもあります。
ただし、見た目だけで判断するのは難しいため、自己判断でマッサージや整体に頼りすぎず、まずは小児科や乳幼児健診で相談してみましょう。
自己判断が難しい場合は医師に相談
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりは、リンパ節の腫れだけでなく、粉瘤や脂肪腫、筋性斜頸などさまざまな原因が考えられます。
ただし、見た目や触った感覚だけで原因を判断するのは簡単ではありません。
「小さいけど気になる」「硬く感じる」「長く続いている」「いつもと様子が違う」といった場合は、無理に自己判断せず、小児科で相談してみましょう。
赤ちゃんのしこりで様子を見てもよいケース
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりを見つけると、「すぐ病院に行った方がいい?」と不安になりますよね。
しこりが小さく、コリコリと動くように触れ、赤ちゃんが痛がっていない場合は、まず数日〜1週間ほど様子を見ることもあります。
また、以下のような場合は、様子を見てもいいかもしれません。
- 発熱や強い不機嫌がない
- 母乳やミルクを普段通り飲めている
- 元気があり機嫌も普段通り
- 急に大きくなっていない
- 赤みや熱っぽさがない
ただし、「絶対に大丈夫」というわけではありません。
小さなしこりでも、不安が強い場合や「いつもと違う」と感じる場合は、小児科で相談してみましょう。
赤ちゃんのしこりで病院に相談した方がよい症状
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりは、リンパ節の腫れなどによることも多く、すぐに大きな病気とは限りません。
ただし、以下のような症状がある場合は、小児科へ相談しましょう。
- しこりが急に大きくなっている
- 赤く腫れている
- 触ると熱っぽい
- 強く痛がる
- 発熱が続いている
- ぐったりしている
- 母乳やミルクの飲みが悪い
- 2週間以上しこりが続いている
- 硬くて動きにくい
- 首や脇など複数の場所が腫れている
また、まれに別の病気が隠れていることもあるため、「いつもと様子が違う」と感じる場合は、早めに相談することが大切です。小さな赤ちゃんは自分で症状を伝えられません。不安な場合は、一人で悩みすぎず小児科へ相談してみましょう。
赤ちゃんの頭の後ろ・耳の後ろのしこりは何科に行く?
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりを見つけたとき、「何科を受診すればいいの?」と迷いますよね。
基本的には、迷ったらまず小児科で相談するのがおすすめです。
小児科であれば、しこりだけでなく、発熱・風邪症状・湿疹・機嫌・哺乳状態など、赤ちゃん全体の様子をまとめて確認してもらいやすいためです。
また、症状によっては以下のような診療科が選択肢になります。
| 症状 | 受診先の目安 |
| 発熱・風邪症状・全身状態が気になる | 小児科 |
| 耳の痛み・耳だれがある | 耳鼻咽喉科 |
| 赤み・湿疹・傷・化膿が目立つ | 皮膚科 |
| 向き癖や首の動きが気になる | 小児科 |
ただし、赤ちゃんの場合は複数の原因が重なっていることもあります。
そのため、「どこを受診すればいいかわからない」という場合は、まず小児科で相談するのが安心です。
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりへの対処法
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりがあると、「早く治してあげたい」と思いますよね。
ただし、家庭でできることは、しこりを無理に治そうとすることではありません。
まずは赤ちゃんの体調やしこりの変化を観察し、肌を清潔に保ちながら、必要に応じて小児科へ相談することが大切です。
ここでは、赤ちゃんの頭や耳裏のしこりに対して家庭でできる対処法を紹介します。
赤ちゃんの体調やしこりの変化を観察する
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりがある場合は、まず体調やしこりの変化をよく観察することが大切です。
たとえば、以下のポイントを確認してみましょう。
- 発熱していないか
- 鼻水や咳がないか
- 湿疹や赤みがないか
- 傷や虫刺されがないか
また、しこり自体についても、
- 大きさが変わっていないか
- 赤く腫れていないか
- 触ると痛がるか
- コリコリ動く感じがあるか
といった点を見ておくと安心です。
しこりの状態は、写真やメモで残しておくと、受診時にも説明しやすくなります。
頭皮や耳の後ろを清潔に保つ
