
赤ちゃんの便秘は、心配なことですよね。
大人とは違って、便秘薬を使うこともできませんから…
そんな時は、赤ちゃんに綿棒浣腸を試してみましょう!
赤ちゃんの便秘が改善しない場合、最後の手段として「綿棒浣腸」という方法があります。
綿棒を使って赤ちゃんのおしりを少し刺激することで、便秘を解消するという方法です。
今回は、
- 赤ちゃんの便秘の目安と原因
- 綿棒浣腸の手順とポイント
- 綿棒浣腸の注意事項
についてお伝えします!
最初は綿棒浣腸が少し怖いかもしれませんが、慣れると赤ちゃんもママも快便でスッキリ!
ぜひ、この記事を参考にして試してみてくださいね~。
赤ちゃんの便秘を判断するための目安
赤ちゃんは一人ひとり個性があります。
排便の頻度も、1日に何回もする子もいれば、数日間出ない子もいます。
赤ちゃんの快便や便秘は、個々によって異なるのです。
大人と赤ちゃんは異なることを知っておく
大人の場合、数日に1回しか排便がないと「便秘かな」と考えることがあります。毎日排便しないと、スッキリ感を得られないと感じることもあるでしょう。
しかし、赤ちゃんの場合は少し事情が異なります。
赤ちゃんの胃腸は未発達であるため、数日間排便がないことも珍しいことではありません。それでも、赤ちゃんが苦しそうに見えなかったり、母乳の飲みっぷりが変わらなかったりする場合は、便秘とは断定できません。
赤ちゃんの便秘の判断基準
赤ちゃんが便秘かどうかを判断するためのポイントをまとめました。
- 5日以上うんちが出ていない場合
- 母乳やミルクの摂取量が少ない場合
- 離乳食の摂取が少ない場合
- 授乳時に嫌がったり、吐き出したりする場合
- 離乳食を嫌がって吐き出す場合
- お腹が張っている感じがする場合
- 体重があまり増えていない場合
- よく眠れず、すぐに目が覚める場合
- 理由のない機嫌の悪さが続く場合
- うんちの量が少なくて硬い場合
- 血便が出てしまった場合
上記のような状況が重なっている場合、赤ちゃんが便秘である可能性は高いかもしれません。
もちろん、赤ちゃんごとに個性があるため、一概には言えません。ただし、これらの状況が重なっている場合、便秘の可能性が高いと考えられます。
赤ちゃんの便秘改善には綿棒浣腸が効果的
ここまで読んでみて
うちの赤ちゃんはやっぱり便秘っぽい
そう感じたのであれば、綿棒浣腸を試してみてください。
綿棒浣腸とは何か?
綿棒浣腸は、赤ちゃんの便秘を改善するための簡単な方法です。
綿棒浣腸とは…
比較的簡単でおうちでできる赤ちゃんの便秘解消法です。
その名の通り、「綿棒」を使って「浣腸」をするものですね。
通常、うんちが直腸に到達すると、体は「排便反射」という反応を起こします。「排便反射」とは「うんちをしたくなってきたなぁ」というあの感覚です。しかし、便秘の場合はこの反応が適切に働かないことがあります。
綿棒浣腸は、赤ちゃんの肛門を刺激することで、「排便反射」を促し、便を排出するお手伝いをするものです。
多くのママたちが試しており、私自身も子供に綿棒浣腸を行った経験があります。効果には個人差がありますが、便秘が解消されたという報告も多くあります。
赤ちゃんの便秘解消に役立つ綿棒浣腸の準備
赤ちゃんの便秘を解消するために、綿棒浣腸を試してみたい方へ、必要なものをご紹介いたします。
綿棒浣腸には以下のアイテムが必要です。
- 大人用の綿棒
- ワセリンやベビーオイル(オリーブオイルでも可)
- いつも使っているオムツ
- 新聞紙や汚れても問題ないバスタオル
- おしり拭き
上記の5つがあれば、綿棒浣腸を行うことができます。他にも、ビニール手袋を用意したり、汚れても良い服装になっておいたりすると、万が一の際も安心なのでおすすめです。
なぜ綿棒浣腸をする際に敷物を使用するの?
ご準備いただくと良いのは、新聞紙や汚れても問題ない大きなタオル、ペット用シーツなどです。
綿棒浣腸を行うと、便秘でたまっていたうんちが勢いよく排出されることがあります。そうなると、オムツだけでは受け止めきれずに、床に漏れてしまうこともあります。衛生的にもよくないので、ぜひ敷物の上で行ってください。
赤ちゃんなのに大人用の綿棒を使うのはなぜ?
綿棒浣腸に使用する綿棒は、赤ちゃん用ではなく大人用を使用してください。
赤ちゃん用の綿棒は、サイズが小さく細いものがほとんどです。これでは肛門や直腸を刺激しにくく、排便を促しにくくなってしまいます。
また、赤ちゃん用の綿棒は綿の部分が小さく固めになっていることがあって赤ちゃんの直腸を傷つけてしまうおそれがあります。そのため、綿棒浣腸では綿の部分が大きくふわっとした大人用の綿棒を使います。
綿棒浣腸用オイルの選び方は?
綿棒浣腸に使用するオイルは、基本的には植物性のものを選びましょう。オイルの質感は、サラサラのものより、べたつきがある方が望ましいです。適度なベタツキ感があると、綿棒浣腸を行った際に肛門や直腸を傷つけるリスクを低減することができるためです
また、赤ちゃんのお肌を守るために、刺激の強いオイルは避けましょう。
適切な綿棒浣腸のタイミングとは?
赤ちゃんが綿棒浣腸を行う適切なタイミングはいつなのでしょうか?
基本的には、綿棒浣腸を行う場合は、赤ちゃんが穏やかで機嫌が良いタイミングが望ましいとされています。なぜなら、興奮していて動き回っている状態では、綿棒浣腸を行うのが難しいからです。
また、赤ちゃんがお腹いっぱいになった後が最適なタイミングとされています。赤ちゃんのお腹が満たされると、胃や腸の運動が活発になり、わずかな刺激でも排便しやすくなるからです。
胃や腸の運動は、食事の約30分後に最も活発になると言われています。より効果的に排便を促せるように、赤ちゃんの綿棒浣腸は、食後30分以内を目安に行ってみましょう。
赤ちゃんの便秘解消には綿棒浣腸を試してみましょう!手順のご紹介
赤ちゃんの便秘解消には綿棒浣腸が効果的です。以下に手順を詳しくご紹介します。
- 大人用綿棒を少しほぐし、柔らかくします。
- 綿棒の先端から1cmから2cmの位置に印をつけます(浣腸の深さの目安です)。
- 綿棒の綿部分から印の位置まで、十分な量のワセリンやオイルを塗ります。
- 赤ちゃんを新聞紙などの上に仰向けに寝かせます。
- オムツを敷いてお尻の下を保護します。
- 赤ちゃんの両足を頭の方に向けて持ち上げます(和式便座に座る姿勢のイメージです)。
- 赤ちゃんの肛門にもワセリンやオイルを塗ります。
- 綿棒をゆっくりと肛門に挿入します(少なくとも1cm、できれば2cmまで)。
- 浣腸した綿棒を優しくゆっくりと時計回りに動かし、の字を書くようにします(約15秒程度)。
- 綿棒を抜いて、先端にうんちがついているか確認します(うんちが出そうな兆候です)。
- ゆっくりと8~10を数回繰り返すと、うんちが肛門から見え始めます。
- おしり拭きで便を取るように肛門を拭きます(肛門を刺激します)。
- すると、うんちがスルッと出てきます。
以上で綿棒浣腸の手順は完了です!
赤ちゃんの便秘解消のためにもぜひ手順を参考に試してみてください!
赤ちゃんに綿棒浣腸をスムーズに行うためのポイント
私自身が試してみて感じた綿棒浣腸のポイントをご紹介します。
- 2人以上で行うとやりやすいです。
- 綿棒浣腸の刺激は優しく、こちょこちょとくすぐるように行いましょう。
- 赤ちゃんの下腹部を軽くマッサージするのも効果的です。
- 赤ちゃんの表情がいきむような感じになると、排便の合図です。
- 汚れても良い服を着せておくと、吹き出すようにうんちが出ても安心です。
これらのポイントを参考に、綿棒浣腸を成功させるために色々と工夫してみてください!