赤ちゃんは汗や皮脂の分泌が多く、頭皮や耳裏、首まわりに汚れがたまりやすい時期です。そのため、毎日のお風呂で頭皮や耳の後ろをやさしく洗い、清潔に保つことも大切です。
ただし、ゴシゴシ強くこすったり、しこりを刺激したりしないよう注意しましょう。
また、洗った後は水分をやさしく拭き取り、耳裏や首まわりが蒸れたままにならないようにすることもポイントです。
なお、清潔に保つことは肌トラブル予防にはつながりますが、しこりを直接治す方法ではありません。まずは赤ちゃんの様子を観察しながら、必要に応じて小児科へ相談しましょう。
室温・湿度を整える
赤ちゃんが過ごしやすい室温や湿度を保つことも、体調管理の一つとして大切です。
部屋が乾燥しすぎると肌が刺激を受けやすくなり、湿疹や肌トラブルにつながることもあります。特に、冬の暖房や夏の冷房で室内が乾燥しやすい時期は注意しましょう。
室温や湿度に決まりはありませんが、一般的には、
- 室温:季節や服装に合わせて調整
- 湿度:50〜60%程度を目安
とされることが多いです。
ただし、赤ちゃんによって快適に感じる環境は異なるため、汗をかいていないか、肌が乾燥していないかなど、様子を見ながら調整してあげましょう。
しこりを強く押したり揉んだりしない
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりがあると、気になって何度も触って確認したくなりますよね。ただし、しこりを強く押したり、揉んだり、潰そうとしたりするのは避けましょう。
刺激を与えることで、赤ちゃんが痛みを感じたり、炎症が悪化したりする可能性もあります。状態を確認する場合も、やさしく短時間にとどめることが大切です。
また、「気になって何度も触ってしまう」「心配で様子を見続けてしまう」という場合は、無理に自己判断を続けるより、小児科で相談すると安心です。
赤ちゃんのしこりを見つけたときのチェックリスト
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりを見つけると、焦ってしまいますよね。
そんなときは、まず以下のポイントを落ち着いて確認してみましょう。
- いつ頃からしこりがあるか
- しこりの大きさは変わっていないか
- 片側だけか、両側にあるか
- 赤みや熱っぽさがないか
- 触ると痛がるか
- コリコリ動く感じがあるか
- 発熱・鼻水・咳がないか
- 湿疹・傷・虫刺されがないか
- 母乳やミルクを普段通り飲めているか
- 機嫌や睡眠の様子に変化がないか
- 向き癖や首の動きに左右差がないか
こうしたポイントを確認しておくと、「様子を見てもよさそうか」「小児科へ相談した方がよさそうか」を判断しやすくなります。
また、気になる変化がある場合は、写真やメモで残しておくと、受診時にも状態を説明しやすくなります。
赤ちゃんのしこりでやってはいけないこと
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりがある場合は、自己判断で無理なケアをしないことが大切です。
特に、以下のような行動は避けましょう。
- しこりを強く押したり揉んだりする
- 潰そうとする
- 何度も触って確認し続ける
- 自己判断で薬を塗る
- 大人用の薬を使う
- 不安なまま長期間放置する
- しこりだけを見て、赤ちゃん全体の様子を見ない
赤ちゃんのしこりは、見た目だけで原因を判断するのが難しいこともあります。
気になる場合は無理に触り続けず、赤ちゃんの様子を観察しながら小児科へ相談しましょう。
赤ちゃんのしこりが不安なときは相談して大丈夫
赤ちゃんの頭や耳裏にしこりを見つけると、「大丈夫かな?」と不安になりますよね。
特に、小さな赤ちゃんは自分で症状を伝えられないため、親としては心配になるのも自然なことです。
「このくらいで病院に行っていいのかな」と迷うかもしれませんが、不安があるときは小児科へ相談して大丈夫です。
小さな変化に気づけるのは、毎日赤ちゃんを見ているパパ・ママだからこそです。
無理に一人で判断しようとせず、気になることがあれば早めに相談してみましょう。
ベビハピ!的まとめ
今回は、赤ちゃんの頭の後ろ・耳の後ろのしこりについて解説しました。
赤ちゃんの頭や耳裏のしこりは、リンパ節の腫れによることが多いとされています。小さくてコリコリ動き、赤ちゃんが元気な場合は、まず様子を見てみましょう。
ただし、急に大きくなる、赤く腫れる、痛がる、発熱がある、長引いているといった場合は、小児科へ相談しましょう。また、家庭では頭皮や耳裏を清潔に保ち、しこりを強く触りすぎないことも大切です。
赤ちゃんの小さな変化に気づけるのは、毎日そばで見ているパパ・ママだからこそです。「大丈夫かな?」と不安なときは、一人で抱え込まず、無理せず小児科へ相談してくださいね。
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