赤ちゃんの便秘解消には注意が必要な綿棒浣腸
赤ちゃんの便秘解消には綿棒浣腸が効果的ですが、行う際には注意が必要です。以下に綿棒浣腸の注意点をご紹介します。
事前に肛門の状態を確認する
綿棒浣腸をする前に、赤ちゃんの肛門周辺を確認しましょう。
便秘がひどい場合、肛門や腸が硬くなっていることがあります。そのため、傷や出血の可能性もあります。肛門周辺に異常が見られるときに綿棒浣腸を行うと、傷を広げる可能性があるため、便秘の解消どころではなくなってしまうことがあります。
このような状態であれば、綿棒浣腸は避けるべきです。
綿棒浣腸の実施時間は短めに
綿棒浣腸を長時間行っても、うんちがスムーズに出るわけではありません。むしろ、肛門や腸を傷つける可能性を減らすためには、比較的短い時間で終わらせる方が良いです。
綿棒浣腸の実施時間目安としては、1分~2分程度です。それ以上の時間をかけて行っても、効果はあまり期待できず、むしろリスクが高まります。
綿棒浣腸中は赤ちゃんの足をしっかり固定する
綿棒浣腸を行う際には、赤ちゃんの足をしっかりと固定することが重要です。赤ちゃんが勝手に動いてしまうと、綿棒で肛門を傷つけたり、綿棒が奥まで入って取り出せなくなる可能性があります。
できれば、二人で協力して作業することが最善です。
赤ちゃんが激しく暴れる場合には一時中断しましょう
赤ちゃんに綿棒浣腸を行う際に、赤ちゃんが激しく暴れているようであれば、一旦中断してみましょう。赤ちゃんの足を抑えることも難しくなりますし、赤ちゃんにとって不快な状態である可能性もあるためです。また、激しく暴れている最中に実施すると、肛門や直腸を傷つける恐れがあります。
赤ちゃんが激しく暴れている場合には、一時中断して赤ちゃんの様子を見てあげましょう。
強く行わないようにしましょう
綿棒浣腸を行う際には、絶対に強く行わないようにしましょう。
そもそも、強く刺激したからといって排便が促されることはありません。逆に、強く行うことで肛門や腸を傷つける可能性が高くなるため、やめるべきです。
綿棒浣腸は優しくゆっくりと行うことが基本です!
綿棒浣腸が癖になることはない?
大人になると、浣腸や便秘薬を頻繁に使用することで、それに頼るようになってしまうことがあります。では、赤ちゃんの綿棒浣腸の場合はどうでしょうか。
以下で、子育てサイトの専門家の意見や筆者自身の体験談をご紹介します。
綿棒浣腸は癖になりません!
基本的に綿棒浣腸は、癖になることはないと言われています。
綿棒浣腸はくせにならないかと心配しておいでですが、その心配はありません。直腸付近を刺激することで、たまった便を出しやすくしているだけで、結果的には自然の排便を促しているのと変わらないからです。(赤ちゃん相談室 赤ちゃんの便秘より)
つまり、綿棒浣腸は自然な排便を促す手段であり、大人が便秘薬を使用するのとは全く異なるものです。
綿棒刺激については、毎日続けても、問題ありません。
あくまでも肛門を刺激しているにすぎないため、これをやり続けることで、将来的に排便しづらくなることはありません。
便秘の場合には、やってあげた方がいいものです。(すくすく子育て すくコムより)
綿棒浣腸は毎日行っても問題はないと考えられているようです。もし便秘気味であれば、定期的に綿棒浣腸を行っても良いでしょう。
うちの子も綿棒浣腸は癖になっていません!
実際に、私の子供も赤ちゃんの頃、便秘になることが多く、綿棒浣腸も何度か行いました。当時は、スルッとうんちが出て感動したものです。
5歳になった現在ですが、浣腸などの刺激がなければうんちが出ないということはなく、排便に関して何のトラブルもありません。
実際、ほぼ毎日スムーズに排便しています(笑)。
そのため、私の経験からも、綿棒浣腸を行ったからと言って、それが癖になってしまったり、依存性が生まれたりすることはないのではないかと感じています。
綿棒浣腸後に排便がない場合の病院受診目安
綿棒浣腸を試しても、赤ちゃんの便秘が解消されないことがあります。排便がない場合は、以下を目安に様子を見つつ、病院への受診も検討してみてください。
- 綿棒浣腸を1分〜2分程度行っても、何の反応もない場合は、一旦中断しましょう。無理に続けると赤ちゃんの肛門や直腸を傷つける可能性があります。
- 綿棒浣腸後、数分後や数時間後に排便があることもあります。浣腸の刺激が遅れて排便が促されることは珍しくありません。
- それでも排便がない場合は、半日程度時間をおいて再度試してみてください。
- 赤ちゃんが苦しそうで授乳もうまくいかないほど深刻な便秘の場合は、病院を受診することも検討してください。
ベビハピ!的まとめー無理をしない便秘解消をー
赤ちゃんの便秘解消には、綿棒浣腸が効果的です。私自身も、うちの子が3ヶ月くらいの時に便秘に悩んだ経験があります。その際、綿棒浣腸を試してみましたが、最初はうまくいかず苦労しました。しかし、何度か練習することで、綿棒浣腸のやり方に慣れてきて、スムーズにうんちを出すことができるようになりました。
綿棒浣腸では、赤ちゃんとの呼吸をあわせるというか、タイミングみたいなものもあります。この辺は赤ちゃんによって個性があるのでなんとも言えませんが、お互いに「慣れ」が必要なのかなと思います。
この記事が、赤ちゃんの便秘解消にお役立ちであれば幸いです。綿棒浣腸の使い方をマスターし、赤ちゃんの健康をサポートしましょう!
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